梅毒患者の実態把握および対策に資する研究

文献情報

文献番号
202318037A
報告書区分
総括
研究課題名
梅毒患者の実態把握および対策に資する研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
23HA2013
研究年度
令和5(2023)年度
研究代表者(所属機関)
山岸 由佳(高知大学 教育研究部医療学系臨床医学部門)
研究分担者(所属機関)
-
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 新興・再興感染症及び予防接種政策推進研究
研究開始年度
令和5(2023)年度
研究終了予定年度
令和5(2023)年度
研究費
40,300,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究報告書(PDF)

研究報告書(紙媒体)

行政効果報告

文献番号
202318037C

成果

専門的・学術的観点からの成果
梅毒患者における性交渉の相手や風俗利用状況、性行為内容明確となった。また性風俗の従事者および利用者いずれにも予防に関する啓発の必要性と、検査の機会を設けることで流行を減らす可能性がしめされた。「梅毒診療の考え方」が日本医師会会員や学会HPに掲載し広く反響があった。梅毒予防に関する普及啓発としてYouTuberを起用したイベント・性の健康医学財団の季刊誌を活用した座談会の実施、CSWを対象としたナッジ効果を活用したリーフレット配布を行い反響があった。
臨床的観点からの成果
梅毒は偽装の達人といわれるように種々の症状を呈するが、今回の調査で、診療の問診で、性交渉の相手や風俗利用状況および性行為(肛門性交、口腔性交など)が梅毒のリスク因子であることが浮き彫りとなりこれが診断の契機となることが明らかとなった。さらに「梅毒診療の考え方」を日本医師会会員への配布及び日本性感染症学会、日本感染症学会の各ホームページに掲載したことで、多くの臨床医が適切な診断・治療および一般市民への適切な予防の助言を広めることが可能となった。
ガイドライン等の開発
「梅毒診療の考え方」を作成し、日本医師会の全会員および感染症関連の学会ホームページに掲載し広く活用されることとなった。
また全国特殊浴場協議会・性風俗店舗のアンケート調査から明らかとなったナッジ検証により、同全国特殊浴場協議会・性風俗店舗と検討した店舗掲示しやすい図柄および、性感染症専門医師による写真提供・監修を経て、リーフレットを作成し全国特殊浴場協議会・性風俗店舗へ配布を手配した。
その他行政的観点からの成果
保健所および検査・相談室対象の積極的疫学調査で、感染症法の届出調査項目以外に性行為の内容などが明らかとした。また「梅毒診療の考え方」を公開し、種々の啓発活動を行った。これらの成果は本研究報告書により今後の日本における梅毒対策の推進に貢献した。
その他のインパクト
梅毒の正しい知識を拡げ注意喚起していく普及啓発事業を行い、約50名の一般参加・マスコミの取材陣の参加があった。さらにトークイベント公式チャンネルとして配信し、YouTube視聴回数約20万回、報道露出はWEB36件、SNS2件、テレビ1件であった。ポータルサイトでのニュース報道が最も多くYahoo!ニュース等で取り上げられた。「梅毒診療の考え方」が日本医師会会員への配布及び日本性感染症学会、日本感染症学会の各ホームページに掲載した。CSWを対象としたナッジ効果を活用したリーフレットを配布した。

発表件数

原著論文(和文)
0件
原著論文(英文等)
0件
その他論文(和文)
1件
渡會睦子:集まれ! 性の健康に興味のある若者,性の健康 Vol.23,No.1.2024
その他論文(英文等)
0件
学会発表(国内学会)
0件
学会発表(国際学会等)
0件
その他成果(特許の出願)
0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
2件
「梅毒診療の考え方」、リーフレット
その他成果(普及・啓発活動)
41件
「梅毒診療の考え方」ホームページ掲載2件、2024年2月25日実施トークイベント「今さら聞ける!?日本で流行中の梅毒の話」 39媒体(web、TV、SNS)(YouTube配信 21万回)

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

公開日・更新日

公開日
2025-05-23
更新日
-

収支報告書

文献番号
202318037Z