学童期及び思春期等における性に関する健康課題に対する診療及び支援体制の構築に向けた研究

文献情報

文献番号
202327009A
報告書区分
総括
研究課題名
学童期及び思春期等における性に関する健康課題に対する診療及び支援体制の構築に向けた研究
課題番号
22DA1004
研究年度
令和5(2023)年度
研究代表者(所属機関)
寺内 公一(国立大学法人東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科)
研究分担者(所属機関)
  • 倉澤 健太郎(横浜市立大学産婦人科)
  • 尾臺 珠美(東京医科歯科大学 産婦人科 )
  • 鹿島田 健一(東京医科歯科大学 大学院 医歯学総合研究科 発生発達病態学)
  • 西岡 笑子(順天堂大学保健看護学部)
研究区分
こども家庭科学研究費補助金 分野なし 成育疾患克服等次世代育成基盤研究
研究開始年度
令和4(2022)年度
研究終了予定年度
令和6(2024)年度
研究費
6,924,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
第二次性徴をはじめとする身体的変化を経験した児童生徒は、性を含む心身の健康課題に直面する。そのような悩みについて相談するために医療機関を受診する者は少なく、また医療機関においても多様化・高度化する学童期・思春期の健康課題に十分に対応できていない。本研究では、学童・思春期の悩みに対応できる産婦人科・小児科・泌尿器科等医療機関の体制整備の実態を把握するとともに、都道府県等に設置されている性と健康の相談支援センターや母子保健・児童福祉・学校教育等に関する関係機関との連携を含めた支援方策を検討することを目標とする。
研究方法
令和5年度は、1年目に全国から収集された先駆的な取組みの事例58件を統合的に解析し、上の4つのカテゴリーに分類し、相談者と相談内容等の特徴についてまとめた。これらの先駆的なユース・クリニック事業の統合的解析を通じて、本事業の抱える課題についてまとめ、海外の特にエストニアにおける国家的プロジェクトの成功事例を参考としたユース・クリニック事業成功事例の文献的調査を実施した。これらの調査・解析結果を基に、「ユース・クリニックに関する提言書(案)」および「ユース・クリニック・マネジメント・ハンドブック(案)」を作成した。
結果と考察
現在日本全国において行われている「学童期・思春期にある男女の性を含めた心身の健康課題に関する相談の窓口」となる医療機関(ユース・クリニック)はカテゴリー1:産婦人科クリニック併設型、カテゴリー2:小児科クリニック併設型、カテゴリー3:自治体運営型、カテゴリー4:その他NPO法人運営型等の4つのカテゴリーに分類されることが明らかになった。下表に示すような各カテゴリー分類の特性が明らかになった。
結論
令和5年度に作成した「ユース・クリニックに関する提言書(案)」および「ユース・クリニック・マネジメント・ハンドブック(案)」を基に、全国で先駆的な事例を展開している医療機関等にインタビューを行い、いただいた意見を基に内容の修正を行って最終案を作成する。その最終案を、研究班員の関係する学会等の各種連携団体、および自治体等と共有し、いただいた意見を基に内容を確定し、公開する。

公開日・更新日

公開日
2024-08-01
更新日
-

研究報告書(PDF)

公開日・更新日

公開日
2024-08-01
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

収支報告書

文献番号
202327009Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
9,000,000円
(2)補助金確定額
9,000,000円
差引額 [(1)-(2)]
0円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 1,638,916円
人件費・謝金 0円
旅費 535,262円
その他 4,750,913円
間接経費 2,076,000円
合計 9,001,091円

備考

備考
自己資金1,091円

公開日・更新日

公開日
2024-11-07
更新日
-