文献情報
文献番号
200933038A
報告書区分
総括
研究課題名
骨髄および脂肪由来細胞を用いた次世代型肝臓再生・修復(抗線維化)療法の開発研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
H21-肝炎・一般-014
研究年度
平成21(2009)年度
研究代表者(所属機関)
坂井田 功(山口大学 大学院医学系研究科 消化器病態内科学講座)
研究分担者(所属機関)
- 宮島 篤(東京大学分子細胞生物学研究所 生物化学)
- 仁科 博史(東京医科歯科大学 難治疾患研究所 発生再生生物学分野)
- 寺井 崇二(山口大学 大学院医学系研究科 消化器病態内科学)
- 河田 純男(山形大学医学部第二内科(消化器病態制御内科学分野))
- 齋藤 貴史(山形大学医学部第二内科(消化器病態制御内科学分野))
- 梅村 武司(信州大学医学部第二内科(消化器内科学))
- 大河内 仁志(国立国際医療センター 細胞組織再生医学研究部)
- 酒井 佳夫(金沢大学医薬保健研究域医学系 血液情報統御学 消化器内科学)
- 小川 佳宏(東京医科歯科大学・難治疾患研究所・分子代謝医学分野)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 肝炎等克服緊急対策研究
研究開始年度
平成21(2009)年度
研究終了予定年度
平成23(2011)年度
研究費
47,600,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
ABMi療法をいち早く多くの肝硬変症患者に提供することは急務である。一方、肝臓は、肝細胞のみならず、胆管細胞、星細胞、血管内皮細胞やKupffer細胞から構成されている。効率的に肝硬変症を再生・修復させるためには、投与した自己骨髄細胞との複雑な細胞間相互作用を解明する必要がある。この目的達成のために新たにAll Japanの研究開発チームを組織し、独自の骨髄および脂肪由来細胞の分離培養技術と混合培養などを基盤にした肝硬変症に対する有効分画細胞(群)を用いた次世代型肝臓再生・修復(抗線維化)療法を開発する。またHIV患者の多くが、複合感染によるHCV肝硬変症で死亡している状況を踏まえ、ABMi療法の実施準備も考察していく。
研究方法
1. 肝再生・修復(抗線維化)に有用な骨髄および脂肪由来細胞分画の分離培養法の開発
2. 肝再生・修復(抗線維化)のメカニズム解明
3. ABMi療法の臨床研究の推進。
2. 肝再生・修復(抗線維化)のメカニズム解明
3. ABMi療法の臨床研究の推進。
結果と考察
・肝硬変症に対する自己骨髄細胞投与療法(ABMi療法)の先進医療への申請
・マウス骨髄由来肝再生・修復細胞の培養法の開発
・ヒト細胞用GMPグレード無血清培地開発
・移植されたマウス自己骨髄細胞のどの細胞が肝線維化改善に関わっているかを解析
・DNA-Chipによる抗線維化に関わる因子の解析
・肝臓で簡便に候補遺伝子を発現させる系(HTVi法)の開発
・アルコール性肝硬変症3例に対する自己骨髄細胞投与療法(ABMi療法)の実施
・ABMi療法により得られた患者の骨髄由来細胞の無血清培地による培養条件の検討
・ヒト急性肝障害臨床例におけるStem cell factor (SCF) ならびに Fibroblast growth factor (bFGF) の動態検討
・質量顕微鏡による再生肝臓でのトリグリセリド(TG)の変動解析
・肝低形成変異体メダカの解析・ 新規NASHマウスモデルの開発
・ヒト骨髄細胞中の肝炎ウイルス検出法開発のための基礎的検討(ヒト末梢血)
・マウス皮下脂肪組織由来間葉系幹細胞の肝硬変改善効果の検証
・ヒト脂肪組織由来間葉系幹細胞の肝臓細胞への分化法の開発
・マウス骨髄由来肝再生・修復細胞の培養法の開発
・ヒト細胞用GMPグレード無血清培地開発
・移植されたマウス自己骨髄細胞のどの細胞が肝線維化改善に関わっているかを解析
・DNA-Chipによる抗線維化に関わる因子の解析
・肝臓で簡便に候補遺伝子を発現させる系(HTVi法)の開発
・アルコール性肝硬変症3例に対する自己骨髄細胞投与療法(ABMi療法)の実施
・ABMi療法により得られた患者の骨髄由来細胞の無血清培地による培養条件の検討
・ヒト急性肝障害臨床例におけるStem cell factor (SCF) ならびに Fibroblast growth factor (bFGF) の動態検討
・質量顕微鏡による再生肝臓でのトリグリセリド(TG)の変動解析
・肝低形成変異体メダカの解析・ 新規NASHマウスモデルの開発
・ヒト骨髄細胞中の肝炎ウイルス検出法開発のための基礎的検討(ヒト末梢血)
・マウス皮下脂肪組織由来間葉系幹細胞の肝硬変改善効果の検証
・ヒト脂肪組織由来間葉系幹細胞の肝臓細胞への分化法の開発
結論
平成21年度は臨床研究も施行し、ABMi療法の有効性がさらに明らかになった。肝臓は、肝細胞のみならず、胆管細胞、星細胞、内皮細胞やクッパー細胞から構成され、肝硬変症状態から肝線維化を改善し再生修復させるためには、患者に投与する自己骨髄由来ないしは脂肪由来細胞との複雑な細胞間相互作用を解明することが必要であることも明らかになった。平成22年度以降は、それぞれの分野で研究分担し推進している。
公開日・更新日
公開日
2011-06-02
更新日
-