ガス状優先評価化学物質の長期毒性評価の迅速化・高度化に資する短期小規模吸入曝露評価系の開発

文献情報

• 文献番号: 202226001A
• 報告書区分: 総括
• 研究課題名: ガス状優先評価化学物質の長期毒性評価の迅速化・高度化に資する短期小規模吸入曝露評価系の開発
• 課題番号: 20KD1001
• 研究年度: 令和4(2022)年度
• 研究代表者(所属機関): 北嶋 聡(国立医薬品食品衛生研究所 安全性生物試験研究センター 毒性部)
• 研究分担者(所属機関): -
• 研究区分: 厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 化学物質リスク研究
• 研究開始年度: 令和2(2020)年度
• 研究終了予定年度: 令和4(2022)年度
• 研究費: 14,984,000円
• 研究者交替、所属機関変更: -

研究報告書（概要版）

文献情報

• 文献番号: 202226001B
• 報告書区分: 総合
• 研究課題名: ガス状優先評価化学物質の長期毒性評価の迅速化・高度化に資する短期小規模吸入曝露評価系の開発
• 課題番号: 20KD1001
• 研究年度: 令和4(2022)年度
• 研究代表者(所属機関): 北嶋 聡(国立医薬品食品衛生研究所 安全性生物試験研究センター 毒性部)
• 研究分担者(所属機関): -
• 研究区分: 厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 化学物質リスク研究
• 研究開始年度: 令和2(2020)年度
• 研究終了予定年度: 令和4(2022)年度
• 研究者交替、所属機関変更: -

研究報告書（概要版）

行政効果報告

• 文献番号: 202226001C

成果

• 専門的・学術的観点からの成果: ガス状「優先評価化学物質」の中から選択したモデル物質について、長期吸入曝露実験において病理組織学的な変化が観察されない最大の濃度程度の下、7日間の短期間小規模のマウス吸入実験を行い、この際の肺、肝及び海馬について網羅的遺伝子発現変動解析及び情動認知行動解析を実施し、各物質について3臓器に亘る毒性プロファイルを明らかとした。興味深いことに、化学構造の異なる3物質（ホルムアルデヒド、キシレン及びトルエン）に共通して空間-連想記憶の遅発性の影響が認められるという所見が認められるという新知見が得られた。
• 臨床的観点からの成果: 化学構造の異なる3物質（ホルムアルデヒド、キシレン及びトルエン）に共通して認められた所見（3臓器に亘る毒性プロファイルを含む）は、肺や海馬などの中枢神経系の遺伝子発現に影響を与える「二次的シグナル」が3物質の共通因子として働く可能性が示唆されたものと考えており、以って、この因子と特に記憶機能の異常という有害事象との関係性を明らかにすることにより、こうした物質の有害事象の予測に役立つものと考える。
• ガイドライン等の開発: 特になし。
• その他行政的観点からの成果: 本手法は、吸入曝露による短期小規模動物試験に遺伝子発現解析と情動認知行動解析とを組み合わせ、既に構築したデータベースとの照合により格段に高いスループット性を発揮するものであり、本評価系の開発を通し、未だ長期毒性試験情報のないガス状「優先評価化学物質」の長期毒性評価の迅速化・高度化への活用に寄与することが期待される。
• その他のインパクト: 特になし。

発表件数

• 原著論文（和文）: 0件
• 原著論文（英文等）: 0件
• その他論文(和文): 0件
• その他論文(英文等): 0件
• 学会発表(国内学会): 6件
• 学会発表(国際学会等): 0件
• その他成果(特許の出願): 0件
• その他成果(特許の取得): 0件
• その他成果(施策への反映): 0件
• その他成果(普及・啓発活動): 0件

公開日・更新日

• 公開日: 2023-07-31
• 更新日: -

収支報告書

• 文献番号: 202226001Z