地域医療構想を踏まえた救急医療体制の充実に関する研究

文献情報

文献番号
202321056A
報告書区分
総括
研究課題名
地域医療構想を踏まえた救急医療体制の充実に関する研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
22IA2004
研究年度
令和5(2023)年度
研究代表者(所属機関)
横田 裕行(日本体育大学 大学院保健医療学研究科)
研究分担者(所属機関)
  • 坂本 哲也(帝京大学 医学部救急医学講座)
  • 丸橋 孝昭(北里大学 医学部救命救急医学)
  • 高山 隼人(長崎大学病院 地域医療支援センター)
  • 織田 順(東京医科大学 救急・災害医学分野)
  • 野田 龍也(公立大学法人奈良県立医科大学 医学部 公衆衛生学講座)
  • 田邉 晴山(財団法人救急振興財団救急救命東京研修所 )
  • 横堀 將司(日本医科大学 大学院医学研究科救急医学分野)
  • 中田 孝明(国立大学法人千葉大学 大学院医学研究院救急集中治療医学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 地域医療基盤開発推進研究
研究開始年度
令和4(2022)年度
研究終了予定年度
令和6(2024)年度
研究費
2,477,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
高齢化の進行を背景に、救急医療体制の需要は今後も増加が予想されているが、救急医療体制はその需要に追い付いていない現状がある。その傾向は新型コロナウイルス感染症拡大による救急医療のひっ迫によって、より顕著になった。救急医療の体制を確実にするために、より効率的な医療体制を構築する必要がある。そのため現状の課題を把握し、その課題の解決、体制強化をして行くことを研究目的とする。
研究方法
高齢化の進行を背景に、救急医療体制の需要は今後も増加が予想されているが、救急医療体制はその需要に追い付いていない現状がある。その傾向は新型コロナウイルス感染症拡大による救急医療のひっ迫によって、より顕著になった。救急医療の体制を確実にするために、より効率的な医療体制を構築する必要がある。そのため現状の課題を把握し、その課題の解決、体制強化をして行くことが必要である。
上記の研究目的を達成するために研究班体制は救急医療の第一人者であり、かつ救急医療の現場で活躍していただいている8名の専門家を分担研究者として組織し、研究代表者が研究統括を行った。分担研究者のそれぞれの研究課題を3分野(Ⅰ:病院前医療の課題、Ⅱ:救急医療機関の課題、Ⅲ:救急医療に関わる人材の課題)に分類して研究を進めた。この3分野をさらに7つの視点に分類し、研究を行った。すなわち、「病院前医療」は①ドクターカーと消防機関の救急業務との効率的・効果的な連携、②救急搬送困難事例の現状分析、「救急医療機関」、③二次救急医療機関の評価と役割分析、④救命救急センターの現状と評価、⑤新型コロナウイルス感染症への救急医療機関の対応、「救急医療に関わる人材」は⑥救急医療に関わる医師の働き方、⑦救急救命士と救急処置に関する研究とし、それぞれの現状と課題を明らかにした。
結果と考察
新型コロナウイルス感染拡大がほぼ終息した今年度おける救急医療の課題を検討した。病院前医療や救急医療機関、人材確保の視点から新型コロナウイルス感染拡大が救急医療に与えている課題を把握することができた。具体的には、救急医療機関の課題として③二次救急医療機関の評価を全国レベルで研究班で作成した使用を用いて行い、その役割分析を行った。④三次救急医療機関である救命救急センターの現状をから充実度段階評価に関する精神科疾患の対応を含めた課題と提案を行った。⑤新型コロナウイルス感染拡大が収束されるつある中、東京都や千葉市における救急隊が医療機関を選定する際の困難事例が新型コロナ感染症が感染法上の二類相当の時期と比較して、同様に多いことへの現状を把握し、その要因について検討した。また、病院前医療の課題として①ドクターカーと消防機関の救急業務との効率的・効果的な連携の現状分析をおこなった。
さらに、救急医療に関わる人材の課題である⑥救急医療に関わる医師の働き方、⑦救急救命士と救急処置に関する研究で課題抽出をした。そして、次年度以降はこれらの課題解決に向けてた検討を行った。
結論
高齢化の進行を背景に、救急医療体制の需要は今後も増加が予想されているが、救急医療体制はその需要に追い付いていない現状がある。その傾向は新型コロナウイルス感染症拡大による救急医療のひっ迫によって、より顕著になった。救急医療の体制を確実にするために、より効率的な医療体制を構築する必要がある。そのため現状の課題を把握し、その課題の解決、体制強化をして行くことの検討を行った。研究方法として7つの研究課題を3分野(病院前医療、救急医療機関、救急医療に関わる人材)に分類して研究を進めた。すなわち、「病院前医療」は①ドクターカーと消防機関の救急業務との効率的・効果的な連携、②救急搬送困難事例の現状分析、「救急医療機関」、③二次救急医療機関の評価と役割分析、④救命救急センターの現状と評価、⑤新型コロナウイルス感染症への救急医療機関の対応、「救急医療に関わる人材」は⑥救急医療に関わる医師の働き方、⑦救急救命士と救急処置に関する研究とし、それぞれの現状と課題を明らかにした。

公開日・更新日

公開日
2025-05-27
更新日
-

研究報告書(PDF)

研究成果の刊行に関する一覧表
その他
倫理審査等報告書の写し

公開日・更新日

公開日
2025-05-27
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

収支報告書

文献番号
202321056Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
3,220,000円
(2)補助金確定額
3,220,000円
差引額 [(1)-(2)]
0円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 1,825,505円
人件費・謝金 178,196円
旅費 205,006円
その他 268,293円
間接経費 743,000円
合計 3,220,000円

備考

備考
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公開日・更新日

公開日
2025-05-29
更新日
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