文献情報
文献番号
202303007A
報告書区分
総括
研究課題名
ICTとAIを活用した患者の病院間搬送支援システムの構築研究
課題番号
22AC1004
研究年度
令和5(2023)年度
研究代表者(所属機関)
中田 孝明(国立大学法人千葉大学 大学院医学研究院救急集中治療医学)
研究分担者(所属機関)
- 大島 拓(千葉大学 災害治療学研究所)
- 島田 忠長(千葉大学 大学院医学研究院)
- 服部 憲幸(千葉大学 医学部附属病院)
- 大網 毅彦(千葉大学 医学部附属病院)
- 砂原 聡(千葉大学 医学部附属病院)
- 竹内 公一(千葉大学医学部附属病院地域医療連携部)
- 織田 成人(千葉市立海浜病院)
- 西田 修(藤田保健衛生大学医学部 麻酔・侵襲制御医学講座)
- 山尾 恭生(株式会社Smart119)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 政策科学総合研究(臨床研究等ICT基盤構築・人工知能実装研究)
研究開始年度
令和4(2022)年度
研究終了予定年度
令和6(2024)年度
研究費
15,300,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
概要版(繰越課題)
本年度の成果は、複数の研究協力施設のもと、導入・活用の視点から搬送支援システムを評価し、精練させたことである。
前年度で得られたCMCとの協力関係を維持し、搬送支援システムと医療・電子機器との連携方法を定め、テストデータを使用して連携が可能であることを確認できた。また、同施設は、7月に電子カルテメーカーが変更となったが、変更後の電子カルテメーカーとの連携に不具合は見られなかった。複数の電子カルテメーカーとの連携が可能であることを確認できたことは、搬送支援システムが汎用性のあるシステムであることの証明となり、大きな意義であると考える。そして、研究班での提案をもとに、搬送支援システムを充実化させ、計画通り、次年度に実証実験が可能な段階に到達できた。より実臨床での活用を踏まえた搬送支援システムを用いて実証実験に臨めることで、机上の空論に留まらないシステム構築に繋がったと考える。
さらに、千葉市立海浜病院との情報交換を通して、イニシャルコストやランニングコスト等の費用、システム導入にかかる時間が搬送支援システムの導入・活用での課題になり得ることが明示された。そして、他医療機関への個人情報送信に起因する患者同意について、オプトアウト形式にて問題がないことを病院間で確認できた。これらは、本システムの全国展開を考慮する上で、重要な意味をもたらすといえる。
前年度で得られたCMCとの協力関係を維持し、搬送支援システムと医療・電子機器との連携方法を定め、テストデータを使用して連携が可能であることを確認できた。また、同施設は、7月に電子カルテメーカーが変更となったが、変更後の電子カルテメーカーとの連携に不具合は見られなかった。複数の電子カルテメーカーとの連携が可能であることを確認できたことは、搬送支援システムが汎用性のあるシステムであることの証明となり、大きな意義であると考える。そして、研究班での提案をもとに、搬送支援システムを充実化させ、計画通り、次年度に実証実験が可能な段階に到達できた。より実臨床での活用を踏まえた搬送支援システムを用いて実証実験に臨めることで、机上の空論に留まらないシステム構築に繋がったと考える。
さらに、千葉市立海浜病院との情報交換を通して、イニシャルコストやランニングコスト等の費用、システム導入にかかる時間が搬送支援システムの導入・活用での課題になり得ることが明示された。そして、他医療機関への個人情報送信に起因する患者同意について、オプトアウト形式にて問題がないことを病院間で確認できた。これらは、本システムの全国展開を考慮する上で、重要な意味をもたらすといえる。
公開日・更新日
公開日
2024-07-17
更新日
-