文献情報
文献番号
200936128A
報告書区分
総括
研究課題名
患者由来細胞のiPS細胞化による心筋症の新しい診断法開発を目指した生体試料の収集
研究課題名(英字)
-
課題番号
H21-難治・一般-073
研究年度
平成21(2009)年度
研究代表者(所属機関)
北風 政史(国立循環器病センター 臨床研究開発部)
研究分担者(所属機関)
- 橋村 一彦(国立循環器病センター 心臓血管内科)
- 神崎 秀明(国立循環器病センター 心臓血管内科)
- 朝倉 正紀(国立循環器病センター 心臓血管内科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患克服研究
研究開始年度
平成21(2009)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究費
5,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
難治性疾患である特発性心筋症症例から臨床データおよび生体試料の収集を行い、iPS細胞樹立と心筋細胞誘導を用いた解析などの独自の手法を用いることで、新たな診断法・治療法の開発に資することを目的とする。
研究方法
本研究では、ヒト特発性心筋症症例から血液や皮膚組織等の生体試料を採取する。得られた皮膚組織からはiPS細胞を樹立し、さらに心筋細胞の分化誘導を通じて、大量の組織サンプルを必要とするDNAマイクロアレイ法、プロテオーム解析法、その他細胞生物学的アプローチを展開する。一方臨床データを同時収集し、重症度との相関解析を通じ早期診断法や病態の解明を進める。研究方法については倫理委員会、高度先駆的医療・研究専門委員会の承認を得る。すべての研究内容について患者に対する十分なインフォームドコンセントを行い文書による同意を得る。
結果と考察
本研究には高度に倫理的な配慮が求められ、十分な検討と研究体制の構築が必須である。今年度は倫理的検討および試料・情報管理体制の確立のための慎重な研究体制構築を行った。関連する各種指針の確認を行い、国立循環器病センターにおける倫理委員会ならびに高度先駆的医療・研究専門委員会への承認申請準備中である。承認が得られ次第、生体試料の収集と引き続くiPS細胞を用いた各種解析を進める。症例数は30例程度を目標としている。
<考察>
特発性心筋症の基礎的研究が困難である理由に、疾患モデル動物がない点、得られる生体試料(罹患心筋組織)が微量で、一定量の試料を要する解析が不可能であった点がある。本研究では患者組織由来のiPS細胞樹立を介しこれらの障壁を克服する画期的研究である。また本邦発のiPS細胞の技術を用いた成果は大きな社会的貢献となると期待される。一方で高度に倫理的配慮が必要であり、盤石な研究体制の確立をすることが必要である。
<考察>
特発性心筋症の基礎的研究が困難である理由に、疾患モデル動物がない点、得られる生体試料(罹患心筋組織)が微量で、一定量の試料を要する解析が不可能であった点がある。本研究では患者組織由来のiPS細胞樹立を介しこれらの障壁を克服する画期的研究である。また本邦発のiPS細胞の技術を用いた成果は大きな社会的貢献となると期待される。一方で高度に倫理的配慮が必要であり、盤石な研究体制の確立をすることが必要である。
結論
特発性心筋症の病態解明、ならびに早期診断法・治療法の開発は急務である。本研究は症例由来のiPS細胞を樹立することで、これまで困難であった大量の罹患心筋細胞の利用を可能にし、当該分野における研究を加速すると期待される。本年度は倫理的検討および研究体制の構築を行った。倫理委員会、高度先駆的医療・研究委員会の承認が得られ次第、生体試料の収集を開始し、解析を行う予定である。
公開日・更新日
公開日
2010-05-28
更新日
-