薬学教育6年制に対応した国家試験の円滑な実施のための問題作成の在り方に関する研究

文献情報

文献番号
200940071A
報告書区分
総括
研究課題名
薬学教育6年制に対応した国家試験の円滑な実施のための問題作成の在り方に関する研究
課題番号
H21-医薬・一般-025
研究年度
平成21(2009)年度
研究代表者(所属機関)
笹津 備規(東京薬科大学 薬学部)
研究分担者(所属機関)
  • 宮内 正二(松山大学 薬学部)
  • 高橋 秀依(帝京大学 薬学部)
  • 本間 浩(北里大学 薬学部)
  • 福井 哲也(星薬科大学 薬学部)
  • 小山 豊(大阪大谷大学 薬学部)
  • 伊藤 清美(武蔵野大学 薬学部)
  • 山田 安彦(東京薬科大学 薬学部)
  • 亀井 美和子(昭和大学 薬学部)
  • 檀上 和美(名城大学 薬学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス総合研究
研究開始年度
平成21(2009)年度
研究終了予定年度
平成22(2010)年度
研究費
7,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
 平成18年4月から、薬学6年制が開始された。6年制の薬学教育課程を修了して卒業した者に薬剤師国家試験の受験資格が与えられる。平成19年6月には、薬剤師国家試験出題制度検討会が設置された。本検討会報告書によると、「必須問題」「一般問題(薬学理論問題)」、「一般問題(薬学実践問題)」の3つの出題区分として、薬学全ての領域から出題されることになる。
 本研究の目的は、平成23年度から6年制課程を卒業した者が薬剤師国家試験を受験するにあたり、国家試験の作成体制の構築、問題及び回答方法に関する調査研究を行うとともに、国家試験の公平性及び客観性を確保しつつ、出題の標準化、問題の質の向上に関すること等を明らかにすることである。

研究方法
各研究分担者が、各分野、および病院や薬局等において薬剤師実務に従事している者の中から、研究協力者を選任し、複数の研究協力者による会議により「薬学実践問題」の作成に取り組んだ。第1回研究会での討議の結果、平成21年度の研究内容の認識を共有し、分担研究者は担当領域と「実務」領域を関連させたモデル問題を作成した。モデル問題の精査の後、第2回研究会においては、各研究分担者が担当分野のモデル問題の作成意図や作成経緯を発表し、発表された各モデル問題について討論を行った。その後、再検討課題および書式の統一を踏まえて、分担研究者が最終モデル問題を作成した。

結果と考察
最終的に各分野5題の「薬学実践問題」のモデル問題を作成した。作成されたモデル問題は、「平成21年度研究報告書」に「別添」として添付され、全国の薬学部・薬科大学、および関係諸機関に送付された。今年度は、薬学実践問題の作成にあたり、各領域において研究協力者チームの編成体制や作成過程での課題の把握ができたことが最も大きな成果であった。
結論
平成21年度の本研究により、複合問題としての「薬学実践問題」の形がみえてきた。次年度は、大学関係者や臨床現場の従事者等との意見交換の結果を参考にして、「薬学実践問題」をさらに充実したものするための問題作成のあり方について検討を続けると共に、必須問題や薬学理論問題の在り方について併せて検討して行きたい。

公開日・更新日

公開日
2010-05-28
更新日
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