文献情報
文献番号
202321035A
報告書区分
総括
研究課題名
看護師の特定行為に係る手順書の実態調査研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
23IA1013
研究年度
令和5(2023)年度
研究代表者(所属機関)
神野 正博(公益社団法人全日本病院協会 )
研究分担者(所属機関)
- 木澤 晃代(日本看護協会)
- 村上 礼子(自治医科大学 看護学部)
- 釜萢 敏(公益社団法人 日本医師会)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 地域医療基盤開発推進研究
研究開始年度
令和5(2023)年度
研究終了予定年度
令和6(2024)年度
研究費
5,338,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
特定行為に係る手順書例集の改訂を行うとともに、手順書のクリニカルパスへの位置づけや、外科手術後対応のための手順書を含む包括指示書の活用など、特定行為研修修了者の活動の推進に資する手順書の運用方法の具体的な提案や、関係者を対象とした普及促進活動の資料、及び制度見直し等に資する資料の作成することを目的としている。
研究方法
実態把握のためのアンケート調査や実際に使用している手順書の収集
結果と考察
実態把握を目的とした第1弾アンケート調査において、特定行為研修を修了しても通常の看護業務しか実施していない看護師がいることや、特定行為(38行為)の実施に偏りがあることや、自由記載とした利用課題には医師の理解度、今まで通りの直接指示の優位性、手順書の範囲外対応の問題、手順書の作成に関する協力体制構築の難しさ、特定行為研修修了者の個々の能力差による運用の難しさ等の多くの問題点が把握できた。
特定行為に係る手順書例集を改訂する際には、1つの例を示すのではなく、収集した実際に使用している手順書を掲載することで、各医療機関で使いやすいものをピックアップできるものとすべき。
特定行為に係る手順書例集を改訂する際には、1つの例を示すのではなく、収集した実際に使用している手順書を掲載することで、各医療機関で使いやすいものをピックアップできるものとすべき。
結論
2年計画の2年目に実施予定の2015年度医療関係者研修費等補助金事業で作成した特定行為(38行為)の実施に係る手順書例集の改訂について、単純に各行為の手順書を収集した実際に現場で使用している手順書をもとに更新するのではなく、医療現場が抱えている課題を解決できるよう、医療機関の運用・活用の好事例の提供、手順書が持つ意味の提示、疑問を解決するQ&Aなどを盛り込んだものとする必要がある。
公開日・更新日
公開日
2024-07-11
更新日
-