各種禁煙対策の経済影響に関する研究

文献情報

文献番号
200926007A
報告書区分
総括
研究課題名
各種禁煙対策の経済影響に関する研究
課題番号
H19-循環器等(生習)・一般-007
研究年度
平成21(2009)年度
研究代表者(所属機関)
高橋 裕子(奈良女子大学 保健管理センター)
研究分担者(所属機関)
-
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患等生活習慣病対策総合研究
研究開始年度
平成19(2007)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究費
20,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

文献情報

文献番号
200926007B
報告書区分
総合
研究課題名
各種禁煙対策の経済影響に関する研究
課題番号
H19-循環器等(生習)・一般-007
研究年度
平成21(2009)年度
研究代表者(所属機関)
高橋 裕子(奈良女子大学 保健管理センター)
研究分担者(所属機関)
-
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患等生活習慣病対策総合研究
研究開始年度
平成19(2007)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

行政効果報告

文献番号
200926007C

成果

専門的・学術的観点からの成果
本研究は、従来推測の域を出なかったたばこ価格と税収や喫煙率の推移に関して、確実な論拠にもとづき時系列変化を含めて推定したものであり、学術的観点からの成果が極めて高い。なかでもコンジョイント分析に基づいての、従来にない正確さでピンポイントの喫煙率と税収の予測をおこなった点は新たな経済学手法の開発であり、意義深いものである。さらに薬局や歯科領域での禁煙支援の経済評価や、禁煙治療における欝指標と禁煙成功の関連等、多くの新規発見がなされたことも重要である。
臨床的観点からの成果
禁煙治療の現場において、欝状態が禁煙の成功不成功を決定する最大の因子であることを明らかにした。また薬局や医療機関での禁煙支援が経済学的観点から有用性の高いものであり、なかでも薬剤師による禁煙治療は運用されれば十分に良い経済効果をもたらすことを明らかにしたことは、臨床的観点からも重要である。
ガイドライン等の開発
とくになし
その他行政的観点からの成果
本研究の成果の、「たばこ価格を上げると必ず国もたばこ産業側も増収になる」ことを確かな論拠に基づいて明確に示した点は、平成20年と平成21年度のたばこ価格(たばこ増税)の議論にしばしば引用され、厚生労働省の配布資料として使用された。さらに平成21年度には男性喫煙率を健康日本21が終了する2012年に30%以下とするにはたばこ価格は800円以上でなければならないことを明示し、これも厚生労働省の資料に使用された。
その他のインパクト
平成20年9月には厚生労働省においてメデイアリリースを行い、たばこ価格値上げをすればかならず今後予測される税額よりも増収になることを広報した。この広報は日本国内のほとんどすべてのメデイアによって取り上げられるなど大きな反響があり、たばこ価格値上げの国民的合意形成に役立った。

発表件数

原著論文(和文)
20件
原著論文(英文等)
5件
その他論文(和文)
10件
その他論文(英文等)
5件
学会発表(国内学会)
20件
学会発表(国際学会等)
3件
その他成果(特許の出願)
0件
「出願」「取得」計0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
2件
その他成果(普及・啓発活動)
30件

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

公開日・更新日

公開日
2015-10-07
更新日
-