文献情報
文献番号
200933030A
報告書区分
総括
研究課題名
慢性C型肝炎のインターフェロン療法における幹細胞機能の変化とうつ病発症に関する基礎・臨床連携研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
H21-肝炎・一般-006
研究年度
平成21(2009)年度
研究代表者(所属機関)
澤本 和延(公立大学法人 名古屋市立大学 大学院医学研究科)
研究分担者(所属機関)
- 田中 靖人(公立大学法人 名古屋市立大学 大学院医学研究科 )
- 野尻 俊輔(公立大学法人 名古屋市立大学 大学院医学研究科 )
- 竹内 浩(公立大学法人 名古屋市立大学 大学院医学研究科 )
- 島田 昌一(大阪大学大学院 医学系研究科)
- 金子 奈穂子(公立大学法人 名古屋市立大学 大学院医学研究科 )
- 今村 雅俊(国立国際医療センター国府台病院 消化器科)
- 早川 達郎(国立国際医療センター国府台病院 精神科)
- 岡野 栄之(慶應義塾大学 医学部)
- 中島 欽一(奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス研究科)
- 等 誠司(生理学研究所 分子生理研究系 )
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 肝炎等克服緊急対策研究
研究開始年度
平成21(2009)年度
研究終了予定年度
平成23(2011)年度
研究費
20,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
本研究は、IFNによって惹起される神経幹細胞機能の変化を分子・細胞・動物レベルで詳細に解析することによりIFN誘発性うつ病の発症メカニズムを解明し、肝炎医療に貢献することを目的とする。
本研究は、神経幹細胞研究を精力的に行っている基礎研究者と、連携して診療を行っている内科・精神科臨床医が、相互に情報交換・議論し、協力のもとに遂行することを特色とする。
本研究は、神経幹細胞研究を精力的に行っている基礎研究者と、連携して診療を行っている内科・精神科臨床医が、相互に情報交換・議論し、協力のもとに遂行することを特色とする。
研究方法
基礎研究では、研究代表者と4名の分担研究者が、相互に関連した課題について様々なアプローチでIFNと神経幹細胞および抑うつ症状の関連について、協力して研究に取り組んでいる。マウス・コモンマーモセットを使ったin vivo実験に加え、培養細胞を用いた様々な手法でIFNによる神経幹細胞への作用を多角的に解析している。
一方、臨床研究責任者である竹内が精神科・内科臨床医の連携を図り、参加施設において慢性C型肝炎に対してIFN療法を受けるすべての患者を対象に同意を得られた症例について、1.観察開始時、2.抑うつ症状、睡眠状態の経時的変化、3.INF療法終了時、4.生物学的マーカーを測定し、これらを解析する。
一方、臨床研究責任者である竹内が精神科・内科臨床医の連携を図り、参加施設において慢性C型肝炎に対してIFN療法を受けるすべての患者を対象に同意を得られた症例について、1.観察開始時、2.抑うつ症状、睡眠状態の経時的変化、3.INF療法終了時、4.生物学的マーカーを測定し、これらを解析する。
結果と考察
基礎研究においては、海馬ニューロン新生のメカニズム解明(岡野)、IFNを投与したマウス(澤本)およびマーモセット(金子)のニューロン新生及び抑うつ状態の解析、培養実験による神経幹細胞あるいはミクログリアへのIFNの作用の解析(等)、および内在性のIFNの発現誘導に関与する可能性のある受容体の解析(中島)を通して、各々の研究の準備を開始するとともに基盤となる重要なデータを取得した。
臨床研究については、倫理審査委員会の承認が得られ、検体検査の実施のための準備が完了して研究を開始した。今後、分担研究者の施設が共同で研究を推進し、更なる症例数の増加が見込まれる。
臨床研究については、倫理審査委員会の承認が得られ、検体検査の実施のための準備が完了して研究を開始した。今後、分担研究者の施設が共同で研究を推進し、更なる症例数の増加が見込まれる。
結論
基礎研究により、IFN誘発性うつ病発症メカニズムの解明により、IFN療法の完遂を妨げるうつ病の予防・治療方法を提示できる可能性がある。また、本研究の成果はIFN誘発性うつ病に限らず、より患者数が多く大きな社会問題となっている内因性うつ病の病態解明および治療に役立つ可能性もある。臨床研究により、IFN療法に伴ううつ病発症のハイリスク患者を検出が可能になれば、各患者に適した治療方法を選択することが可能になり、医療経済的な貢献も期待できる。
公開日・更新日
公開日
2011-06-02
更新日
-