地域における効率的・効果的な緩和ケア専門家へのコンサルテーション体制整備のための研究

文献情報

文献番号
202407027A
報告書区分
総括
研究課題名
地域における効率的・効果的な緩和ケア専門家へのコンサルテーション体制整備のための研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
23EA1020
研究年度
令和6(2024)年度
研究代表者(所属機関)
木澤 義之(国立大学法人 筑波大学 医学医療系)
研究分担者(所属機関)
  • 秋月 伸哉(がん・感染症センター都立駒込病院)
  • 荒尾 晴惠(大阪大学大学院医学系研究科)
  • 中澤 葉宇子(国立がん研究センター がん対策研究所)
  • 余谷 暢之(国立成育医療研究センター総合診療部緩和ケア科)
  • 浜野 淳(国立大学法人 筑波大学 医学医療系)
  • 矢島 領(日本医科大学 日本医科大学付属病院 薬剤部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 がん対策推進総合研究
研究開始年度
令和5(2023)年度
研究終了予定年度
令和7(2025)年度
研究費
8,800,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
 本研究の目的は、現在拠点病院以外に在籍するなど緩和ケア専門家に相談することが難しいがん診療を行う医療従事者等の緩和ケアに関する相談ニーズを把握した上で、がん患者の苦痛の緩和について、各地域の緩和ケアの専門家に相談できる実装可能な体制のモデルを作成し、その有効性の評価を行うことである。
研究方法
令和6年度は、前年度に行ったスコーピングレビュー、インタビュー調査、質問紙調査に基づいて、コンサルテーションモデルを作成し、その実施性を検討することを研究の目的とした。また、並行して未だ明らかになっていない医療従事者のコンサルテーションニーズや専門家がいない地域や施設での緩和ケアの実態調査を併せて実施した。
結果と考察
以下の3つのモデルを開発し、介入を開始した。①緩和ケアに関する継続的な学びの場所の確保とネットワーキング(都道府県レベルの緩和ケアに興味をもつ医療従事者を対象とする)として、毎月第3金曜日に北海道地域緩和ケア研修会(どさんコロジー研修会)の開催が2025年1月から開始され、計3回の研修会が行われ、毎回100名以上の医療介護従事者が参加した。また、ネットワーキングと情報交換を目的にどさんコロジーメーリングリストが開設され運用が開始された。②専門・認定看護師の支援を取り入れた地域緩和ケアコンサルテーション(がん医療を提供し、緩和ケア専門医が勤務していない200床以上の病院に勤務する医療従事者を対象とする)を帯広協会病院と苫小牧市立病院で開始した。コンサルテーションは、毎週行われるWebコンサルテーションと月1回のアウトリーチを組み合わせて行われ、コンサルテーション件数の増加や症状緩和モダリティの拡大などの効果が見られた。③全国規模のWebコンサルテーション(全国のがん医療に携わる医療従事者を対象とする)Compassion -connectの運用が79名の多職種コンサルタントの協力のもとで開始された。併せて、認定・専門看護師の緩和ケアコンサルテーションニーズ、小児緩和ケア、薬局薬剤師に対するコンサルテーションニーズに関する調査を実施した。また、前年度に行われたスコーピングレビューと医療従事者の緩和ケアニーズ調査については、データ分析を行い、その成果について学会発表並びに論文発表を行った。

結論
3つのモデルを開発し、介入を開始した。来年度は本年度の研究を踏まえて、これらのモデルの運用を続け、その実施性を検証する予定である。

公開日・更新日

公開日
2026-03-05
更新日
-

収支報告書

文献番号
202407027Z