文献情報
文献番号
202301001A
報告書区分
総括
研究課題名
レセプトデータ等を用いた、長寿化を踏まえた医療費の構造の変化に影響を及ぼす要因分析等のための研究(傷病構造及びサービス提供体制が医療費構造に及ぼす影響の分析)
研究課題名(英字)
-
課題番号
22AA1001
研究年度
令和5(2023)年度
研究代表者(所属機関)
松田 晋哉(産業医科大学 医学部・公衆衛生学)
研究分担者(所属機関)
- 村松 圭司(産業医科大学 医学部 公衆衛生学)
- 藤本 賢治(産業医科大学産業保健データサイエンスセンター)
- 劉 寧(リュウ ネイ)(産業医科大学 医学部)
- 得津 慶(産業医科大学 公衆衛生学)
- 松垣 竜太郎(産業医科大学 医学部公衆衛生学教室)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 政策科学総合研究(政策科学推進研究)
研究開始年度
令和4(2022)年度
研究終了予定年度
令和5(2023)年度
研究費
3,337,000円
研究者交替、所属機関変更
松垣竜太郎
医学部公衆衛生学から生態科学研究所に組織内配置換え(令和5年9月)
研究報告書(概要版)
研究目的
本研究では初年度の検討結果を踏まえて厚生労働省から提供された所得情報付医科レセプトを用いて、所得が医療介護サービスの利用に及ぼす影響の分析し、また将来の傷病構造と入院医療費を推計するシミュレーションツールを開発することを目的とした。
研究方法
厚生労働省から提供を受けた所得情報付き医科レセプトを用いて都道府県別に入院医療費に影響する要因についてモデル構築を行った。具体的には都道府県別にデータの半数を学習用データとして用い、残りの半数のデータを検証用として、Neural net、Linear-AS、線形回帰、一般化線形モデルなど14のモデルを用いて推計を行った。用いた変数は性別、年齢階級(75-79歳、80-84歳、85-89歳、90-94歳、95歳以上)、122に分類された主傷病それぞれの有無である。推計結果を人口推計に掛け合わせ、入院医療費を推計するツールをExcelで作成した。
また、所得と医療費との関係について分析を行った。
また、所得と医療費との関係について分析を行った。
結果と考察
機械学習を行った結果、47都道府県すべてで一般化線形モデルでシミュレーションモデルを作成することが妥当であるとの結果となった(学習データと検証データとの相関がいずれも0.8以上)。ツールはMS-EXCELのマクロ機能を用いて47都道府県別に県レベル、市町村レベルで推計できる仕様とした。シミュレーションを行った結果、いずれの地域でも骨折が入院医療費に与える影響が大きく、その対策が重要であると考えられた。ある県のデータを用いて、所得区分(10階級)別医療費と自己負担割合の分析を行った結果では、所得がもっとも高い群でのみ全医療費に対する自己負担額が10%となっていた。また、全収入と医療費との関係を見ると、所得区分で上位2区分のみ医療費が全収入の範囲に収まっていた。
結論
医療保険レセプト及び介護保険レセプトを用いて地域別の傷病構造及びそれに伴う医療費構造の推計を行うモデル開発の検討を行った。このツールはEXCELのマクロ機能を用いて作成しているため、特別なICT環境を必要とせず、簡便に用いることができる。傷病別にシミュレーションを行うことができるため、地域両計画医療計画における5疾病5事業との関係が明確になり、医療費適正化計画に関しても具体的な議論が可能になると考える。
公開日・更新日
公開日
2024-07-01
更新日
-