汎用性質問促進資材を含む、限局期がん患者に対する効果的かつ効率的な意思決定支援プログラムの開発・検証とその成果に基づく実装に向けた研究

文献情報

文献番号
202307027A
報告書区分
総括
研究課題名
汎用性質問促進資材を含む、限局期がん患者に対する効果的かつ効率的な意思決定支援プログラムの開発・検証とその成果に基づく実装に向けた研究
課題番号
23EA1018
研究年度
令和5(2023)年度
研究代表者(所属機関)
内富 庸介(国立がん研究センター がん対策研究所サバイバーシップ研究部)
研究分担者(所属機関)
  • 藤森 麻衣子(国立研究開発法人 国立がん研究センター がん対策研究所 サバイバーシップ研究部支持・緩和・心のケア研究室)
  • 明智 龍男(公立大学法人名古屋市立大学 大学院医学研究科 精神・認知・行動医学分野)
  • 朴 成和(東京大学医科学研究所 腫瘍内科)
  • 山口 拓洋(国立大学法人東北大学 大学院医学系研究科医学統計学分野)
  • 上野 太郎(サスメド株式会社)
  • 桜井 なおみ(キャンサー・ソリューションズ株式会社)
  • 島津 太一(国立研究開発法人 国立がん研究センター がん対策研究所 行動科学研究部)
  • 白井 由紀(京都大学 大学院医学研究科 人間健康科学系専攻)
  • 岡村 優子(国立がん研究センター がん対策研究所サバイバーシップ研究部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 がん対策推進総合研究
研究開始年度
令和5(2023)年度
研究終了予定年度
令和7(2025)年度
研究費
9,231,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
計画全体の目的は以下の2点であった:目的1:限局期がん患者対象にQPLを用いたデジタル化意思決定支援プログラム(以下、Digital Decision-making Support Program: D2SP)を開発し効果検証試験を行い、原著論文および論文集を公表する。目的2:D2SPに、オンライン上で行う患者への情報提供法や医療者への教育訓練法を加えパッケージ化し、総合プログラムとして均てん化を目指す。計画全体の目的に沿った本年度の実施事項は下記の通り:研究1) 系統的レビューによりエビデンスをアップデートし、公表する。研究2) 介入プログラム実装の実施可能性試験をおこなう。(分担研究報告書:藤森)研究3) 総合プログラムの有用性評価および全国への均てん化の推進と実装状況のモニタリングのための普及調査(分担研究報告書:藤森)
研究方法
研究1)系統的レビューによりQPLをアップデート、論文集を公表した。・ QPLの有用性に関するエビデンスが示された2022年版GLを基に、知見を更新する目的で、文献レビューを計画・実施した。GLと同じ手法でPubMed, Cochrane, 医学中央雑誌Web版を対象データベースとし、GLと同じ検索式によって文献検索を実施した(検索日は2023年5月18日)。・ GLのレビューに参加した研究者を含む2名により1次・2次スクリーニングを実施し、研究者3名により抽出データの一致を確認しながらデータチャートを実施した。
・ GLに採用された重要なアウトカムとTIDieRの介入要素との関連を質的に検討した。・ ウェブサイトへの情報公開に際し、情報へのアクセスしやすさ(アクセシビリティ)、アクセス後の利用しやすさ(ユーザビリティ)、ニーズに合った情報の過不足を検討した。
結果と考察
研究結果:研究1):GLに採用された2017年以降に追加された先行研究は13本であった。QPLを用いたランダム化比較試験合計21本をレビューし、GLで評価された臨床疑問の推奨の判断に重要なアウトカムを更新した。QPLを有効に活用するために必要な介入の構成要素をTIDieRのチェックリストに基づいて特定するとともに上記と併せてウェブサイトにて公表した。現在成果論文を執筆中である。
考察:GLのエビデンス更新を行い、最新知見に基づいてQPL介入効果およびQPL介入に必要な構成要素が示された。
結論
全国へのQPL介入実装、均てん化推進のための実施可能性試験に向け、必要な資材の作成、プログラム開発が予定通り進捗している。

公開日・更新日

公開日
2024-05-29
更新日
-

研究報告書(PDF)

公開日・更新日

公開日
2024-05-29
更新日
2024-07-31

研究報告書(紙媒体)

収支報告書

文献番号
202307027Z