顧みられない病気に関する研究

文献情報

文献番号
200931031A
報告書区分
総括
研究課題名
顧みられない病気に関する研究
課題番号
H20-新興・一般-016
研究年度
平成21(2009)年度
研究代表者(所属機関)
野崎 智義(国立感染症研究所 寄生動物部)
研究分担者(所属機関)
  • 濱野 真二郎(長崎大学 熱帯医学研究所)
  • 三田村 俊秀(国立国際医療センター 研究所)
  • 永宗 喜三郎(国立感染症研究所 寄生動物部)
  • 丸山 治彦(宮崎大学医学部)
  • 北 潔(東京大学大学院医学研究科)
  • 中西 憲司(兵庫医科大学)
  • 小林 正規(慶応義塾大学医学部)
  • 津久井 久美子(国立感染症研究所 寄生動物部)
  • 井上 幸次(鳥取大学医学部)
  • 八木田 健司(国立感染症研究所 寄生動物部)
  • 大前 比呂思(国立感染症研究所 寄生動物部)
  • 朝日 博子(国立感染症研究所 寄生動物部)
  • 山崎 浩(国立感染症研究所 寄生動物部)
  • 杉山 広(国立感染症研究所 寄生動物部)
  • 森嶋 康之(国立感染症研究所 寄生動物部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 新型インフルエンザ等新興・再興感染症研究
研究開始年度
平成20(2008)年度
研究終了予定年度
平成22(2010)年度
研究費
45,720,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
顧みられない寄生原虫・蠕虫症のコントロールには、診断法・サーベイランスの確立、薬剤・ワクチン等予防・治療法の開発、感染症対策マニュアルの策定が重要である。更に、起因生物の生物学・病因学的理解が不可欠である。本研究ではサーベイランス・分子疫学、病因学・感染防御の基盤解明と創薬研究、診断法確立・標準化の3つのクラスターで、顧みられない寄生虫症対策に資する多面的な研究を展開した。
研究方法
第1クラスターでは国内の赤痢アメーバ症を始めとする腸管原虫症並びにアカントアメーバ角膜炎のサーベイランス・分子疫学を展開した。第2クラスターでは赤痢アメーバ、トキソプラズマ、マラリア原虫、糞線虫等線虫、エキノコックス等の病因学・感染防御の基盤解明と創薬を目指す研究を行った。第3クラスターでは、アカントアメーバ症、ジアルジア症、住血・肺・異型吸虫、トキソカラ症、アニサキス症、条虫症等の診断法を確立し、診断法の標準化を図った。
結果と考察
各分担研究分野において、掲げられた研究目標に関して、ほぼ予定通りの成果を挙げた。特に、初年度に整備されたゲノム・トランスクリプトームなど網羅的研究手法を基盤とした研究において具体的成果を挙げた。また、特に、蠕虫症における感染防御に関しても優れた成果を挙げ、論文等による報告を行った。また、3つのクラスターは、サンプルの供与などに関して密接な連携ネットワークを構築している。
結論
本研究は予定通りに展開され、本研究は顧みられない寄生虫症の病因・感染防御の解明、検査診断法・サーベイランス体制の構築のために重要な貢献をすることが予想される。

公開日・更新日

公開日
2010-07-14
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2011-02-01
更新日
-