文献情報
文献番号
200936216A
報告書区分
総括
研究課題名
肺胞蛋白症の難治化要因の解明と診断、治療、管理の標準化と指針の確立
課題番号
H21-難治・一般-161
研究年度
平成21(2009)年度
研究代表者(所属機関)
井上 義一(国立病院機構近畿中央胸部疾患センター 臨床研究センター)
研究分担者(所属機関)
- 中田 光(新潟大学医歯学総合病院,生命科学医療センター)
- 貫和 敏博(東北大学大学院医学系研究科 呼吸器病態学分野)
- 北市 正則(国立病院機構近畿中央胸部疾患センター 検査科)
- 審良 正則(国立病院機構近畿中央胸部疾患センター 放射線科)
- 一和多 俊男(東京医科大学八王子医療センター 呼吸器内科)
- 田澤 立之(新潟大学医歯学総合病院,生命科学医療センター)
- 石井 晴之(杏林大学医学部附属病院 呼吸器内科学)
- 新井 徹(国立病院機構近畿中央胸部疾患センター 呼吸器内科学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患克服研究
研究開始年度
平成21(2009)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究費
19,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
肺胞蛋白症(PAP)は肺胞腔内にサーファクタント様物質が蓄積し呼吸機能障害を生じる稀少肺疾患である。抗GM-CSF自己抗体に基づいた新たな分類法、治療法の開発をおこない調査研究を行ってきた。既成果を踏まえ、わが国での診断治療の指針を作製する。またPAPの疫学調査、標準的あるいは新たな診断治療法の開発、基礎的研究を実施する。
研究方法
(1) 肺胞蛋白症の指針作製。
(2) 自己免疫性、続発性、先天性、未分類型PAPの疫学、臨床、病態の解明をする。
(3) 全肺洗浄法標準化のための調査。
(4) 抗GM-CSF自己抗体等血清マーカーの標準化と抗体産生機序解明。
(5) 家族性間質性肺炎の遺伝子変異検討。
(6) PAPの新たな治療に関する研究。
(7) GM-CSF吸入治療療法の効果と効果予測因子に関する成績の論文化。
(8) 患者、家族との交流会を実施し、肺胞蛋白症班ホームページ作製。
(2) 自己免疫性、続発性、先天性、未分類型PAPの疫学、臨床、病態の解明をする。
(3) 全肺洗浄法標準化のための調査。
(4) 抗GM-CSF自己抗体等血清マーカーの標準化と抗体産生機序解明。
(5) 家族性間質性肺炎の遺伝子変異検討。
(6) PAPの新たな治療に関する研究。
(7) GM-CSF吸入治療療法の効果と効果予測因子に関する成績の論文化。
(8) 患者、家族との交流会を実施し、肺胞蛋白症班ホームページ作製。
結果と考察
(1) 肺胞蛋白症の診断、治療、管理の指針(案)を作製した。
(2) 自己免疫性PAPの予後自然史縦断的調査:アンケート原案とデータベースを作製した。
(3) 続発性PAPと自己免疫性PAPの画像嬢の違いが明らかになった。紙上発表した。
(4) 全肺洗浄法の全国アンケート原案を作製した。
(5) 先天性PAP症例を網羅的に検索することにより本邦における本疾患の有病率を推定する、調査を通して本疾患の診断手順を確立するために、先天性PAPの一次アンケートを実施。
(6) 抗GM-CSF自己抗体の測定法の問題点が明らかになった。
(7) 抗GM-CSF自己抗体に様々なIgG以外のタイプの存在が判明。
(8) 未分類型PAP肺移植例についてGM-CSFレセプターの遺伝子異常と機能不全を報告。
(9) 家族性間質性肺炎のSP-C遺伝子変異発見。
(10) PAPの新たな治療に関する研究:リツキシマブの効果を検討。
(11) GM-CSF吸入治療療法の効果と効果予測因子に関する検討を行った。
(12) 患者、家族、医療従事者との交流会(第1回PAP勉強会、2010年1月9日大阪)を実施した。計51名参加。
(13) 肺胞蛋白症研究班公式ホームページ(医療従事者用、一般用)を作成し情報発信。
(2) 自己免疫性PAPの予後自然史縦断的調査:アンケート原案とデータベースを作製した。
(3) 続発性PAPと自己免疫性PAPの画像嬢の違いが明らかになった。紙上発表した。
(4) 全肺洗浄法の全国アンケート原案を作製した。
(5) 先天性PAP症例を網羅的に検索することにより本邦における本疾患の有病率を推定する、調査を通して本疾患の診断手順を確立するために、先天性PAPの一次アンケートを実施。
(6) 抗GM-CSF自己抗体の測定法の問題点が明らかになった。
(7) 抗GM-CSF自己抗体に様々なIgG以外のタイプの存在が判明。
(8) 未分類型PAP肺移植例についてGM-CSFレセプターの遺伝子異常と機能不全を報告。
(9) 家族性間質性肺炎のSP-C遺伝子変異発見。
(10) PAPの新たな治療に関する研究:リツキシマブの効果を検討。
(11) GM-CSF吸入治療療法の効果と効果予測因子に関する検討を行った。
(12) 患者、家族、医療従事者との交流会(第1回PAP勉強会、2010年1月9日大阪)を実施した。計51名参加。
(13) 肺胞蛋白症研究班公式ホームページ(医療従事者用、一般用)を作成し情報発信。
結論
肺胞蛋白症の診断治療管理の指針(案)が完成。抗GMCSF自己抗体測定の標準化が課題である。各種アンケート調査の準備は整った。PAP勉強会は好評であり、今後も継続。PAPホームページを通して情報発信した、
公開日・更新日
公開日
2010-06-08
更新日
-