文献情報
文献番号
202321065A
報告書区分
総括
研究課題名
歯科疾患実態調査の効率的・効果的な実施方法等に関する研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
23IA2003
研究年度
令和5(2023)年度
研究代表者(所属機関)
福田 英輝(国立保健医療科学院 )
研究分担者(所属機関)
- 三浦 宏子(北海道医療大学 歯学部)
- 大島 克郎(日本歯科大学東京短期大学)
- 井田 有亮(東京大学 医学部)
- 石塚 洋一(東京歯科大学 衛生学講座)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 地域医療基盤開発推進研究
研究開始年度
令和5(2023)年度
研究終了予定年度
令和5(2023)年度
研究費
3,659,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
本研究の目的は、歯科疾患実態調査の被調査者側と実施者側への調査を通じて、当該調査への参加を阻害している要因について明らかにし、歯科疾患実態調査の効果的、かつ継続的・安定的な実施に資する提言を行うことである。本研究では、以下の4研究が実施された。
1)歯科疾患実態調査への参加促進要因に関する研究(研究分担者:大島)
2)令和4年歯科疾患実態調査の行政担当者を対象とした実施体制や参加者数増加のための取り組み等に関する調査研究(研究分担者:三浦)
3)歯科疾患実態調査へのタブレット調査票の開発、およびオンライン化導入の可能性に関する調査研究(研究分担者:井田)
4)歯科診療所調査と令和4年歯科疾患実態調査との比較研究(研究分担者:石塚)
1)歯科疾患実態調査への参加促進要因に関する研究(研究分担者:大島)
2)令和4年歯科疾患実態調査の行政担当者を対象とした実施体制や参加者数増加のための取り組み等に関する調査研究(研究分担者:三浦)
3)歯科疾患実態調査へのタブレット調査票の開発、およびオンライン化導入の可能性に関する調査研究(研究分担者:井田)
4)歯科診療所調査と令和4年歯科疾患実態調査との比較研究(研究分担者:石塚)
研究方法
歯科疾患実態調査の被調査者側、および実施者側の研究は、Web調査の登録者、および調査対象地区300か所の自治体の担当者を対象として実施した。タブレット調査票の開発については、タブレット調査票に掛かる時間測定、および行政歯科専門職に対する使用感に関する調査を実施した。また、歯科診療所の患者データとの比較は、厚生労働科学特別研究事業(22CA2030)で実施した既存データを再活用した。
結果と考察
歯科疾患実態調査の被調査者側における参加促進要因には、近隣の歯科医院での実施、土・日曜の開催、調査後の歯科医師による説明の実施、記念品配付などで対応を図ることが有用であることが示された。実施者側の調査では、実施前のオンライン説明会と協力者への謝礼品の提供についての継続実施、および国民健康・栄養調査の担当者の緊密な連携の必要性が確認された。タブレット調査票の開発では、口腔内診査の記録時間は長かったものの、現場での利用可能性は高いことが示された。歯科診療所の患者調査との比較研究では、歯科実態調査結果と比較して、う蝕や歯周ポケットを有する者の割合等が大きかったものの、補完データとしての活用可能性が示された。
結論
歯科疾患実態調査の被調査者側と実施者側の調査を通じて、被調査者数を確保し、歯科疾患実態調査を円滑に実施するための基礎資料を得ることができた。また、歯科疾患実態調査の効率的、および継続的・安定的な実施に向けて、タブレット調査票の開発、および歯科診療所の患者調査の利用は、有用である可能性が示された。
公開日・更新日
公開日
2024-06-18
更新日
-