食品行政における国際整合性の確保と食品分野の国際動向に関する研究

文献情報

文献番号
202323038A
報告書区分
総括
研究課題名
食品行政における国際整合性の確保と食品分野の国際動向に関する研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
23KA2001
研究年度
令和5(2023)年度
研究代表者(所属機関)
渡邉 敬浩(国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部)
研究分担者(所属機関)
  • 豊福 肇(国立大学法人山口大学 共同獣医学部)
  • 竹林 純(独立行政法人国立健康・栄養研究所 食品保健機能研究部食品分析研究室)
  • 松尾 真紀子(東京大学 大学院公共政策学連携研究部)
  • 坂井 隆敏(国立医薬品食品衛生研究所 食品部)
  • 窪崎 敦隆(国立医薬品食品衛生研究所 食品添加物部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 食品の安全確保推進研究
研究開始年度
令和5(2023)年度
研究終了予定年度
令和7(2025)年度
研究費
14,747,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究班の主たる目的は、Codex委員会下に設置された各部会等から、特に食品安全の観点から選択した部会を対象とし、それら部会におけるわが国政府の活動を支援することである。この目的の達成のため、Codex委員会への対応に必要な科学的知見や国際動向を整理・分析し、今後の国内政策策定や実施に当たり考慮すべき事項の提言も行う。その他に、社会共有のためにも国際的な食品安全行政に関するリスクコミュニケーションの推進や、食品安全行政に係る国際交渉等を行う政府職員の能力向上も目的とする。
研究方法
Codex委員会下の各部会及びその関連会議や会合における過去の議論、各国の立場、わが国政府の対応を報告書等の詳細な検討により整理すると共に、リスクアナリシスに係る各種データ等の科学的知見や情報を、各国政府機関や学術領域、また関連食品事業分野から収集し分析する。さらに必要に応じて、加盟各国が実施する施策等の情報も同様に収集し、分析する。それらの結果をとりまとめて基礎資料を作成するとともに、電子的作業部会(EWG)等へのコメント提出、会合対処方針の作成や議場での政府職員の発言等を支援するとともに、会合報告書の作成に協力する。また、食品安全に関する国際的な情報を広く社会に発信するシンポジウムを企画・開催するほか、政府職員の国際対応能力向上のための教育プログラムを開発するとともに研修のあり方について検討する。
結果と考察
一般原則部会、食品衛生部会、食品汚染物質部会、食品残留動物用医薬品部会、残留農薬部会、食品添加物部会、栄養・特殊用途食品部会、分析・サンプリング法部会を研究対象とした。本研究期間中に開催された全ての部会会合は対面形式となった。また、対面形式で行われる会合の様子がブロードキャスティングされるなど、Covid-19拡大防止策として新たに取り入れられた技術を活用した包括性への配慮も見られた。本研究班各分担研究者は、それぞれが研究対象とするCodex部会に日本代表団の一員として臨み、政府担当者による活動を支援した。各部会における成果として、残留農薬部会により検討された「農薬の最大残留基準値(MRL)設定のための食品並びに飼料の分類の改訂」や各種食品並びに飼料を対象としたMRLの設定、分析・サンプリング法部会により検討された「サンプリングの一般ガイドラインの改訂」や各種食品規格の分析条項を検証するための分析法が、Codex総会による最終採択に諮られる等した。日本政府の発言の一部は部会報告書に記録された。その他、今後のCodex委員会への対応に必要な、各種行動規範といった重要文書が翻訳された。また、昨年度開発した“Environmental health criteria 240(EHC 240) 第6章”の翻訳版は栄養疫学の専門家のレビューを受け、正確性と読みやすさの観点から改訂されHP上でも公開された。リスクコミュニケーションへの取組としては、Codex委員会が2023年に初会合を開催してから60年を迎えることを記念して「コーデックス60周年記念イベント・国際食品安全の今後10年先を見据えて」を企画し、Codex委員会議長によるビデオメッセージを配信したほか、多様なステークホルダーを国内から招聘してパネルディスカッションを行う等した。その他にも、厚生労働省並びに農林水産省と協働して世界フードセーフティーデイの日本語版公式パンフレット「世界フードセーフティーデイ2023へのガイド-食品規格がいのちを救う」を作成し、厚生労働省、農林水産省、またFAOのwebサイトへの掲載等を通じて周知・啓発を行った。2023年7月~9月にハイブリッド形式で開催された食品安全行政の国際化戦略のためのリスク管理者向け研修の企画立案に協力し、教材の提供及び講師を担当した。
結論
Codex各部会での議論やそれに関連する加盟国の施策、該当分野における実際の取組等の情報を収集・解析し、その結果をとりまとめて基礎資料を作成するとともに、論点を整理し政府職員に提供し、EWG等に提出するコメントの作成や会合での発言を支援した。Codex議会議長のビデオメッセージに始まる多様なステークホルダーを招聘した国際シンポジウムを企画・開催し盛況を得た(約500名が参加)。重要な国際文書を翻訳し基礎資料を整備するとともに、参画した研修により、担当政府職員の国際対応力の養成と強化が図られた。

公開日・更新日

公開日
2024-09-11
更新日
-

研究報告書(PDF)

公開日・更新日

公開日
2024-09-11
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

収支報告書

文献番号
202323038Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
14,747,000円
(2)補助金確定額
13,927,000円
差引額 [(1)-(2)]
820,000円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 906,710円
人件費・謝金 1,749,720円
旅費 4,631,774円
その他 6,639,368円
間接経費 0円
合計 13,927,572円

備考

備考
当初予定していた分担研究課題に沿った委託研究が、研究実施後に得られた中途成果により不要・不適等であることが判明し、取りやめたため。なお、この委託研究の中止により、当初予定した研究計画の遅れは生じていない。
自己負担572円

公開日・更新日

公開日
2025-09-22
更新日
-