障害者の相談支援にかかる人材養成に関する研究

文献情報

文献番号
200929023A
報告書区分
総括
研究課題名
障害者の相談支援にかかる人材養成に関する研究
課題番号
H21-障害・一般-004
研究年度
平成21(2009)年度
研究代表者(所属機関)
野中 猛(日本福祉大学 社会福祉学部)
研究分担者(所属機関)
  • 坂本 洋一(和洋女子大学 生活科学系 社会福祉学研究室)
  • 木全 和巳(日本福祉大学 社会福祉学部)
  • 西尾 雅明(東北福祉大学 総合福祉学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 障害保健福祉総合研究
研究開始年度
平成21(2009)年度
研究終了予定年度
平成23(2011)年度
研究費
4,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
 障害者に対するケアマネジメント従事者である相談支援専門員の人材養成は極めて重要で喫緊の課題である。本研究では、専門員に必要な能力を見定め、適切な人材養成システムを提案する。また評価システムを開発して人材養成成果の評価について追求する。
研究方法
 第一に、相談支援専門員に必要な能力を同定する。第二に、相談支援専門員の人材養成システムを追及する。わが国であるべき人材養成システムを同定する。第三に、人材養成成果に関する評価の試行版を開発し、最終的に人材養成成果を評価するシステムを見定める。
結果と考察
初年度は、人材養成をめぐる先行研究のレビューと、相談支援専門員に求められる能力を追究した。学習や教育に関する既存の知見を整理した。ベテラン群の相談支援専門員143名に対するアンケート調査によって、相談支援専門員活動の実務に求められる知識と技能を明らかにした。今後3年間継続的に成長を追跡するために、若手の相談支援専門員12名の基礎調査を行った。人材養成に関する評価システムを開発するため先行研究をレビューした。
結論
・人材養成は、学習者ばかりの問題ではなく、教育者や研修された能力の活用などの要因で規定される。人材養成は総合的で継続的な営みであり、計画的に行う必要がある。
・相談支援専門員の活動には、ほぼ一定の知識と技能が求められている。最も重要な教育方法は職場内研修(OJT)であり、そのあり方について今後追究する。
・初年度は研修評価についてレビューしたが、人材養成に関する評価はさらに総合的であり、多様な評価の組み合わせが求められる。

公開日・更新日

公開日
2010-09-22
更新日
-