文献情報
文献番号
200928002A
報告書区分
総括
研究課題名
糖尿病診療均てん化のための標準的診療マニュアル作成とその有効性の検証-ガイドラインを実用化するためのシステム・体制整備の視点から
課題番号
H20-糖尿病等・一般-002
研究年度
平成21(2009)年度
研究代表者(所属機関)
笹月 健彦(国立国際医療センター)
研究分担者(所属機関)
- 野田 光彦(国立国際医療センター 糖尿病・代謝症候群診療部)
- 稲垣 暢也(京都大学医学研究科 糖尿病・栄養内科学)
- 谷澤 幸生(山口大学大学院医学部附属病院 第3内科 病態制御内科学)
- 相澤 徹(信州大学医学部医学教育センター/ 慈泉会 相澤病院 糖尿病センター)
- 吉岡 成人(北海道大学大学院医学研究科 内科学講座 免疫代謝内科学分野)
- 寺内 康夫(横浜市立大学大学院医学研究科 分子内分泌・糖尿病内科学)
- 曽根 博仁(お茶の水女子大学人間文化創成科学研究部 内分泌代謝・糖尿病学・臨床疫学)
- 新保 卓郎(国立国際医療センター 研究所・臨床疫学(医療情報解析研究部))
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 糖尿病戦略等研究
研究開始年度
平成20(2008)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究費
30,600,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
本研究では実践的診療マニュアルと連携パスをこれまでのエビデンスにより作成するとともに、現状ではわが国においてエビデンスの不足する部分の存在に鑑み、恒常的にエビデンスを循環的に創出しうるデータ収集・蓄積システムを構築し、わが国において常に有用なエビデンスを提供しうるようにすることを目指すものである。
研究方法
(1)臨床データ(患者データ)登録・蓄積システムに関しては、専門病院、専門医院、非専門医院の各々のからの登録を可能にするものとする。
(2)臨床指標に関しては従来からのものを重視し、今後患者登録情報から新たに得られるものを必要に応じ逐次加える。
(3)エビデンスの収集・レビューに関しては、システマティックレビューの手法に基づいて行う。
(4)臨床研究の支援体制に関しては、相互モニタリングを重要な選択肢として考慮する。
(2)臨床指標に関しては従来からのものを重視し、今後患者登録情報から新たに得られるものを必要に応じ逐次加える。
(3)エビデンスの収集・レビューに関しては、システマティックレビューの手法に基づいて行う。
(4)臨床研究の支援体制に関しては、相互モニタリングを重要な選択肢として考慮する。
結果と考察
1)臨床エビデンスのシステマティックレビューによる糖尿病診療マニュアル作成
1-a)現時点でのエビデンスを収集して病期・病態別の『糖尿病診療マニュアル』について、まず「かかりつけ医」を対象に、一般診療所・クリニック向けの糖尿病診療マニュアルの作成を行い、下記に公表した。ダイジェスト版6ページ、詳細版13ページよりなり、96文献を引用している。
http://www.ncgm-dmic.jp/doc/diabetes_treatment_manual.pdf
1-b) クリニカルクエスチョンを設定し、現時点でのエビデンスを収集して、いくつかのシステマティックレビュー・メタ解析を行い上記マニュアルの原資とした。このメタアナリシスに関する論文1編を投稿中である。
2)臨床研究のインフラ整備に関する分野
エビデンスが不足する分野についてこれを補完・創出するため、
2-a-1) 標準化された共通の臨床データ収集・蓄積システムのあり方について検討し、これを提起、さらにこれによる患者登録システムを構築した。
2-a-2)患者登録:このシステムを用いて、現時点で4,300人以上の登録を行った。現在もさらに登録を進めている。
2-b) このシステムを活用して臨床研究を遂行するための体制作りを進めた。
1-a)現時点でのエビデンスを収集して病期・病態別の『糖尿病診療マニュアル』について、まず「かかりつけ医」を対象に、一般診療所・クリニック向けの糖尿病診療マニュアルの作成を行い、下記に公表した。ダイジェスト版6ページ、詳細版13ページよりなり、96文献を引用している。
http://www.ncgm-dmic.jp/doc/diabetes_treatment_manual.pdf
1-b) クリニカルクエスチョンを設定し、現時点でのエビデンスを収集して、いくつかのシステマティックレビュー・メタ解析を行い上記マニュアルの原資とした。このメタアナリシスに関する論文1編を投稿中である。
2)臨床研究のインフラ整備に関する分野
エビデンスが不足する分野についてこれを補完・創出するため、
2-a-1) 標準化された共通の臨床データ収集・蓄積システムのあり方について検討し、これを提起、さらにこれによる患者登録システムを構築した。
2-a-2)患者登録:このシステムを用いて、現時点で4,300人以上の登録を行った。現在もさらに登録を進めている。
2-b) このシステムを活用して臨床研究を遂行するための体制作りを進めた。
結論
上記の通り。
公開日・更新日
公開日
2010-05-26
更新日
-