高齢者地域支援システムに関する研究

文献情報

文献番号
199700653A
報告書区分
総括
研究課題名
高齢者地域支援システムに関する研究
課題番号
-
研究年度
平成9(1997)年度
研究代表者(所属機関)
白澤 政和(大阪市立大学生活科学部)
研究分担者(所属機関)
  • 渡部律子(関西学院大学総合政策学部)
  • 岡田進一(大阪市立大学生活科学部)
研究区分
厚生科学研究費補助金 総合的プロジェクト研究分野 長寿科学総合研究事業
研究開始年度
平成9(1997)年度
研究終了予定年度
平成10(1998)年度
研究費
4,750,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
要援護高齢者が地域の中で生活をしていく上で必要となる地域支援システムのあり方を明らかにすることが、本研究の目的である。本研究では、地域支援システムの構成要素を、(1)要援護高齢者、(2)要援護高齢者の生活を支援するための社会資源、(3)要援護高齢者のニーズに合わせて、社会資源を調整し援助するケアマネージャー(ケアマネージメント)、の3つに分け、研究を進めている。
本年度は、(2)と(3)に関連する3つの調査研究を実施した。
研究方法
調査方法として、自記式調査票を用いた郵送調査を採用し、調査項目は、職員の基本属性、サービス利用者の基本属性、サービスの機能のあり方、サービスに対する意識などである。
結果と考察
従事者調査では、業務の技能と年齢が自己評価や業務課題達成度に関連する重要な要因であることが明らかになった(p < 0.01)。利用者調査の結果、生活の程度では、シルバーサービスの利用者の方が他の2つの機関の利用者より生活水準が高く(p < 0.05)、また、サービス満足度では、「再度サービスを受けたいと強く思う」という回答がシルバーサービスの利用者より社会福祉協議会や特別養護老人ホームの利用者の方が多かった(p < 0.05)。
結論
地域支援システムの中で重要な役割を果す福祉サービス提供者の養成については、演習形式を中心としたの適切な研修を行うことが必要である。介護保険制度下で行われるケアマネージャー研修も演習を取り入れた研修を行なうことが望ましい。

公開日・更新日

公開日
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更新日
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研究報告書(紙媒体)