文献情報
文献番号
200932021A
報告書区分
総括
研究課題名
HIV感染症及びその合併症の課題を克服する研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
H21-エイズ・一般-005
研究年度
平成21(2009)年度
研究代表者(所属機関)
白阪 琢磨(独立行政法人国立病院機構大阪医療センター 臨床研究センター)
研究分担者(所属機関)
- 渡邊 大(独立行政法人国立病院機構大阪医療センター 臨床研究センター )
- 岩谷 靖雅(独立行政法人国立病院機構名古屋医療センター臨床研究センター)
- 桑原 健(独立行政法人国立病院機構南京都病院 薬剤科)
- 鯉渕 智彦(東京大学医科学研究所先端医療研究センター感染症分野)
- 西田 恭治(独立行政法人国立病院機構大阪医療センター 感染症内科)
- 杉浦 亙(独立行政法人国立病院機構名古屋医療センター 臨床研究センター感染・免疫研究部)
- 井端 美奈子(大阪府立大学看護学部)
- 廣常 秀人(独立行政法人国立病院機構大阪医療センター 精神科)
- 仲倉 高広(独立行政法人国立病院機構大阪医療センター 臨床心理室)
- 中田 たか志(中田歯科クリニック)
- 今井 光信(神奈川県衛生研究所)
- 桜井 健司(特定非営利活動法人HIV人権・情報センター)
- 藤原 良次(特定非営利活動法人りょうちゃんず)
- 井上 洋士(放送大学教養学部)
- 山内 哲也(社会福祉法人武蔵野会八王子生活実習所)
- 小西 加保留(関西学院大学人間福祉学部)
- 下司 有加(独立行政法人国立病院機構大阪医療センター 看護部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 エイズ対策研究
研究開始年度
平成21(2009)年度
研究終了予定年度
平成23(2011)年度
研究費
80,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
HIV感染症は抗HIV薬の多剤併用療法によって慢性疾患と捉えられるまでになったが、抗HIV薬の副作用や薬剤耐性変異株の出現など克服すべき課題が未だに山積している。HIV感染症は治癒が無いため、治療は長期に及ぶので患者支援がますます重要である。本研究ではHIV感染症治療、ケア、長期療養、患者支援における現状の課題を明らかにし、解決方法を提示することを目的とする。
研究方法
研究分野を治療、ケア、長期療養、患者支援に大別した。1)治療 プロウイルス量測定の条件設定、領域別プロウイルス定量系の検討した。ゲノタイプ解析を行った。全国拠点病院にアンケート調査を実施した。「抗HIV療法のガイドライン」改訂を行った。2)ケア HIV看護師対象に調査、精神科診療を行う施設への調査を実施した。「外来チーム医療マニュアル」改訂作業、HIV陽性者のセクシュアルヘルス支援のためのモデル研修を実施し解析、アンケートおよび事例収集とヒアリングを実施した。3)長期療養支援 関係施設へのアンケート等を実施。全国で研修会を開催し担当者との意見交換会および調査を実施した。4)患者支援 受検者視点から効果的な検査相談、結果告知、支援につき検討、モデル研修を実施しプログラムを検討した。
結果と考察
1)治療 残存プロウイルス量の測定系の改良を行い、先行研究で感度未満の症例も測定可能となった。在庫金額調査からHIV診療が病院経営に及ぼす影響は増加すると思われた。MSMに多く認められたゲノタイプA集団は遺伝子的に近縁関係であったため比較的最近持ち込まれたと考えられた。2)ケア HIV看護では、看護観・セクシュアリティ観などが揺さぶられる体験が多くストレスが大きくHIV看護実践には準備が必要である。数年経過した担当者は、他領域看護にも十分経験が活用できると考えられた。3)長期療養支援 社会福祉施設従事者がHIVに関し受入れ不安が強い事が判明した。対策として具体的な受入マニュアル整備などが課題である。訪問看護で受入れ障碍である知識不足に対する研修会は効果的であった。4)患者支援 CMP基礎研修での参加者評価からプログラム修正を行った。受検者の視点に立った効果的なHIV検査相談、有効な告知後支援のあり方につき、今後も検討が必要と考えた。
結論
新しい臨床指標であるプロウイルス量測定系の開発、エイズ看護での教育カリキュラムの構築、社会福祉施設が積極的に受入れを行うために職員教育や受入マニュアルの整備等を社会福祉施設側からの主体的福祉問題として捉えていく必要がある等の重要な成果も得られたので、次年度の研究に繋げて行く。
公開日・更新日
公開日
2014-05-26
更新日
-