皮質基底核変性症(CBD)の生体試料等の収集体制整備に関する研究

文献情報

文献番号
200936142A
報告書区分
総括
研究課題名
皮質基底核変性症(CBD)の生体試料等の収集体制整備に関する研究
課題番号
H21-難治・一般-087
研究年度
平成21(2009)年度
研究代表者(所属機関)
水澤 英洋(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 脳神経病態学分野)
研究分担者(所属機関)
  • 中島健二(鳥取大学医学部・神経内科学)
  • 中野今治(自治医科大学・神経内科学)
  • 渡邊睦房(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科脳神経病態学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患克服研究
研究開始年度
平成21(2009)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究費
5,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
皮質基底核変性症(corticobasal degeneration: CBD)の研究を推進するために、その臨床情報と生体試料収集の体制を整備する。
研究方法
難治性疾患克服研究事業「神経変性疾患に関する調査研究班」と連携して、まず特定疾患臨床調査個人票を活用した臨床情報収集を行う体制を整備し、次いで髄液、血液、脳組織等の生体試料の収集体制を確立する。
結果と考察
まず、難治性疾患克服研究事業「神経変性疾患に関する調査研究班」と連携するため、同班長ならびにCBDと姉妹関係にある進行性核上性麻痺の生体試料収集の担当となった鳥取大学医学部神経内科と共同して、臨床調査個人票を活用する体制を構築した。さらに、血液、髄液、脳組織等の生体試料の収集体制の確立へ発展させる予定である。
結論
難治性疾患克服研究事業「神経変性疾患に関する調査研究班」との連携により、CBDの臨床情報ならびに生体試料の収集・保管体制の確立に向けて進展が見られ、今後のさらなる発展が期待される。

公開日・更新日

公開日
2010-06-11
更新日
-

行政効果報告

文献番号
200936142C

成果

専門的・学術的観点からの成果
本年度はCBDの血液、脳脊髄液、脳組織などの生体資料収集体制を構築するために、まず研究代表者の勤務地である東京都において、臨床調査個人票を用いて臨床情報を収集する体制の準備を行いほぼ完了した。
臨床的観点からの成果
本研究の目的は、生体資料の収集体制の構築であるが、その前に臨床情報がなければ診断精度も不明ということになるため、前述のようにまず臨床情報の収集を行うこととした。したがって、臨床的観点からも成果を挙げることができたと思われる。
ガイドライン等の開発
親研究班である神経変性疾患に関する調査研究班に協力して、本疾患の患者向け解説書の刊行に貢献した。
その他行政的観点からの成果
類縁疾患であるPSPの生体資料収集研究とほぼ同様な研究体制を構築することにより、いずれも希少な難治性疾患であるCBDとPSPの診療や福祉の推進に行政的にも貢献するものと思われる。
その他のインパクト
今後、CBDやPSPのみならず多くの希少な神経変性疾患の臨床的、疫学的、あるいは学術的研究の発展に貢献するものと期待される。

発表件数

原著論文(和文)
2件
症候学的に関連する疾患についての研究
原著論文(英文等)
8件
関連疾患のパーキンソン病や多系統萎縮症の疫学、分子疫学研究成果など
その他論文(和文)
4件
CBDそのもの、関連疾患であるパーキンソン病あるいはアレキサンダー病に関する総説
その他論文(英文等)
0件
学会発表(国内学会)
1件
関連するパーキンソン病におけるLewy小体の形成機序の研究
学会発表(国際学会等)
1件
関連するパーキンソン病の遺伝子治療についての研究
その他成果(特許の出願)
0件
「出願」「取得」計0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
1件
臨床調査個人票を活用するシステムの工夫
その他成果(普及・啓発活動)
1件
親班と協力してCBD患者向けのパンフレットを作成

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限ります。

原著論文1
Yamawaki M, Kusumi M, Kowa H, Nakashima K.
Chges in prevalence and incidence of Parkinson’s disease in Japan during a quarter of a century
Neuroepidemiology , 32 , 263-269  (2009)

公開日・更新日

公開日
2015-06-08
更新日
-