Post-CC OSCEを国家試験化するにあたっての妥当性・信頼性・公平性等の検証に関する研究

文献情報

文献番号
202321047A
報告書区分
総括
研究課題名
Post-CC OSCEを国家試験化するにあたっての妥当性・信頼性・公平性等の検証に関する研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
21IA2010
研究年度
令和5(2023)年度
研究代表者(所属機関)
栗原 敏(公益社団法人医療系大学間共用試験実施評価機構 )
研究分担者(所属機関)
  • 齋藤 宣彦(日本歯科大学 生命歯学部)
  • 伊藤 俊之(滋賀医科大学医学部 臨床教育講座)
  • 早稲田 勝久(愛知医科大学 医学教育センター)
  • 藤田 博一(高知大学 医学部)
  • 石原 慎(藤田医科大学 医学部)
  • 伊藤 彰一(千葉大学 大学院医学研究院)
  • 藤倉 輝道(日本医科大学 医学教育センター)
  • 石井 誠一(東北大学 大学院医学系研究科)
  • 大久保 由美子(帝京大学 医学部 内科学講座 医学教育センター)
  • 岡崎 史子(鈴木 史子)(東京慈恵会医科大学 教育センター)
  • 栩野 吉弘(大阪公立大学 医学部 総合医学教育学)
  • 鋪野 紀好(千葉大学 医学部附属病院)
  • 青木 茂樹(順天堂大学 大学院医学研究科 放射線医学)
  • 三谷 昌平(東京女子医科大学 生理学(分子細胞生理学分野))
  • 高木 康(昭和大学医学部 医学教育学)
  • 石田 達樹(社団法人医療系大学間共用試験実施評価機構)
  • 仁田 善雄(公益社団法人医療系大学間共用試験実施評価機構)
  • 江藤 一洋(公益社団法人医療系大学間共用試験実施評価機構)
  • 伴 信太郎(名古屋大学医学部附属病院総合診療部)
  • 斎藤 隆史(北海道医療大学 歯学部)
  • 宮本 千津子(東京医療保健大学 千葉看護学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 地域医療基盤開発推進研究
研究開始年度
令和3(2021)年度
研究終了予定年度
令和5(2023)年度
研究費
900,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
 日本でのPost-CC(臨床実習後)OSCEの問題点をひき続き抽出し、Post-CC(臨床実習後)OSCEを医師国家試験の一部として導入するとした場合、解決すべき課題および達成すべき具体的な基準を明確化する。さらに、国家試験化に向け、妥当性・信頼性・公平性等を検証し、工程表作成の一助とし、さらに、韓国、シンガポール、イギリス、カナダ等の海外の医師国家試験実技試験を予備調査し、我が国での課題解決の参考とする。
 なお、“妥当性”及び“信頼性”なる用語は、主に試験課題に関する妥当性(能力を適切に評価できるか)及び信頼性(評価の結果がブレないか)を表し、“公平性”は、全受験者が公平に受験できるための試験運用を意図して用いることとする。
 さらに、令和4年度以降、医学部・歯学部における共用試験においてCBTを実施している知見を踏まえ、IRT方式による医療関係職種の国家試験のCBT化を行うことについての課題整理を行う。
研究方法
○海外調査:
 海外(6ヶ国:台湾、韓国、シンガポール、カナダ、米国、英国)の有識者に質問用紙による調査を依頼し、その回答を集約した。
○医療関係職種の国家試験のCBT化に関する課題の抽出:
 実施方法、実施体制、問題管理、実施管理、成績管理、受験者管理、事後評価管理、IRTの適用について、現行の共用試験CBTの経験により得られた経験知を基盤に具体的方略を提言した。
結果と考察
① Post-CC(臨床実習後)OSCEに関する問題点の抽出:これまでに引き続きCOVID-19感染症の影響を受けてはいるものの、Post-CC(臨床実習後)OSCEの公的化に向けた実施体制が整備されている。明らかとなったPost-CC(臨床実習後)OSCEの問題点については、毎年改定する実施要項(諸規定や運用面等を定めたもの)に随時改善点が反映されている。なお、臨床実習前OSCEとPost-CC(臨床実習後)OSCEの規定や運用面等の統一化を果たすべく、双方の実施要項を一体化し、今後も毎年ブラッシュアップを重ねてゆくこととした。
 評価検討部門において、課題の妥当性及び信頼性並びに評価の標準化について検討をしたが、これについては、今後も続けていかなければならない。今後も、それに沿った新たな試験課題の作成、また医学の進歩に伴う課題の新陳代謝も行っていかねばならないことが明らかになった。
② 海外調査:回答が得られ、解析を行った。
③ 医療関係職種の国家試験のCBT化:これまでの臨床実習開始前CBTにおけるIRTの応用実績から、他の医療関係職種の国家試験においてもIRTを応用すべく、その利点と問題点を明らかにした。
結論
研究により得られた成果の今後の活用・提供:令和3年度の研究結果をもとに、作成すべき課題を明らかにし、新たな課題作成過程に反映させていく予定である。

公開日・更新日

公開日
2025-05-14
更新日
-

研究報告書(PDF)

公開日・更新日

公開日
2025-05-14
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

文献情報

文献番号
202321047B
報告書区分
総合
研究課題名
Post-CC OSCEを国家試験化するにあたっての妥当性・信頼性・公平性等の検証に関する研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
21IA2010
研究年度
令和5(2023)年度
研究代表者(所属機関)
栗原 敏(公益社団法人医療系大学間共用試験実施評価機構 )
研究分担者(所属機関)
  • 齋藤 宣彦(日本歯科大学 生命歯学部)
  • 伊藤 俊之(滋賀医科大学医学部 臨床教育講座)
  • 早稲田 勝久(愛知医科大学 医学教育センター)
  • 藤田 博一(高知大学 医学部)
  • 石原 慎(藤田医科大学 医学部)
  • 伊藤 彰一(千葉大学 大学院医学研究院)
  • 藤倉 輝道(日本医科大学 医学教育センター)
  • 石井 誠一(東北大学 大学院医学系研究科)
  • 大久保 由美子(帝京大学 医学部 内科学講座 医学教育センター)
  • 岡崎 史子(鈴木 史子)(東京慈恵会医科大学 教育センター)
  • 栩野 吉弘(大阪公立大学 医学部 総合医学教育学)
  • 鋪野 紀好(千葉大学 医学部附属病院)
  • 青木 茂樹(順天堂大学 大学院医学研究科 放射線医学)
  • 三谷 昌平(東京女子医科大学 生理学(分子細胞生理学分野))
  • 高木 康(昭和大学医学部 医学教育学)
  • 石田 達樹(社団法人医療系大学間共用試験実施評価機構)
  • 仁田 善雄(公益社団法人医療系大学間共用試験実施評価機構)
  • 江藤 一洋(公益社団法人医療系大学間共用試験実施評価機構)
  • 伴 信太郎(名古屋大学医学部附属病院総合診療部)
  • 斎藤 隆史(北海道医療大学 歯学部)
  • 宮本 千津子(東京医療保健大学 千葉看護学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 地域医療基盤開発推進研究
研究開始年度
令和3(2021)年度
研究終了予定年度
令和5(2023)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
 日本でのPost-CC(臨床実習後)OSCEの問題点をひき続き抽出し、Post-CC(臨床実習後)OSCEを医師国家試験の一部として導入するとした場合、解決すべき課題および達成すべき具体的な基準を明確化する。さらに、国家試験化に向け、妥当性・信頼性・公平性等を検証し、工程表作成の一助とし、さらに、韓国、シンガポール、イギリス、カナダ等の海外の医師国家試験実技試験を予備調査し、我が国での課題解決の参考とする。
 なお、“妥当性”及び“信頼性”なる用語は、主に試験課題に関する妥当性(能力を適切に評価できるか)及び信頼性(評価の結果がブレないか)を表し、“公平性”は、全受験者が公平に受験できるための試験運用を意図して用いることとする。
 さらに、令和4年度以降、医学部・歯学部における共用試験においてCBTを実施している知見を踏まえ、IRT方式による医療関係職種の国家試験のCBT化を行うことについての課題整理を行う。
研究方法
○海外調査:
 海外(6ヶ国:台湾、韓国、シンガポール、カナダ、米国、英国)の有識者に質問用紙による調査を依頼し、その回答を集約した。
○医療関係職種の国家試験のCBT化に関する課題の抽出:
 実施方法、実施体制、問題管理、実施管理、成績管理、受験者管理、事後評価管理、IRTの適用について、現行の共用試験CBTの経験により得られた経験知を基盤に具体的方略を提言した。
結果と考察
① Post-CC(臨床実習後)OSCEに関する問題点の抽出:これまでに引き続きCOVID-19感染症の影響を受けてはいるものの、Post-CC(臨床実習後)OSCEの公的化に向けた実施体制が整備されている。明らかとなったPost-CC(臨床実習後)OSCEの問題点については、毎年改定する実施要項(諸規定や運用面等を定めたもの)に随時改善点が反映されている。なお、臨床実習前OSCEとPost-CC(臨床実習後)OSCEの規定や運用面等の統一化を果たすべく、双方の実施要項を一体化し、今後も毎年ブラッシュアップを重ねてゆくこととした。
 評価検討部門において、課題の妥当性及び信頼性並びに評価の標準化について検討をしたが、これについては、今後も続けていかなければならない。今後も、それに沿った新たな試験課題の作成、また医学の進歩に伴う課題の新陳代謝も行っていかねばならないことが明らかになった。
② 海外調査:回答が得られ、解析を行った。
③ 医療関係職種の国家試験のCBT化:これまでの臨床実習開始前CBTにおけるIRTの応用実績から、他の医療関係職種の国家試験においてもIRTを応用すべく、その利点と問題点を明らかにした。
結論
 研究により得られた成果の今後の活用・提供:令和3年度の研究結果をもとに、作成すべき課題を明らかにし、新たな課題作成過程に反映させていく予定である。

公開日・更新日

公開日
2025-05-14
更新日
-

研究報告書(PDF)

公開日・更新日

公開日
2025-05-14
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

行政効果報告

文献番号
202321047C

成果

専門的・学術的観点からの成果
 現行の医師国家試験が昭和23年度の法律に基づく「知識」の修得状況を評価するpaper-based testingのみであったため、医師としてより重要な、基本的「技能」や、患者への「態度」、学修する「習慣」等の修得状況を、全国統一基準で評価するためのシミュレーションテスト(OSCE)を構築した。それによりわが国の医学部卒業生の臨床能力のさらなる向上と、時代とともに変革しつつある国民・社会のニーズに合致した臨床医の育成が期待できる。
臨床的観点からの成果
なし
ガイドライン等の開発
なし
その他行政的観点からの成果
なし
その他のインパクト
なし

発表件数

原著論文(和文)
0件
原著論文(英文等)
0件
その他論文(和文)
0件
その他論文(英文等)
0件
学会発表(国内学会)
0件
学会発表(国際学会等)
0件
その他成果(特許の出願)
0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
0件
その他成果(普及・啓発活動)
0件

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

公開日・更新日

公開日
2025-05-14
更新日
-

収支報告書

文献番号
202321047Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
1,100,000円
(2)補助金確定額
260,000円
差引額 [(1)-(2)]
840,000円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 0円
人件費・謝金 0円
旅費 0円
その他 66,660円
間接経費 200,000円
合計 266,660円

備考

備考
-

公開日・更新日

公開日
2024-06-05
更新日
-