文献情報
文献番号
200933026A
報告書区分
総括
研究課題名
免疫抑制薬,抗悪性腫瘍薬によるB型肝炎ウイルス再活性化の実態解明と対策法の確立
研究課題名(英字)
-
課題番号
H21-肝炎・一般-002
研究年度
平成21(2009)年度
研究代表者(所属機関)
持田 智(埼玉医科大学 医学部 消化器内科・肝臓内科)
研究分担者(所属機関)
- 楠本 茂(公立大学法人名古屋市立大学・大学院医学研究科・腫瘍・免疫内科学分野血液腫瘍内科学)
- 井戸 章雄(鹿児島大学医歯学総合研究科 消化器疾患・生活習慣病学)
- 池田 健次(虎の門病院・肝臓病センター・肝臓病科)
- 別所 正美(埼玉医科大学・医学部・血液内科)
- 檀 和夫(日本医科大学・医学部・血液内科)
- 鈴木 洋通(埼玉医科大学・医学部・腎臓内科)
- 浦 信行(手稲渓仁会病院・総合内科)
- 三村 俊英(埼玉医科大学・医学部・リウマチ・膠原病科)
- 山本 一彦(東京大学大学院・医学系研究科・内科学専攻アレルギーリウマチ学)
- 佐々木 康綱(埼玉医科大学・医学部・国際医療センター腫瘍内科)
- 藤井 博文(自治医科大学・医学部・臨床腫瘍科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 肝炎等克服緊急対策研究
研究開始年度
平成21(2009)年度
研究終了予定年度
平成23(2011)年度
研究費
17,568,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
悪性リンパ腫の治療でリツキシマブと副腎皮質ステロイドをHBV既往感染例に投与すると,ウイルス再活性化が生じて重症肝炎を発症する場合がある。その対策として厚労科研「坪内班」,「熊田班」はガイドラインを発表したが,これはリツキシマブ以外の免疫抑制薬,抗悪性腫瘍薬による治療も対象としているものの,その意義は不明である。そこで,本研究ではリツキシマブ以外の免疫抑制・化学療法を実施する既往感染,キャリア例を対象に再活性化の実態をprospectiveに解明することを目指す。
研究方法
血液,腎臓,リウマチ・膠原病,腫瘍内科の4領域で研究組織を確立し,リツキシマブ以外の免役抑制薬,抗悪性腫瘍薬を投与されるHBV既往感染(500例),キャリア例(30例)を登録する。これら症例でHBV-DNAを1ヶ月ごとに測定し,再活性化の頻度と治療法との関連を解析する。再活性化した既往感染例及びキャリア例は核酸アナログ製剤で治療し,ガイドラインの有用性を検証する。また,ウイルス遺伝子の塩基配列を解析し,再活性化に関わるウイルス側要因も解明する。
結果と考察
平成21年度は対象とする症例,治療法などに関する研究計画を確定し,患者の登録システム,患者血清の輸送及び保存方法を確立した。また,登録患者の説明文書,同意文書,調査用紙を作成した。更に多施設からなる研究組織を確立し,倫理委員会における承認の得られた施設では順次症例の登録を開始している。研究分担者および研究協力施設を含めて,平成21年度末までに倫理委員会の承認を得たのは40診療科である。また,平成22年3月1日には第2回目の班会議を開催し,研究協力者も含めて症例登録の適正化,促進を図った。平成22年3月以降は各施設から症例が順調に登録されており,平成22年度末までに登録を終了する予定である。
結論
我が国におけるHBV再活性化の実態を明らかにし,その対策法を確立するための研究組織を確立した。本研究を介して新たなガイドラインを確立することで,安全に免疫抑制,化学療法を実施することが可能になるとともに,医療費を削減に繋がると考えられる。
公開日・更新日
公開日
2011-06-02
更新日
-