文献情報
文献番号
200936171A
報告書区分
総括
研究課題名
非ウイルス性鬱血性肝硬変の病態解析・治療法確立に関する研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
H21-難治・一般-116
研究年度
平成21(2009)年度
研究代表者(所属機関)
橋爪 誠(国立大学法人九州大学 大学院 医学研究院 先端医療医学)
研究分担者(所属機関)
- 國吉 幸男(琉球大学 医学部 生体制御医科学講座機能制御外科学分野)
- 鹿毛 政義(久留米大学 医学部 病理学教室)
- 富川 盛雅(九州大学大学院医学研究院 未来医用情報応用学)
- 諸岡 健一(九州大学 デジテルメディシンイニシアティブ)
- 小西 晃造(九州大学大学院医学研究院 未来医用情報応用)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患克服研究
研究開始年度
平成21(2009)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究費
10,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
本研究では非ウィルス性鬱血性肝硬変の実態を把握し、さらに医用画像解析技術、流体力学的解析技術を用いて非ウイルス性鬱血性肝硬変の病態を明らかにし、その発症要因の再現および肝癌発癌機序の解明および新たな診断・治療法の開発を目的として研究を行う。
研究方法
ウィルス性鬱血性肝硬変の実態把握のため、全国剖検症例データベースの解析を行い、疫学的基礎データベースの確立を行なう。また、本邦で把握しうる新規の症例を可及的、網羅的に研究対象とし、流体力学的解析を行う。さらにこの解析と並行して、沖縄県など本邦で症例の多い地域の疫学調査、CT検査データ、MRI検査データ、エコードプラデータの集積を行い、流体力学的モデルのパラメーター補完し、さらなる高精度の解析モデルを作成する。
結果と考察
非ウィルス性鬱血性肝硬変の肝組織の病理組織学的検討を行ったところ、急性心不全を伴う症例と血栓性閉塞症例では肝内酸化ストレスに関する因子に差が認められた。また、健常協力者4名と肝静脈閉塞患者5例の医用画像解析を行い、数値流体解析(Computational Fluid Dynamics: CFD)による非定常解析のための血管モデルの構築を行った。その結果、肝静脈-下大静脈系の形態と血管壁のずり応力の相関が一部で証明された。
結論
非ウィルス性鬱血性肝硬変の実態を把握し、さらに医用画像解析技術、流体力学的解析技術を用いて非ウイルス性鬱血性肝硬変の病態を明らかにするために病理データベースの解析ならびに肝静脈-下大静脈のモデル構築ならびに臨床データの解析を行った。
公開日・更新日
公開日
2010-06-22
更新日
-