特定保健指導対象者以外も含めた生活習慣病予備群に対する保健指導効果の検証及び評価手法の開発に関する研究

文献情報

文献番号
200926057A
報告書区分
総括
研究課題名
特定保健指導対象者以外も含めた生活習慣病予備群に対する保健指導効果の検証及び評価手法の開発に関する研究
課題番号
H21-循環器等(生習)・一般-013
研究年度
平成21(2009)年度
研究代表者(所属機関)
渡邊 昌(独立行政法人国立健康・栄養研究所 栄養教育プログラム)
研究分担者(所属機関)
  • 饗場 直美(独立行政法人国立健康・栄養研究所栄養教育プログラム)
  • 宮地 元彦(独立行政法人国立健康・栄養研究所健康増進プログラム)
  • 森田 明美(独立行政法人国立健康・栄養研究所栄養疫学プログラム)
  • 水野 正一(独立行政法人国立健康・栄養研究所生物統計プロジェクト)
  • 山田 晃一(独立行政法人国立健康・栄養研究所教育プログラム)
  • 出浦 喜丈(佐久総合病院人間ドック科 )
  • 野田 光彦(国立国際医療センター・糖尿病代謝内科)
  • 佐々木 敏(東京大学大学院.・疫学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患等生活習慣病対策総合研究
研究開始年度
平成21(2009)年度
研究終了予定年度
平成23(2011)年度
研究費
11,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
人間ドック受診者に呼びかけ、サブコホートとして栄養指導及び運動指導を実施して介入効果の検証を行う。栄養摂取・身体活動状況を把握するとともに、過去の健診データの収集と追跡調査によって、メタボリックシンドロームの自然史を明らかにする。メタボリックシンドローム関連因子、骨密度・体組成、遺伝子多型なども加え、多角的にメタボリックシンドロームに関する分析を行う。
研究方法
サブコホート参加者には一般健診項目に加え腹囲、腹部CT、骨密度、体脂肪を測定する。また、家族歴、既往歴、現病歴についての詳細な問診とともに、対象者の栄養・身体活動状況等に関するアンケートを追加実施する。また、関連遺伝子多型の解析を実施する。サブコホート(総計1000人程度)には糖尿病予防・メタボリックシンドローム改善のために、エネルギー消費量の測定と食生活と運動の介入を行う。これらのデータより、肥満・メタボリックシンドロームへの進展、各関連疾患の発症率、骨代謝関連指標との関連、それらに関わる心理的要因、生活習慣要因、遺伝的要因を解析し、介入効果も検証した上で、個々人の糖尿病発症リスクを評価し、生活習慣病予備群に対する保健指導効果を検証し、評価手法の開発を行う。
結果と考察
2009年1月5日?2010年3月1日までに、1809名(男性1120名、女性689名)がコホートの参加に同意し検査を完了した。これまでの健診記録とのデータの統合を行いレトロスペクティブに解析を進めている。とくにeGFRを計算して腎不全の予防も視野にいれて解析していく。HOMA-Rの有用性が示唆されたことから今後この要因の解析を進める。
結論
ドック検診者は詳細な医学情報を有している。それに疫学的情報を多角的に追加して解析していることは予防医学的にきわめて重要な情報がえられることが予測できた。

公開日・更新日

公開日
2011-01-28
更新日
-