「多目的コホート(JPHCコホート)」における糖尿病・メタボリックシンドロームの発症要因と実態分析に関する研究

文献情報

文献番号
200926014A
報告書区分
総括
研究課題
「多目的コホート(JPHCコホート)」における糖尿病・メタボリックシンドロームの発症要因と実態分析に関する研究
課題番号
H19-循環器等(生習)・一般-016
研究年度
平成21(2009)年度
研究代表者(所属機関)
野田 光彦(国立国際医療センター 糖尿病・代謝症候群診療部)
研究分担者(所属機関)
  • 井上 真奈美(国立がんセンター がん予防・検診研究センター 予防研究部)
  • 磯 博康(大阪大学大学院 医学系研究科 社会環境医学講座 公衆衛生学)
  • 門脇 孝(東京大学大学院医学系研究科 糖尿病・代謝内科)
  • 溝上 哲也(国立国際医療センター 研究所 国際保健医療研究部)
  • 高橋 義彦(国立国際医療センター 糖尿病・代謝症候群診療部)
  • 小久保 喜弘(国立循環器病センター 予防検診部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患等生活習慣病対策総合研究
研究開始年度
平成19(2007)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究費
9,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
糖尿病・メタボリックシンドローム(MetS)の生活習慣等との関係を解析する。それらの循環器疾患、脳卒中、発癌などに対するリスクを明らかにする。
研究方法
厚生労働省がん研究助成金「多目的コホートに基づくがん予防など健康の維持・増進に役立つエビデンスの構築に関する研究」班(班長 津金昌一郎)が維持してきたコホートにおいて調査、解析を行う。
結果と考察
1) Kato M, et al: Endocr J 56: 459-468, 2009.
心理的ストレスは男性で2型糖尿病発症の上昇と正相関、コーヒー摂取は男女とも同じく負相関していた。
2) Matsushita Y, et al: Int J Obes 33: 1191-1197, 2009.
20歳からベースライン調査時までの5kg以上の体重増加へのオッズ比は、こってり味を“好き”、“どちらでもない”と各々回答した者で“嫌い”に対し男女とも高かった。女性では甘みが“好き”群のオッズ比が“嫌い”に対し高かった。その後10年間の体重増加は甘みに関し男女とも“好き”、“どちらでもない”で“嫌い”に比べ多かった。
3) Kirii K, et al: Diabetologia 52: 2542–2550, 2009.
乳製品摂取量が300g/日以上の女性では50g/日未満群に比べ糖尿病発症リスクが約30%低かった。ビタミンD摂取量で2群に層別化すると男女ともビタミンD摂取量が中央値以上の群でカルシウム摂取が多いと糖尿病発症リスクが低かった。
4) Nanri A, et al: Int J Obes 34: 348-356, 2010.
5年間で5kg以上の体重減少・増加は増減が2.5kg未満群に比べ全死亡のハザード比が男女とも高かった。
5) Nanri A, et al: J Nutr 140: 580-586, 2010.
BMI25以上の女性で大豆製品摂取量が多いと糖尿病発症率が低い傾向。
6) Nanri A, et al: J Epidemiol Community Health : in press, 2010.
20歳からの体重変化が5kg未満の群に比べ5kg以上増加群で男女とも糖尿病リスクが上昇。中年期年間の体重変化が2.5kg未満の女性に比べ5kg以上増加群では糖尿病リスクが上昇していた。
結論
上記の通り。

公開日・更新日

公開日
2010-05-26
更新日
-

文献情報

文献番号
200926014B
報告書区分
総合
研究課題
「多目的コホート(JPHCコホート)」における糖尿病・メタボリックシンドロームの発症要因と実態分析に関する研究
課題番号
H19-循環器等(生習)・一般-016
研究年度
平成21(2009)年度
研究代表者(所属機関)
野田 光彦(国立国際医療センター 糖尿病・代謝症候群診療部)
研究分担者(所属機関)
  • 井上 真奈美(国立がんセンター がん予防・検診研究センター)
  • 磯 博康(大阪大学大学院 医学系研究科 社会環境医学講座 公衆衛生学)
  • 門脇 孝(東京大学大学院医学系研究科 糖尿病・代謝内科)
  • 溝上 哲也(国立国際医療センター 研究所 糖尿病・代謝内科)
  • 高橋 義彦(国立国際医療センター 糖尿病・代謝症候群診療部)
  • 小久保 喜弘(国立循環器病センター 予防検診部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患等生活習慣病対策総合研究
研究開始年度
平成19(2007)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
糖尿病・メタボリックシンドローム(MetS)の生活習慣等との関係を解析する。それらの循環器疾患、脳卒中、発癌などに対するリスクを明らかにする。
研究方法
厚生労働省がん研究助成金「多目的コホートに基づくがん予防など健康の維持・増進に役立つエビデンスの構築に関する研究」班(班長 津金昌一郎)が維持してきたコホートにおいて調査、解析を行う。
結果と考察
1) Kato M, et al: Endocr J 56: 459-468, 2009.
心理的ストレスは男性で2型糖尿病発症の上昇と正相関、コーヒー摂取は男女とも同じく負相関していた。
2) Matsushita Y, et al: Int J Obes 33: 1191-1197, 2009.
20歳からベースライン調査時までの5kg以上の体重増加へのオッズ比は、こってり味を“好き”、“どちらでもない”と各々回答した者で“嫌い”に対し男女とも高かった。女性では甘みが“好き”群のオッズ比が“嫌い”に対し高かった。その後10年間の体重増加は甘みに関し男女とも“好き”、“どちらでもない”で“嫌い”に比べ多かった。
3) Kirii K, et al: Diabetologia 52: 2542–2550, 2009.
乳製品摂取量が300g/日以上の女性では50g/日未満群に比べ糖尿病発症リスクが約30%低かった。ビタミンD摂取量で2群に層別化すると男女ともビタミンD摂取量が中央値以上の群でカルシウム摂取が多いと糖尿病発症リスクが低かった。
4) Nanri A, et al: Int J Obes 34: 348-356, 2010.
5年間で5kg以上の体重減少・増加は増減が2.5kg未満群に比べ全死亡のハザード比が男女とも高かった。
5) Nanri A, et al: J Nutr 140: 580-586, 2010.
BMI25以上の女性で大豆製品摂取量が多いと糖尿病発症率が低い傾向。
6) Nanri A, et al: J Epidemiol Community Health : in press, 2010.
20歳からの体重変化が5kg未満の群に比べ5kg以上増加群で男女とも糖尿病リスクが上昇。中年期年間の体重変化が2.5kg未満の女性に比べ5kg以上増加群では糖尿病リスクが上昇していた。

昨年度以前の研究内容については当該年度を参照のこと。
結論
上記の通り。

公開日・更新日

公開日
2010-05-26
更新日
-

行政効果報告

文献番号
200926014C

成果

専門的・学術的観点からの成果
糖尿病の発症、糖尿病の与えるインパクトに関し質、量ともに十二分なエビデンスを発信し、大いに成果を挙げた。
臨床的観点からの成果
正常血糖値の上限に関するデータを報告するなど、上記の予防の観点も含め、臨床的にも成果は大きい。
ガイドライン等の開発
該当せず。
その他行政的観点からの成果
該当せず。
その他のインパクト
該当せず。

発表件数

原著論文(和文)
0件
原著論文(英文等)
11件
その他論文(和文)
6件
その他論文(英文等)
0件
学会発表(国内学会)
0件
学会発表(国際学会等)
0件
その他成果(特許の出願)
0件
「出願」「取得」計0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
0件
その他成果(普及・啓発活動)
0件

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限ります。

原著論文1
Kato M, Takahashi Y, Inoue M,etal.
Comparisons between anthropometric indices for predicting the metabolic syndrome in Japanese.
Asia Pacific J Clin Nutr , 17 , 223-228  (2008)
原著論文2
Matsushita Y, Takahashi Y, Mizoue T,etal.
Overweight and obesity trends among Japanese adults: a ten-year follow-up of the JPHC Study.
Int J Obes , 32 , 1861-1867  (2008)
原著論文3
Inoue M, Kurahashi N, Iwasaki M,etal.
Metabolic factors and subsequent risk of hepatocellular carcinoma by hepatitis virus infection status: a large-scale population-based cohort study of Japanese men and women (JPHC Study Cohort II).
Cancer Causes Control , 20 , 741-750  (2009)
原著論文4
Inoue M, Noda M, Kurahashi N,etal.
Impact of metabolic factors on subsequent cancer risk: results from a large-scale population-based cohort study in Japan.
Eur J Cancer Prev , 18 , 240-247  (2009)
原著論文5
Kato M, Noda M, Inoue M,etal.
Psychological factors and risk of diabetes mellitus among middle-aged Japanese: a population-based prospective study in the JPHC study cohort.
Endocrine J , 56 , 459-468  (2009)
原著論文6
Matsushita Y, Mizoue T, Takahashi Y,etal.
Taste preferences and body weight change in Japanese adults: the JPHC Study.
Int J Obes , 33 , 1191-1197  (2009)
原著論文7
Kirii K, Mizoue T, Iso H,etal.
Calcium, vitamin D, and dairy intake and type 2 diabetes among Japanese.
Diabetologia , 52 , 2542-2550  (2009)
原著論文8
Nanri A, Mizoue T, Takahashi Y,etal.
Weight change and all-cause, cancer and cardiovascular disease mortality in Japanese men and women: the Japan Public Health Center-Based Prospective Study.
Int J Obes 34 , 34 , 348-356  (2010)
原著論文9
Nanri A, Mizoue T, Takahashi Y,etal.
Soy product and isoflavone intakes are associated with a lower risk of type 2 diabetes in overweight Japanese women.
J Nutr , 140 , 580-586  (2010)
原著論文10
Nanri A, Mizoue T, Takahashi Y,etal.
Association of weight change in different periods of adulthood with risk of type 2 diabetes in Japanese men and women: the Japan Public Health Center-Based Prospective Study.
J Epidemiol Community Health  (2010)
原著論文11
Noda M, Kato M, Takahashi Y,etal.
Fasting plasma glucose and 5-year incidence of diabetes in the JPHC Diabetes Study — suggestion for the threshold for impaired fasting glucose among Japanese.
Endocr J  (2010)

公開日・更新日

公開日
2015-10-07
更新日
-