薬局における口腔の健康維持・増進を推進する薬剤師対象教育プログラムの開発および地域住民を対象とした口腔の健康サポート事業の有用性評価

文献情報

• 文献番号: 202324016A
• 報告書区分: 総括
• 研究課題名: 薬局における口腔の健康維持・増進を推進する薬剤師対象教育プログラムの開発および地域住民を対象とした口腔の健康サポート事業の有用性評価
• 研究課題名（英字）: -
• 課題番号: 23KC1004
• 研究年度: 令和5(2023)年度
• 研究代表者(所属機関): 山浦 克典(慶應義塾大学 薬学部)

研究分担者(所属機関)

• 浜田　将太(一般財団法人　医療経済研究・社会保険福祉協会　医療経済研究機構　研究部)
• 岩田　紘樹(慶應義塾大学　薬学部)
• 岡崎　光洋(東京大学大学院　薬学系研究科)

• 研究区分: 厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス政策研究
• 研究開始年度: 令和5(2023)年度
• 研究終了予定年度: 令和6(2024)年度
• 研究費: 4,880,000円
• 研究者交替、所属機関変更: -

研究報告書（概要版）

概要版（繰越課題）

研究の目的：2016年に登録が開始された健康サポート薬局は、地域住民の健康サポートを積極的かつ具体的に実施することが求められている。その為、全国の健康サポート薬局では、様々なサポート事業を実施しているが、現在のところ、健康サポート薬局が行う“口腔”の健康サポート事業の有用性に関する研究報告はない。そこで、本研究では、健康サポート薬局に勤務する健康サポート薬局研修修了薬剤師（以下、健サポ薬剤師）が地域住民の口腔の健康維持・増進に介入することの、歯科健診率改善効果の検討を目的とする。本年度は、地域住民の口腔の健康維持・増進を図るための健サポ薬剤師のサポートスキルに関する研修プログラムを作成し実施する。また、これまで得ている薬剤師の口腔領域への参画に関する知見をまとめると共に、健康および医療費に与える影響を推計する。
研究結果の概要：薬局薬剤師に対する口腔の健康サポートに関するWeb研修および実地研修プログラムを構築した。本年度は、当該研修を前半グループの健サポ薬剤師に実施するとともに、研修プログラムの評価を行った。また、薬剤師の意識調査の結果の論文化に取り組んだ。さらに、医療費に対する影響を検討するための基礎となる歯科医療費に関する文献レビューを行った。
研究の実施経過：本年度は、薬剤師研修会に関する倫理審査と、健サポ薬剤師による介入研究に関する倫理審査の申請をし、年度内に承認を得た。また、2023年8月から2023年12月にかけて、健サポ薬剤師の介入方法に関して、厚生労働省および日本歯科医師会と三者で調整を行った。その結果、申請時の評価方法であるROAGを用いた健サポ薬剤師による口腔内の評価は行わず、口腔全般の知識と、口腔内のセルフチェック方法の指導とする事とした。健サポ薬剤師の研修プログラムについては、Web研修プログラムとして動画コンテンツ7編の作成を2023年9月に終え、2024年2月に実施した。実地研修プログラムは2024年2月に内容の検討を終え、2024年3月に前半グループの健サポ薬剤師に対して研修を実施した。
研究により得られた成果の今後の活用・提供：本研究は2年計画の1年目であり、本年度作成した健サポ薬剤師に対する口腔の研修プログラムを後半グループの健サポ薬剤師にも実施する。その後、健サポ薬剤師が地域住民の口腔の健康維持増進を目的とする“口腔”の健康サポートのイベントを開催し、地域住民の定期歯科健診受診率の向上と、口腔の健康状態の改善を検討する介入研究を実施する。

公開日・更新日

• 公開日: 2025-04-11
• 更新日: -

収支報告書

• 文献番号: 202324016Z
• 報告年月日: 2024年05月30日

収入

• (1)補助金交付額: 6,250,000円
• (2)補助金確定額: 6,192,000円
• 差引額 [(1)-(2)]: 58,000円

支出

研究費 (内訳)	直接研究費	物品費	701,302円
		人件費・謝金	2,086,867円
		旅費	370,212円
		その他	1,664,312円
	間接経費		1,370,000円
合計			6,192,693円

備考

• 備考: -

公開日・更新日

• 公開日: 2025-04-11
• 更新日: -