特定機能病院において職員が共有すべき院内情報の効率的かつ標準的な周知方法の明確化のための研究

文献情報

文献番号
202306002A
報告書区分
総括
研究課題名
特定機能病院において職員が共有すべき院内情報の効率的かつ標準的な周知方法の明確化のための研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
23CA2002
研究年度
令和5(2023)年度
研究代表者(所属機関)
浦松 雅史(東京医科大学 医療の質・安全管理学分野)
研究分担者(所属機関)
-
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 厚生労働科学特別研究
研究開始年度
令和5(2023)年度
研究終了予定年度
令和5(2023)年度
研究費
3,368,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究報告書(PDF)

倫理審査等報告書の写し
研究成果の刊行に関する一覧表

公開日・更新日

公開日
2024-06-26
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

行政効果報告

文献番号
202306002C

成果

専門的・学術的観点からの成果
本研究は、特定機能病院における情報の院内での共有方法、とりわけ医療安全管理に関する情報の共有方法のあり方に関する現状の把握と今後の在り方に向けた実証的データの収集およびそれに基づいた論点を提示した。また本研究の知見は、今後の、我が国における医療機関における医療安全に関わる知見や情報の効率的かつ効果的な周知・共有方法の構築に向けた基礎的知見となり得、特定機能病院のみならずその他国内の病院における同様の情報の共有システム構築の基盤となる。
臨床的観点からの成果
特定機能病院内では、医療安全等に関する総合的な情報はマニュアルという形態で電子的または紙媒体で職員が参照できる状態で保存されている。しかし、アクセス等に制約があるため、現時点ではそうしたマニュアルの抜粋版であるポケットマニュアル等を携帯する形で職員が情報にアクセスできる状態となっていることが明らかとなった。こうした点は、患者や職員の安全性を脅かす事象を予防し、または安全性が脅かされる事象が発生した際に被害を最小限にとどめるための情報を効果的、かつ効率的に周知する方策を検討する際の基盤となり得る。
ガイドライン等の開発
該当なし
その他行政的観点からの成果
本研究においては、医療安全の規制やルール、また事故情報や適切な対応手順等が、医療機関内部において適切かつ即時性をもって周知される必要があることから、特定機能病院において整備されている医療安全マニュアル等から、重要とされる点を抜粋したポケットマニュアル等の作成、運用管理実態を明らかにした。その成果は、ポケットマニュアルのあり方において、個々の医療機関の安全への取組の経緯や歴史、また安全への考え方や方針を踏まえる重要性を明確化し、ポケットマニュアル等の整備に向けての施策推進に貢献するものである。
その他のインパクト
本研究の期間中に、88の特定機能病院のうち、52の医療機関から協力の申し出があり、さらにこうした医療機関の中で16医療機関とは、本研究内容に関してより踏み込んだ検討を行ってきた。今後、こうした医療機関との関係をより一層強化し、本研究課題に関した論点を深めるための活動を共同して展開して行くことで、医療安全等の院内レファレンスの在り方やその運用管理、さらにはそれらの電子化といった課題に関して特定機能病院等での認識を高め、さらに共同して新たな事業を展開し、こうした認識をより高める予定である。

発表件数

原著論文(和文)
0件
原著論文(英文等)
0件
その他論文(和文)
0件
その他論文(英文等)
0件
学会発表(国内学会)
1件
第42回医療情報学連合学会(2022年11月18日札幌)において一部のデータを発表。研究分担者:兼児 敏浩
学会発表(国際学会等)
0件
その他成果(特許の出願)
0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
0件
その他成果(普及・啓発活動)
0件

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

公開日・更新日

公開日
2025-05-23
更新日
-

収支報告書

文献番号
202306002Z