多様な病態に対応可能な肝疾患のトータルケアに資する人材育成及びその活動の質の向上等に関する研究

文献情報

文献番号
202320006A
報告書区分
総括
研究課題名
多様な病態に対応可能な肝疾患のトータルケアに資する人材育成及びその活動の質の向上等に関する研究
課題番号
23HC2002
研究年度
令和5(2023)年度
研究代表者(所属機関)
江口 有一郎(医療法人ロコメディカル ロコメディカル総合研究所)
研究分担者(所属機関)
  • 竹内 泰江(国立研究開発法人 国立国際医療研究センター  肝炎・免疫研究センター 肝炎情報センター )
  • 是永 匡紹(国立研究開発法人 国立国際医療研究センター 肝炎・免疫研究センター 肝炎情報センター)
  • 大原 正嗣(北海道大学病院 消化器内科)
  • 宮坂 昭生(岩手医科大学 医学部  内科学講座 消化器内科肝臓分野)
  • 内田 義人(埼玉医科大学 消化器内科・肝臓内科)
  • 玉城 信治(武蔵野赤十字病院 消化器科)
  • 芥田 憲夫(虎の門病院肝臓内科)
  • 裴 英洙(ハイ エイシュ)(慶應義塾大学 健康マネジメント研究科)
  • 米澤 敦子(特定非営利活動法人東京肝臓友の会)
  • 佐藤 光明(山梨大学 医学部消化器内科)
  • 野ツ俣 和夫(福井県済生会病院 内科)
  • 玄田 拓哉(順天堂大学医学部附属静岡病院 消化器内科)
  • 飯島 尋子(兵庫医科大学 医学部)
  • 平井 啓(大阪大学 コミュニケーションデザイン・センター/大学院医学系研究科生体機能補完医学講座/人間科学研究)
  • 藤井 英樹(大阪公立大学 医学部 肝胆膵病態内科学)
  • 河野 豊(北海道医療大学 予防医療科学センター)
  • 日高 勲(山口大学医学部附属病院 肝疾患センター)
  • 川口 巧(久留米大学医学部内科学講座 消化器内科部門)
  • 井出 達也(久留米大学医学部内科学講座消化器内科部門)
  • 田中 靖人(公立大学法人名古屋市立大学 大学院医学研究科)
  • 高橋 宏和(国立大学法人佐賀大学医学部附属病院 肝疾患センター)
  • 川久保 愛(佐賀大学 医学部)
  • 前城 達次(琉球大学医学部附属病院第一内科)
  • 新垣 伸吾(琉球大学 病院 第一内科)
  • 島袋 尚美(名桜大学 環太平洋地域文化研究所)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 肝炎等克服政策研究
研究開始年度
令和5(2023)年度
研究終了予定年度
令和7(2025)年度
研究費
23,300,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
我々は、現在までに全国規模での質的・量的調査に基づき肝Coの活動の支援方法やツールの開発を行い、また肝Co等の人材において二次医療圏を1単位として配置、活躍の方策をまとめた。また、職種・配置場所別のマニュアル等の創出ならびにさらに近年増加している非ウイルス性肝疾患を含むトータルケアに資する人材育成の方策やマニュアル、各種コンテンツ開発等を行なってきた。本研究では令和4年に改正された肝炎対策基本指針において肝Coの育成と活躍の推進の支援や活動状況を把握し、情報共有や連携しやすい環境整備に努める事が重要と示されたことから、①現状での肝Coの養成の方法②養成後のスキルアップ方法③配置場所に応じた効果的な活動の方法④肝Co間での情報共有や連携がしやすい環境⑤各医療制度の活用について等、地域間・施設間格差を無くし、均てん化に資する方策について具体的に検討する。また多様な病態である肝疾患患者等が、各種の医療制度を利用しながら適切な受検・受診・受療・フォローアップ行動に結びつくよう、⑥肝Co等の人材の活動を効率的に支援する資材を開発する。
研究方法
本研究班は、6つの課題について(i)中央部門(ii)地域部門(iii)非ウイルス部門(iv)評価・開発・展開部門の4部門が連携、また班員の医療機関等の職種や配置が異なる全国の肝Coが研究協力者として参画して全国レベルでチームを構成し、1)全国肝Coの養成ならびにスキルアップ並びに肝Co活動の現状調査2)多様な病態を呈する肝疾患全体への肝Co活動と各種医療制度の活用推進と課題抽出3)肝Co活動機会の創出と評価開発の研究を行った。
結果と考察
本年度は現状調査と課題抽出として全国の肝Coの養成・スキルアップの方法とそれらの習得状況の実態や配置状況や配置数の現状、目標の実態を調査した。また、職種別、配置場所別の肝Coに求められる本来業務上の役割や肝Coの研修ならびにスキルアップにより得られる付加価値や、肝Coの知識面・活動度合等の質的な評価方法(職種別、配置場所別)について過去から現在までの変遷について調査を行った。また多様な病態を呈する肝疾患全体や各種医療制度の活用推進をコーディネートしている肝Coの活動事例や活用支援状況を収集し、課題の検討を実施した。また全国レベルでの肝Coの活動や課題についての共有や議論を行う機会の継続的な創出を評価・開発・展開部門および現場肝Coや厚生労働省および関係学会、肝炎情報センター、ウイルス肝炎研究財団の協力を得ながら関係学会の協力を得て開催した。
その結果、均てん化を行う上で、①地域の特性を生かした対策の必要性②効果的な研修方法としてWEBのみならず、対面での研修の意義、③多職種肝Coのパフォーマンス向上のために必須とされる要件、④患者肝Coの意義、⑤非ウイルス性肝疾患に関する啓発の必要性が示唆された。
結論
均てん化のためにまずは現状調査を実施し、各都道府県毎の差が明確となった。
次年度はそれぞれの都道府県の特徴を生かしつつ、以下のように進めていく。
(1)肝Coの養成・スキルアップの基礎的要項および地域特性に合わせた要項を策定し、各要項の習熟のためにこれまで創出された資材の照合と過不足を調査し、既存の資料のアップデートや拡充の計画
(2) 養成やスキルアップ習得状況や技能向上に対する評価方法の策定の作成
(3) 多様な病態を呈する肝疾患全体や各種医療制度の活用推進をコーディネートしている肝Coの活動事例や肝Coのかかわりについてもモデル事例の展開の方策を計画
(4) 評価・開発・展開部門や厚生労働省および関係学会、肝炎情報センター、ウイルス肝炎研究財団の協力を得ながら全国展開を行っていく。

公開日・更新日

公開日
2025-01-20
更新日
-

研究報告書(PDF)

研究成果の刊行に関する一覧表
倫理審査等報告書の写し

公開日・更新日

公開日
2025-01-29
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

収支報告書

文献番号
202320006Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
30,000,000円
(2)補助金確定額
30,000,000円
差引額 [(1)-(2)]
0円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 2,518,428円
人件費・謝金 3,561,269円
旅費 9,727,377円
その他 7,505,591円
間接経費 6,700,000円
合計 30,012,665円

備考

備考
自己負担金(埼玉医大 内田8,871円/ 山梨大学 佐藤3,794円)合計12,665円

公開日・更新日

公開日
2025-01-20
更新日
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