文献情報
文献番号
202407030A
報告書区分
総括
研究課題名
患者報告型アウトカムを用いた緩和ケアチーム等により提供される専門的な緩和ケアの質の評価と質を向上させるシステムの開発
研究課題名(英字)
-
課題番号
23EA1023
研究年度
令和6(2024)年度
研究代表者(所属機関)
宮下 光令(国立大学法人東北大学 大学院医学系研究科保健学専攻緩和ケア看護学分野)
研究分担者(所属機関)
- 木澤 義之(国立大学法人 筑波大学 医学医療系)
- 余谷 暢之(国立成育医療研究センター総合診療部緩和ケア科)
- 中川 左理(神戸学院大学 薬学部)
- 中澤 葉宇子(国立がん研究センター がん対策研究所)
- 小山田 隼佑(東北大学病院 臨床試験データセンター)
- 志真 泰夫(筑波メディカルセンター病院 緩和医療科)
- 安保 博文(医療法人若葉会六甲病院)
- 升川 研人(東北大学 医学系研究科保健学専攻緩和ケア看護学分野)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 がん対策推進総合研究
研究開始年度
令和5(2023)年度
研究終了予定年度
令和7(2025)年度
研究費
10,700,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
本研究では日本緩和医療学会と日本ホスピス緩和ケア協会を中心に緩和ケアチーム、緩和ケア病棟で提供される専門的緩和ケアの質を患者の視点から評価するシステムを開発することを目的とし、オーストラリアの取り組みであるPalliative Care Outcome Collaboration(PCOC)と同様のシステムの開発を目指した。
研究方法
緩和ケアチームにおいて介入開始時に重度の症状(0-10点で7点以上)が中程度の症状(4-6点)に改善した割合は、痛み75%、息切れ68%、倦怠感60%、吐き気84%、不眠75%、不安50%であった。介入開始時に中程度の症状(0-10点で4-6点)が軽度以下の症状(0-3点)に改善した割合は、痛み47%、息切れ56%、倦怠感43%、吐き気72%、不眠51%、不安30%であった。介入開始時に軽度以下の症状(0-10点で0-3点)が軽度の以下の症状を維持できた割合は、痛み89%、息切れ93%、倦怠感87%、吐き気96%、不眠90%、不安87%であった。
緩和ケア病棟において入棟時に重度の症状(0-10点で7点以上)が中程度の症状(4-6点)に改善した割合は、痛み80%、息切れ71%、吐き気82%、心配事や気がかりなこと65%であった。入棟時に中程度の症状(0-10点で4-6点)が軽度以下の症状(0-3点)に改善した割合は、痛み47%、息切れ49%、吐き気71%、心配事や気がかりなこと49%であった。介入開始時に軽度以下の症状(0-10点で0-3点)が軽度の以下の症状を維持できた割合は、痛み83%、息切れ90%、吐き気94%、心配事や気がかりなこと84%であった。
緩和ケア病棟において入棟時に重度の症状(0-10点で7点以上)が中程度の症状(4-6点)に改善した割合は、痛み80%、息切れ71%、吐き気82%、心配事や気がかりなこと65%であった。入棟時に中程度の症状(0-10点で4-6点)が軽度以下の症状(0-3点)に改善した割合は、痛み47%、息切れ49%、吐き気71%、心配事や気がかりなこと49%であった。介入開始時に軽度以下の症状(0-10点で0-3点)が軽度の以下の症状を維持できた割合は、痛み83%、息切れ90%、吐き気94%、心配事や気がかりなこと84%であった。
結果と考察
緩和ケアチームに関しては昨年度開発したシステムに沿って痛み、息切れ、倦怠感、吐き気、不眠、不安とし、緩和ケアチームの介入開始時と1週間後にデータを収集することにした。緩和ケア病棟では同様に痛み、息切れ、吐き気、心配事や気がかりなこととし、緩和ケア病棟入棟時と1週間後にデータを収集することにした。緩和ケアチームは2024年1月~12月まで多施設パイロット調査を実施し、1129例の患者報告型アウトカムデータを収集した。緩和ケア病棟では2024年6月~2025年1月まで多施設パイロット調査を実施し、244例の患者報告型アウトカムデータを収集した。
結論
緩和ケアチームにおいては吐き気以外の多くの症状で症状改善率に改善の余地があることが明らかになった。また、現在の方法での全国展開は困難であると結論し、2025年度にがん対策指標である患者報告型アウトカムを用いた症状改善率を明らかにするための横断的調査を実施することになった。
緩和ケア病棟でも吐き気以外の多くの症状で症状改善率に改善の余地があることが明らかになった。緩和ケア病棟では患者報告型アウトカムを取得していくことに臨床的な利益があるため、2025年に現在と同様の方法で全国展開を行っていくことになった。
緩和ケア病棟でも吐き気以外の多くの症状で症状改善率に改善の余地があることが明らかになった。緩和ケア病棟では患者報告型アウトカムを取得していくことに臨床的な利益があるため、2025年に現在と同様の方法で全国展開を行っていくことになった。
公開日・更新日
公開日
2026-03-05
更新日
-