文献情報
文献番号
200936190A
報告書区分
総括
研究課題名
細網異形成症の診断と治療に関する調査研究
課題番号
H21-難治・一般-135
研究年度
平成21(2009)年度
研究代表者(所属機関)
野々山 恵章(防衛医科大学校 小児科学講座)
研究分担者(所属機関)
- 今井 耕輔(防衛医科大学校病院 医療情報部)
- 中畑 龍俊(京都大学 iPS細胞研究センター)
- 森尾 友宏(東京医科歯科大学大学院 発達病態 小児科学分野)
- 小原 收(財団法人かずさDNA研究所 生物物理学)
- 蒲池 吉朗(名古屋大学医学部附属病院)
- 山口 博樹(日本医科大学 病態制御腫瘍内科学)
- 塩谷 彰浩(防衛医科大学校 耳鼻咽喉科学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患克服研究
研究開始年度
平成21(2009)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究費
20,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
細網異形成症は免疫系細胞、血液系細胞、内耳細胞への多系統の障害をきたす難病である。
細網異形成症の診断基準、診断法、新生児期スクリーニング法の確立、原因遺伝子AK2の機能解析、患者細胞を用いた病態解明、、難聴の解析、至適造血幹細胞移植法の確立、iPS細胞を用いた遺伝子治療などの新規治療法の開発を行い、早期発見、早期治療により本疾患を根治し、もって患者に益することを目的とした。
細網異形成症の診断基準、診断法、新生児期スクリーニング法の確立、原因遺伝子AK2の機能解析、患者細胞を用いた病態解明、、難聴の解析、至適造血幹細胞移植法の確立、iPS細胞を用いた遺伝子治療などの新規治療法の開発を行い、早期発見、早期治療により本疾患を根治し、もって患者に益することを目的とした。
研究方法
申請者が構築したインターネットを活した先天性免疫不全症の中央診断・登録・遺伝子解析システムPIDJを細網異形成症に応用して疫学調査、軽症例、非典型例を含めた実態把握を行った。
さらに、申請者が確立した、原因遺伝子AK2のタンパク発現解析、遺伝子解析法により、確定診断を行った。
細網異形成症患者由来fibroblastsを樹立した。これを使いiPS細胞作製を行っている。患者骨髄細胞を用いコロニーアッセイにより骨髄細胞の分化解析を行った。内耳細胞におけるAK2蛋白発現解析法を検討した。
T細胞新生能のマーカーであるTRECsの測定を行った。
血液細胞分化障害、難聴の解析を目的として、AK2ノックアウトマウスの作製を開始した。
造血幹細胞移植による治療成績の国内調査を行った。
さらに、申請者が確立した、原因遺伝子AK2のタンパク発現解析、遺伝子解析法により、確定診断を行った。
細網異形成症患者由来fibroblastsを樹立した。これを使いiPS細胞作製を行っている。患者骨髄細胞を用いコロニーアッセイにより骨髄細胞の分化解析を行った。内耳細胞におけるAK2蛋白発現解析法を検討した。
T細胞新生能のマーカーであるTRECsの測定を行った。
血液細胞分化障害、難聴の解析を目的として、AK2ノックアウトマウスの作製を開始した。
造血幹細胞移植による治療成績の国内調査を行った。
結果と考察
タンパク発現、遺伝子発現、遺伝子変異解析による確定診断法を確立した。これにより診断指針案を作製した。
また、PIDJ登録システムを用いて、新規患者を見いだし、遺伝子解析などにより診断を確定した。
患者造血幹細胞のコロニーアッセイによる、分化障害を検討することが出来た。
患者ではTRECsが低下していることを示した。
内耳細胞におけるAK2蛋白発現解析法を確立した。
患者由来iPS細胞の作製準備が整った。
骨髄移植により根治できた患者を見いだすことが出来た。
患者予後調査をもとに治療指針案を作製した。
また、PIDJ登録システムを用いて、新規患者を見いだし、遺伝子解析などにより診断を確定した。
患者造血幹細胞のコロニーアッセイによる、分化障害を検討することが出来た。
患者ではTRECsが低下していることを示した。
内耳細胞におけるAK2蛋白発現解析法を確立した。
患者由来iPS細胞の作製準備が整った。
骨髄移植により根治できた患者を見いだすことが出来た。
患者予後調査をもとに治療指針案を作製した。
結論
細網異形成症の診断法を確立した。病態解析を行い、新規診断治療法の開発に成果を上げた。
TRECs測定により新生児期スクリーニングが可能であることを示した。
インターネットを活用した診断登録システムであるPIDJの有用性を示すことが出来た。
TRECs測定により新生児期スクリーニングが可能であることを示した。
インターネットを活用した診断登録システムであるPIDJの有用性を示すことが出来た。
公開日・更新日
公開日
2010-05-31
更新日
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