自己免疫疾患に関する調査研究

文献情報

文献番号
200936013A
報告書区分
総括
研究課題名
自己免疫疾患に関する調査研究
課題番号
H20-難治・一般-005
研究年度
平成21(2009)年度
研究代表者(所属機関)
山本 一彦(東京大学大学院 医学系研究科内科学専攻アレルギーリウマチ学)
研究分担者(所属機関)
  • 渥美 達也(北海道大学大学院第二内科 )
  • 小野 栄夫(東北大学大学院医学系研究科医科学専攻病理学講座病理形態学分野)
  • 石井 智徳(東北大学病院血液免疫科)
  • 岡崎 仁昭(自治医科大学医学教育センター)
  • 住田 孝之(筑波大学大学院人間総合科学研究科)
  • 三村 俊英(埼玉医科大学リウマチ膠原病科)
  • 竹内 勤(慶應義塾大学医学部内科学教室リウマチ内科)
  • 三森 明夫(国立国際医療センター第一病棟)
  • 平形 道人(慶應義塾大学医学部医学教育統轄センター)
  • 高田 和生(東京医科歯科大学医学部附属病院膠原病・リウマチ内科)
  • 天野 浩文(順天堂大学医学部膠原病内科)
  • 広瀬 幸子(順天堂大学医学部病理・腫瘍学講座)
  • 山田 亮(京都大学大学院医学研究科)
  • 首藤 紘一(財団法人乙卯研究所)
  • 三宅 幸子(国立精神・神経ンター神経研究所免疫研究部)
  • 加藤 智啓(聖マリアンナ医科大学疾患プロテオーム分子病態治療学)
  • 西本 憲弘(和歌山県立医科大学医学部免疫制御学講座)
  • 田中 良哉(産業医科大学医学部第一内科学講座)
  • 蒲池 誠(長崎大学医歯薬学大学院総合研究科・展開医療科学講座)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患克服研究
研究開始年度
平成20(2008)年度
研究終了予定年度
平成22(2010)年度
研究費
60,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
 全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus, SLE)、多発性筋炎・皮膚筋炎(polymyositis/dermatomyositis, PM/DM)、シェーグレン症候群(Sjogren’s syndrome, SS)、成人スティル病(adult onset Still disease, AOSD)などの自己免疫疾患に対して、共同研究事業として、ゲノムの解析、特にSLEのゲノムワイド関連解析の為のサンプル収集、SLEの各種病態に対する適正治療方針の検討、新規治療法の導入のための臨床治験の推進を行い、個別研究として病態解明、先端的治療法の開発などの研究を推進することを目的とした。
研究方法
 共同研究事業として、SLEのゲノムの解析の為のサンプル収集を集中的に行い、また臨床的研究としてSLEの各種病態に対する治療の標準化に向けての検討を、さらに新規治療法の導入のための臨床治験の推進を行った。個別研究としては、病態解明、先端的治療法の開発などを目的として、マウスモデルやヒトの検体を用いた研究を推進した。
結果と考察
 難治性疾患の代表であるSLEなどの自己免疫疾患について、基礎的、臨床的研究を推進した。ゲノムワイド関連解析の為のSLEのDNAサンプル収集は、臨床系の分担研究者全員が、それぞれ学内の倫理委員会に申請後、インフォームドコンセントを取得しつつ収集を開始し、前年度に引き続き現在までに約900サンプルの収集をおこなった。ただし、世界的には千人規模のサンプルを用いたゲノムワイド関連解析が次々に発表されつつある。これらを目標にさらに努力が必要である。
 個別研究では、病態、治療に関して多くの成果が出ていると考える。臨床試験については、企業などのシステム上のバックアップが無いと推進することが難しいのが現実であるが、種々の困難を乗り越えて進展させつつある。今後、これらの研究を継続することで、より学術的、国際的、社会的に意義のある成果が達成できると考える。
結論
 SLE、 PM/DM、SS、 AOSDなどの自己免疫疾患に対して、調査研究を行った。共同研究事業として、SLEのゲノムの解析の為のサンプル収集を集中的に行い、また臨床的研究としてSLEの各種病態に対する治療の標準化に向けての検討を、さらに新規治療法の導入のための臨床治験の推進を行った。個別研究としては、SLE,PM/DM,SSなどの病態解明、先端的治療法の開発などを目的として、マウスモデルやヒトの検体を用いた研究を推進した。

公開日・更新日

公開日
2010-05-20
更新日
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