骨髄バンクドナーWeb登録システム導入に向けたcapture NGS法によるHLAスワブ検査精度の検証と諸外国での運用状況の調査の研究

文献情報

文献番号
202306029A
報告書区分
総括
研究課題名
骨髄バンクドナーWeb登録システム導入に向けたcapture NGS法によるHLAスワブ検査精度の検証と諸外国での運用状況の調査の研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
23CA2029
研究年度
令和5(2023)年度
研究代表者(所属機関)
後藤 秀樹(国立大学法人北海道大学 北海道大学病院 検査・輸血部)
研究分担者(所属機関)
-
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 厚生労働科学特別研究
研究開始年度
令和5(2023)年度
研究終了予定年度
令和5(2023)年度
研究費
3,150,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究報告書(PDF)

研究報告書(紙媒体)

行政効果報告

文献番号
202306029C

成果

専門的・学術的観点からの成果
骨髄バンクドナーのWeb登録システムを構築するにあたり、capture NGS法の有用性について検証された報告はない。本研究において、口腔内スワブ検体ならびに唾液を用いたcapture NGS法の精度について検証した。スワブを用いた検査精度のメリット・デメリットがより明確になり、今後のシステム構築に向けて有用なデータが得られた。
臨床的観点からの成果
先行研究(厚労科研豊嶋班)のアンケート(18〜39歳までの3万人)において、64%がWeb登録を希望した。血液とスワブの両方でHLAタイピングが行われた骨髄バンクドナー117名のアンケートでは、49%がスワブ検査を希望された。本研究では、海外の実態調査を行い、世界的にはスワブを用いたHLAタイピングが主流であることが明らかとなった。以上を踏まえて、実際にWeb登録を進めていくための特設サイトの作成、説明動画の作成は、実際にWeb登録システムを運用していくにあたり有意義なものであった。
ガイドライン等の開発
骨髄バンクドナーと共同でWebからバンクドナー登録を可能とするシステム構築(WEB登録、スワブを用いたHLA検査)を行なった。これを基に、運用前の大規模トライアルを行い、結果を検証中である。日本赤十字社、日本骨髄バンク、医師などでの協議を経て、実臨床への応用へ向けて動いている。
その他行政的観点からの成果
capture NGS法を用いたHLAタイピングは、スワブを用いたweb登録において新たな検査法として期待されている一方で、きちんと検証されたものはなかった。現在、骨髄バンクドナーのHLAタイピングは国の経費を用いて行われている。本研究において、実臨床に応用する前段階での検査精度の検証と課題の抽出を行えたことで、実臨床に応用するための大規模トライアルに繋げることができた。
その他のインパクト
本研究成果をもとに、日本骨髄バンクで行われるトライアルでの検証を踏まえて、骨髄バンクドナーのWeb登録が臨床に応用される予定である。国内におけるインパクトは非常に大きいものと考える。

発表件数

原著論文(和文)
0件
原著論文(英文等)
0件
その他論文(和文)
0件
その他論文(英文等)
0件
学会発表(国内学会)
0件
学会発表(国際学会等)
0件
その他成果(特許の出願)
0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
1件
日本骨髄バンク、日本赤十字社、厚労科研福田班との協議を経て、実臨床応用へ向けたトライアルへ繋げた。
その他成果(普及・啓発活動)
0件

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

公開日・更新日

公開日
2025-05-23
更新日
2025-06-04

収支報告書

文献番号
202306029Z