ワクチン開発における臨床評価ガイドライン等の作成に関する研究

文献情報

文献番号
200940010A
報告書区分
総括
研究課題名
ワクチン開発における臨床評価ガイドライン等の作成に関する研究
課題番号
H19-医薬・一般-012
研究年度
平成21(2009)年度
研究代表者(所属機関)
山西 弘一(独立行政法人 医薬基盤研究所)
研究分担者(所属機関)
  • 神谷 齊(独立行政法人 国立病院機構 三重病院)
  • 井上 達(国立医薬品食品衛生研究所)
  • 倉田 毅(富山県衛生研究所)
  • 宮崎 義継(国立感染症研究所)
  • 川上 浩司(京都大学大学院 医学研究科)
  • 伊藤 澄信(独立行政法人 国立病院機構 本部)
  • 駒瀬 勝啓(国立感染症研究所)
  • 石井 健(大阪大学微生物病研究所)
  • 浜口 功(国立感染症研究所)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス総合研究
研究開始年度
平成19(2007)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究費
4,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
安全で効果の高いワクチンの迅速な開発が推進されるよう、ワクチンの医薬品承認審査等に有用な安全性及び有効性を評価するための非臨床及び臨床評価ガイドライン等の作成のための研究を行う。
研究方法
欧米における感染症対策、ワクチンに関する対応、ワクチンの承認審査に関する事例等を調査し、非臨床及び臨床試験の内容や審査内容、更には市販後対策の実状等を分析して、ワクチンの特性を踏まえた、ワクチンの承認審査等に有用な非臨床及び臨床評価ガイドライン等の作成の研究を行った。
H21年度は、米国食品医薬品局(FDA)を訪問し、米国におけるワクチンアジュバントに関するガイドラインについて調査した。また、H19年度からのこれまで欧米におけるワクチンに関する調査研究内容を基に非臨床評価ガイドライン、臨床評価ガイドライン及びアジュバントに関するガイドラインの作成の検討を行った。
結果と考察
 米国FDAでは、現在、一般的なアジュバントガイドラインの作成予定はないが、アジュバントのワーキンググループが設置され、様々なアジュバントについての検討すべき事項や問題点などを議論しているところである。ワクチンの対象となる疾患やパンデミックスなどの状況によりアジュバント自体のリスク・ベネフィットは異なるため、アジュバントについて一般的なガイドラインを作成することは難しいと考えている。
 ワクチンの非臨床及び臨床試験ガイドライン案については、一旦、本研究班でまとめたものを。9月に厚生労働省から本ガイドライン案に対するパブリックコメントの募集を行い、それを踏まえ再検討を行ったうえ作成した。本研究班では、パブリックコメントからの意見に対して、再度、詳細に検討し、修正の必要なものは修正を行い、またQ&Aで対応すべきものは、別途Q&Aを作成していくなどとして本ガイドライン案を作成した。なお、本ガイドライン案の名称については、本ガイドライン案の適用範囲が感染症予防ワクチンであることを明確にするため「感染症予防ワクチンの非臨床試験ガイドライン案」及び「感染症予防ワクチンの臨床試験ガイドライン案」とした。
結論
感染症予防ワクチンの非臨床及び臨床試験ガイドライン案が作成されたことにより、臨床現場のニーズや感染症動向に応じた、安全で効果の高いワクチンが迅速に開発されることに繋がり、また、薬事制度におけるワクチンの医薬品評価方法の基盤が構築されることになる。

公開日・更新日

公開日
2010-05-24
更新日
-

文献情報

文献番号
200940010B
報告書区分
総合
研究課題名
ワクチン開発における臨床評価ガイドライン等の作成に関する研究
課題番号
H19-医薬・一般-012
研究年度
平成21(2009)年度
研究代表者(所属機関)
山西 弘一(独立行政法人 医薬基盤研究所)
研究分担者(所属機関)
  • 神谷 齊(独立行政法人 国立病院機構 三重病院)
  • 井上 達(国立医薬品食品衛生研究所)
  • 倉田 毅(富山県衛生研究所)
  • 宮崎 義継(国立感染症研究所)
  • 川上 浩司(京都大学大学院 医学研究科)
  • 伊藤 澄信(独立行政法人 国立病院機構 本部)
  • 駒瀬 勝啓(国立感染症研究所)
  • 石井 健(大阪大学微生物病研究所)
  • 浜口 功(国立感染症研究所)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス総合研究
研究開始年度
平成19(2007)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
 安全で効果の高いワクチンの迅速な開発が推進されるよう、ワクチンの医薬品承認審査等に有用な安全性及び有効性を評価するための非臨床及び臨床評価ガイドライン等の作成のための研究を行う。
研究方法
 欧米における感染症対策、ワクチンに関する対応、ワクチンの承認審査に関する事例等を調査し、非臨床及び臨床試験の内容や審査内容、更には市販後対策の実状等を分析して、ワクチンの特性を踏まえた、ワクチンの承認審査等に有用な非臨床及び臨床評価ガイドライン等の作成の研究を行った。H19年度:ワクチンの承認審査システム等の調査のため米国現地訪問(食品医薬品局、保健社会福祉省、疾病予防センター、国立衛生研究所等)H20年度:ワクチンの承認審査システム等の調査のための欧州現地調査(欧州医薬品庁、英国:医薬品・医療機器品質管理庁、保健省、国立生物学的製剤研究所、ドイツ:血清ワクチン研究所、ポール=エールリッヒ研究所)H21年度:ワクチンアジュバントの調査のため米国現地訪問(食品医薬品局、生物製剤評価センター、国立衛生研究所)、これらの調査内容を基に、非臨床評価ガイドライン、臨床評価ガイドライン及びアジュバントに関するガイドラインの作成の検討を行った。
結果と考察
 ワクチンの非臨床及び臨床試験ガイドライン案については、一旦、本研究班でまとめたものを。9月に厚生労働省から本ガイドライン案に対するパブリックコメントの募集を行い、それを踏まえ再検討を行ったうえ作成した。本研究班では、パブリックコメントからの意見に対して、再度、詳細に検討し、修正の必要なものは修正を行い、またQ&Aで対応すべきものは、別途Q&Aを作成していくなどとして本ガイドライン案を作成した。なお、本ガイドライン案の名称については、本ガイドライン案の適用範囲が感染症予防ワクチンであることを明確にするため「感染症予防ワクチンの非臨床試験ガイドライン案」及び「感染症予防ワクチンの臨床試験ガイドライン案」とした。
結論
感染症予防ワクチンの非臨床及び臨床試験ガイドライン案が作成されたことにより、臨床現場のニーズや感染症動向に応じた、安全で効果の高いワクチンが迅速に開発されることに繋がり、また、ワクチンの医薬品評価方法の基盤が構築されることになる。

公開日・更新日

公開日
2010-05-24
更新日
-

行政効果報告

文献番号
200940010C

成果

専門的・学術的観点からの成果
 感染症予防ワクチンの非臨床試験ガイドライン案及び感染症予防ワクチの臨床試験ガイドライン案を作成した。これらのガイドラインにより、ワクチンの医薬品評価方法の基盤が構築され、ワクチンが医薬品として承認されるために必要な非臨床試験及び臨床試験データが収集しやすくなる。安全で効果の高いワクチン開発が迅速化される。
臨床的観点からの成果
 新型インフルエンザワクチンなど安全で効果の高いワクチン開発が迅速化されることにより、感染症の予防に大きく寄与する。
ガイドライン等の開発
 感染症予防ワクチンの非臨床試験ガイドライン案及び感染症予防ワクチンの臨床試験ガイドライン案を作成した。
その他行政的観点からの成果
 ワクチンの医薬品としての安全性及び有効性に関する承認審査を迅速、効率化することができ、承認審査期間の短縮化が図れる。
その他のインパクト
企業におけるワクチン開発が促進される。

発表件数

原著論文(和文)
0件
原著論文(英文等)
0件
その他論文(和文)
0件
その他論文(英文等)
0件
学会発表(国内学会)
0件
学会発表(国際学会等)
0件
その他成果(特許の出願)
0件
「出願」「取得」計0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
1件
その他成果(普及・啓発活動)
1件

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

公開日・更新日

公開日
2015-06-29
更新日
-