アミロイドーシスに関する調査研究

文献情報

文献番号
202310064A
報告書区分
総括
研究課題名
アミロイドーシスに関する調査研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
23FC1035
研究年度
令和5(2023)年度
研究代表者(所属機関)
関島 良樹(国立大学法人 信州大学 学術研究院医学系 )
研究分担者(所属機関)
  • 内木 宏延(福井大学 学術研究院医学系部門)
  • 植田 光晴(熊本大学 大学院生命科学研究部 脳神経内科学)
  • 大橋 健一(東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科)
  • 畠山 金太(国立循環器病研究センター 病理部)
  • 遠藤 仁(慶應義塾大学 医学部)
  • 島崎 千尋(独立行政法人地域医療機能推進機構京都鞍馬口医療センター血液内科)
  • 飯田 真介(公立大学法人名古屋市立大学 医薬学総合研究院(医学) 血液・腫瘍内科学分野)
  • 小池 春樹(佐賀大学 医学部)
  • 北岡 裕章(国立大学法人 高知大学  医学部 老年病・循環器内科学)
  • 星野 純一(東京女子医科大学 医学部)
  • 山田 俊幸(自治医科大学 医学部)
  • 小野 賢二郎(金沢大学附属病院 神経内科)
  • 田原 宣広(久留米大学医学部 内科学講座 心臓・血管内科部門 )
  • 河野 和(熊本大学 大学院生命科学研究部 血液・膠原病・感染症内科学)
  • 山本 卓(新潟大学医歯学総合病院 血液浄化療法部)
  • 猪又 孝元(新潟大学 循環器内科学)
  • 三木 浩和(徳島大学病院 輸血・細胞治療部)
  • 奥田 恭章(道後温泉病院 リウマチセンター 内科)
  • 鈴木 憲史(日本赤十字社医療センター 骨髄腫アミロイドーシスセンター)
  • 坂井 健二(上越総合病院 神経内科 )
  • 加藤 修明(信州大学 医学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患政策研究
研究開始年度
令和5(2023)年度
研究終了予定年度
令和7(2025)年度
研究費
16,921,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
令和5~7年度に及び本研究計画で、(1)アミロイドーシスの診療ガイドラインを作成し、学会承認、出版、無料一般公開すること、(2)病理コンサルテーション体制を中心とするアミロイドーシスの総合的診断体制を運用・発展させること(3)PMDAおよび関連学会と連携して難病プラットフォームによるレジストリ研究を実施するとともにその品質管理・信頼性を向上し、データを用いた疫学研究等を実施すること、(4)非専門医向けセミナーや患者向けの公開講座等、アミロイドーシスの啓発活動を随時実施すること、(5)AMED研究と連携し、アミロイドーシスの研究を促進すること、の5項目を目指す。
研究方法
(1)~(3)の各項目は、第1回研究班会議(令和5年7月25日)、第2回研究班会議(令和6年2月20日)、および各ワーキンググループで随時開催するウェブ会議で議論・決定した。(4)は研究分担者の植田、鈴木、北岡を中心に実施した。
結果と考察
【結果】
(1) 本研究班のワーキンググループで編集委員会を組織し、執筆項目、Clinical Question、執筆担当者を決定し、診療ガイドライン案を完成させた。
(2) 全国10施設でカスタム抗体を共有し、病理コンサルテーション体制を運用した。2018年4 月より2023年11月までの68ヶ月間で,8539件コンサルテーションを受け付け、プロテオーム解析と合わせ6484件の病型を確定した。直近1年間では2373件のコンサルテーションを受け付け、1706件の病型を確定した。さらに、全国の施設で病型診断を可能にするためのウサギモノクローナル抗体の作成に着手し、感度・特異度の高い抗TTR抗体の作成に成功した。また、研究班ホームページ上で診療・治療コンサルテーションを立ち上げ、コンサルテーションに対し、それぞれの分野の専門家が対応した。
(3)『オールジャパンで行う全身性アミロイドーシスコホート研究』の登録開始以来、AL アミロイドーシス137例、ATTRv アミロイドーシス205 例、ATTRwt アミロイドーシス2270症例、計2612 症例の登録を終えた。さらに、リアルワールドデータ利活用のための品質管理や信頼性保証を向上させるために、①体制図、データフロー図、②ユーザ教育およびそれに伴うユーザ管理の手順書、③データマネジメント業務手順書、④データ入力の品質管理に関する手順書と⑤入力マニュアルを作成した。また、PMDAの「リアルワールドデータ活用促進事業」・「連携B」に応募し採択された。
(4) 熊本にて「道しるべの会」(家族性アミロイドポリニューロパチー患者・家族会)総会・講演会を実施した(6月18日、荒尾市、参加者46名)。高知にて研究班および日本アミロイドーシス学会共催で,アミロイドーシスの市民公開講座を開催した(9月23日、高知市、参加者48名)。ALアミロイドーシスセミナーを実施した(10月29日、ウェブ、参加者120名、オンデマンド視聴120回)。
(5) AMED植田班,遠藤班,真下班との連携し、ATTRアミロイドーシスの病態解明、バイオマーカー開発、ゲノム編集薬開発研究を行った。
【考察】
(1) アミロイドーシス診療は近年大きな変革を遂げているが、診療ガイドラインは、2017年以降改訂されていない。現在作成中の診療ガイドラインは、最新の情報をアップデートした内容に構成されている。また、今回のガイドラインは関連学会の承認およびPDF版の無料公開を予定しており、全国の医師の診療に役立つと期待される。
(2) 我々のアミロイドーシス診断体制は、全国の新規患者を網羅した悉皆性の高いコンサルテーション体制であると判断できる。現在開発中のウサギモノクローナル抗体の開発により、全国のどの施設でもアミロイドーシスの病型診断が可能になることが期待される。
(3)『オールジャパンで行う全身性アミロイドーシスコホート研究』は、レジストリに症例が順調に蓄積されるとともに、品質管理や信頼性保証を向上する取り組みを行っており、今後薬事承認などに利活用されることが期待できる。
結論
アミロイドーシス診療ガイドラインの原稿案を作成し、令和6年度に関連学会の承認を得て出版予定である。全国10施設でカスタム抗体を共有し病型診断コンサルテーションを運用するとともに、新規のウサギモノクローナル抗TTR抗体を開発した。また、診療・治療コンサルテーションを立ち上げ、専門家が対応した。『オールジャパンで行う全身性アミロイドーシスコホート研究』の登録開始以来、計2612 症例(昨年比+1064)の登録を終えた。熊本にて「道しるべの会」(FAP患者・家族会)を開催した。ALアミロイドーシス患者・家族向けセミナーをウェブ開催した。高知で公開市民講座「アミロイドーシスを識ろう」を開催した。

公開日・更新日

公開日
2025-05-30
更新日
-

研究報告書(PDF)

公開日・更新日

公開日
2025-05-30
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

収支報告書

文献番号
202310064Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
21,997,000円
(2)補助金確定額
21,997,000円
差引額 [(1)-(2)]
0円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 8,225,807円
人件費・謝金 3,797,105円
旅費 1,150,980円
その他 3,770,006円
間接経費 5,076,000円
合計 22,019,898円

備考

備考
収入の「(2)補助金確定額」と支出の「合計」金額の差異について、自己資金22,897円、その他(利息)1円 が生じた為。

公開日・更新日

公開日
2024-09-30
更新日
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