特発性間質性肺炎患者における生体試料等の収集に関する研究

文献情報

文献番号
200936117A
報告書区分
総括
研究課題名
特発性間質性肺炎患者における生体試料等の収集に関する研究
課題番号
H21-難治・一般-062
研究年度
平成21(2009)年度
研究代表者(所属機関)
迎 寛(産業医科大学 医学部)
研究分担者(所属機関)
  • 河野 茂(長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科)
  • 坂本 憲穂(長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科)
  • 矢寺 和博(産業医科大学 医学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患克服研究
研究開始年度
平成21(2009)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究費
4,500,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
特発性間質性肺炎は、国の難治性疾患克服研究事業において特定疾患に指定されている疾患で、その病態・原因解明が急がれる。しかし、有病率が非常に低く、多数の患者(試料)を対象に研究を推進することが難しいことも問題であり、診断法開発や治療法の開発に直接は結び付いていないのが現状である。今回、特発性間質性肺炎患者の生体試料に多くの研究者がアクセスできるような態勢を構築することで、特発性間質性肺炎に関する研究を推進させることを目的とする。
研究方法
産業医科大学病院呼吸器内科および長崎大学病院第二内科で特発性間質性肺炎と診断され、同意の得られた患者を対象とし、その検体(主に血液)を採取し、難病研究資源バンクに提供する。検体の扱いに関しては、「ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針」および「手術等で摘出されたヒト組織を用いた研究開発の在り方について(平成10年厚生科学審議会答申)」を遵守することで人権擁護を行う。
結果と考察
①生体試料収集のための研究計画書、説明同意文書の作成および倫理審査:特発性間質性肺炎の生体試料収集のために、研究計画書、説明同意文書を作成し、産業医科大学および長崎大学病院での各倫理委員会に提出を行った。当研究では、検体の収集・管理を予定している難病研究資源バンクの倫理委員会申請などの受け入れ態勢の整備も並行して行われているが、2010年4月30日現在、難病研究資源バンクでの倫理委員会承認がなされておらず、それに関連して産業医科大学の倫理委員会の承認がおりていない。検体処理や、提供方法に関する準備はすでに終了しており、倫理委員会の了承を得られればすぐに提供できる状態である。
②提供資料の情報管理:本研究における試料は、匿名非連結化を条件としており、その患者情報に関してはプライバシー保護と詳細な臨床情報の管理が必要となる。試料の情報管理を目的に電子化されたファイルを作成した。
結論
特発性間質性肺炎患者の生体試料収集のために研究計画書を作成し、一部施設で倫理委員会の承認を得た。検体の収集・管理施設の受け入れ態勢も進められている。当研究はまだ開始されたばかりであるが、特発性間質性肺炎の病因・治療方法の研究を進めるうえで重要な研究であり、更なる研究の推進が望まれる。

公開日・更新日

公開日
2010-05-26
更新日
-

行政効果報告

文献番号
200936117C

成果

専門的・学術的観点からの成果
特発性間質性肺炎患者の生体試料収集のために研究計画書を作成し、一部施設で倫理委員会の承認を得た。検体の収集・管理施設の受け入れ態勢も進められている。当研究はまだ開始されたばかりであり、成果といえるものは出ていないが、その態勢づくりは順調に進められている。
臨床的観点からの成果
当研究における臨床的な成果としては、新規診断法や新規薬剤の開発であるが、まだ態勢づくりの段階であり、成果はでていない。
ガイドライン等の開発
特になし。
その他行政的観点からの成果
現在までのところなし。
その他のインパクト
今後進展させていく予定。

発表件数

原著論文(和文)
0件
原著論文(英文等)
7件
その他論文(和文)
1件
その他論文(英文等)
2件
学会発表(国内学会)
0件
学会発表(国際学会等)
1件
その他成果(特許の出願)
0件
「出願」「取得」計0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
0件
その他成果(普及・啓発活動)
0件

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

公開日・更新日

公開日
2015-06-08
更新日
2016-06-20