糖尿病など生活習慣病対策の地域格差の把握とその改善―日本医師会かかりつけ医データベースJ-DOMEを活用して―

文献情報

文献番号
202308002A
報告書区分
総括
研究課題名
糖尿病など生活習慣病対策の地域格差の把握とその改善―日本医師会かかりつけ医データベースJ-DOMEを活用して―
課題番号
21FA1003
研究年度
令和5(2023)年度
研究代表者(所属機関)
野田 光彦(国際医療福祉大学市川病院 糖尿病・代謝・内分泌内科)
研究分担者(所属機関)
-
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究
研究開始年度
令和3(2021)年度
研究終了予定年度
令和5(2023)年度
研究費
4,820,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究報告書(PDF)

研究報告書(紙媒体)

文献情報

文献番号
202308002B
報告書区分
総合
研究課題名
糖尿病など生活習慣病対策の地域格差の把握とその改善―日本医師会かかりつけ医データベースJ-DOMEを活用して―
課題番号
21FA1003
研究年度
令和5(2023)年度
研究代表者(所属機関)
野田 光彦(国際医療福祉大学市川病院 糖尿病・代謝・内分泌内科)
研究分担者(所属機関)
-
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究
研究開始年度
令和3(2021)年度
研究終了予定年度
令和5(2023)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究報告書(PDF)

研究報告書(紙媒体)

行政効果報告

文献番号
202308002C

成果

専門的・学術的観点からの成果
2型糖尿病、高血圧症を中心とした生活習慣病の患者登録を進めるとともに、データの整理と解析による情報発信を遂行し、全国を7つの地域に区分して地域比較を実施した。医療機関単位の集計による比較では、算出した全ての指標に関して、7地域のいずれも、全国平均との間に有意差はないと推計された。一方で、専門医と非専門医では、HbA1c、眼科定期受診率、尿アルブミン定量検査実施率が専門医で有意に高い結果であった。非専門医を多く含む医療機関でのこのような解析は従来なく、学術的意義が非常に大きい。
臨床的観点からの成果
専門医と非専門医の比較分析を含めた上述の指標による全国比較は、日本における今後の糖尿病、高血圧、生活習慣病診療均てん化のための臨床指標の基礎となり、わが国の生活習慣病対策確立のための政策的、社会的観点からも重要である。
ガイドライン等の開発
J-DOMEは、日本糖尿病対策推進会議(幹事団体:日本医師会、日本糖尿病学会、日本糖尿病協会、日本歯科医師会)が糖尿病治療のポイントをとりまとめて作成した「糖尿病治療のエッセンス」に記載されているが、本研究を介したわが国の地域における高血圧診療の現状に関して、日本高血圧学会英文誌であるHypertension Research誌に2023年11月に掲載されており、今後のガイドライン等への収載が予想される。
その他行政的観点からの成果
本研究で提案する糖尿病、生活習慣病の指標等は、今後の糖尿病、高血圧症、生活習慣病診療の地域比較、非専門医・専門医比較等のデータを与えるものとして、各都道府県などにおいても、広く行政的観点からも活用されることが推奨されよう。
その他のインパクト
日本医師会が有するJ-DOMEは日本医師会ホームページに掲載されているが、本研究では本ホームページの改修を進めて視認性を高めるとともに、多くの学会シンポジウム、地域の講演会などにおいて広報に務めており、日医ニュース(No. 1487;2023年9月5日号)への掲載を含め、今後の社会的広がりが期待される。

発表件数

原著論文(和文)
0件
原著論文(英文等)
1件
その他論文(和文)
3件
その他論文(英文等)
0件
学会発表(国内学会)
7件
学会発表(国際学会等)
1件
その他成果(特許の出願)
0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
0件
その他成果(普及・啓発活動)
31件
日医ニュース掲載1件、研修会での発表12件、日本臨床内科医会ブロック会議での広報15件、各県レベルのセミナーでの発表3件

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

公開日・更新日

公開日
2024-07-17
更新日
-

収支報告書

文献番号
202308002Z