がん生存者(Cancer survivor)のQOL向上に有効な医療資源の構築研究

文献情報

文献番号
200924031A
報告書区分
総括
研究課題名
がん生存者(Cancer survivor)のQOL向上に有効な医療資源の構築研究
課題番号
H19-3次がん・一般-032
研究年度
平成21(2009)年度
研究代表者(所属機関)
山口 建(静岡県立静岡がんセンター)
研究分担者(所属機関)
  • 山下 浩介(社会医療法人北斗 北斗病院)
  • 小林 国彦(埼玉医科大学 国際医療センター)
  • 北村 周子((財)三重県健康管理事業センター 三重県がん相談支援センター)
  • 堀内 智子(静岡県立静岡がんセンター)
  • 北村 有子(静岡県立静岡がんセンター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 第3次対がん総合戦略研究
研究開始年度
平成19(2007)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究費
22,500,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究では、がん患者、生存者、その家族のQOL向上に有効な地域医療資源を、診療に関わるもの、在宅療養・医療連携に関わるもの、医療福祉サービスに関わるものに分け、静岡県をフィールドとして、調査方法の確立、情報提供の手法を検討している。本年度は、各種調査を終え、公開すべき項目を定め、一元化された地域医療資源の情報提供システムとして、地域がん医療資源検索システム(仮称)の開発を進めた。
研究方法
住民あるいはがん患者・家族が、極めて容易に、地域で利用可能ながんについての医療資源の全体像を把握し、必要な情報を入手するための“地域がん医療資源検索システム(仮称)”の開発を行った。システムに用いるデータベース構築のために、病院・診療所、歯科診療所、薬局、訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所等の地域医療資源項目を患者会、患者支援団体とともに分析を進め、必要な情報について、静岡県の協力を得ながら入手に努めた。
また、各種医療資源情報を単に羅列するだけではなく、患者の住所等と連動して、近距離に位置する事業所を提示する地図情報の整備についても検討を進めた。
結果と考察
がん患者・家族に役立つ医療資源は、①がん診療、②在宅医療・医療連携、③医療福祉サービスに大別された。最終的な情報提供項目は、病院34項目・診療所32項目、歯科診療所27項目、薬局16項目、訪問看護ステーション15項目、居宅介護支援事業所、地域包括支援センター、ケア用品取扱店については数項目で、静岡県等の了承を得てデータ収集を行った。その情報をもとに、「地域がん医療資源検索システム(仮称)」の開発を進め、病院・診療所、歯科診療所、薬局、訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所等の活動内容を含み、電子地図上でその所在地を示し、さらに在宅医療連携情報も搭載したシステムを完成させた。
最終的なシステムについても、地域の医療関係者や全国のがん患者会、がん患者支援団体の協力を仰ぎ、有用性についての検討を進めているが、地域で利用可能な医療・社会システムの全体像を把握し、極めて容易に必要な情報を入手できる基盤が整備されたと考えられる。
結論
医療福祉サービスとともに、診療や在宅医療に役立つ情報を容易に入手することができる地域がん医療資源検索システム(仮称)を完成させた。

公開日・更新日

公開日
2010-05-31
更新日
-

文献情報

文献番号
200924031B
報告書区分
総合
研究課題名
がん生存者(Cancer survivor)のQOL向上に有効な医療資源の構築研究
課題番号
H19-3次がん・一般-032
研究年度
平成21(2009)年度
研究代表者(所属機関)
山口 建(静岡県立静岡がんセンター)
研究分担者(所属機関)
  • 山下 浩介(社会医療法人北斗 北斗病院)
  • 小林 国彦(埼玉医科大学 国際医療センター)
  • 北村 周子((財)三重県健康管理事業センター 三重県がん相談支援センター)
  • 堀内 智子(静岡県立静岡がんセンター)
  • 北村 有子(静岡県立静岡がんセンター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 第3次対がん総合戦略研究
研究開始年度
平成19(2007)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究では、静岡県をフィールドとして、がん患者、生存者、その家族のQOL向上に有効な地域医療資源を、診療、在宅療養・医療連携、医療福祉サービスに関わるものに分け、それぞれの調査方法の確立、公開すべき項目の決定、情報提供の手法などを検討し、それらを一元化した情報提供システムとして、地域がん医療資源検索システム(仮称)の開発を進めた。
研究方法
対象とする地域医療資源について、まず、医療関係者が項目を選定し、それを患者会、患者支援団体が評価した上で、最終的な調査項目を定め、アンケートとヒアリングを繰り返すという調査手法を確立した。
具体的には、病院・診療所、歯科診療所、薬局、訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所等の地域医療資源項目について、情報を収集した。また、各種医療資源情報を単に羅列するだけではなく、患者の住所等と連動して、近距離に位置する事業所を提示するシステムについて検討を進めた。
その上で、住民あるいはがん患者・家族が、極めて容易に、地域で利用可能ながんについての医療資源の全体像を把握し、必要な情報を入手するための“地域がん医療資源検索システム(仮称)”の開発を行った。
結果と考察
がん患者・家族に役立つ医療資源は、①がん診療、②在宅医療・医療連携、③医療福祉サービスに大別された。最終的な情報提供項目は、病院34項目・診療所32項目、歯科診療所27項目、薬局16項目、訪問看護ステーション15項目、居宅介護支援事業所、地域包括支援センター、ケア用品取扱店については数項目で、静岡県等の了承を得てデータ収集を行った。
その情報をもとに、「地域がん医療資源検索システム(仮称)」の開発を進め、病院・診療所、歯科診療所、薬局、訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所等の活動内容を含み、電子地図上でその所在地を示し、さらに在宅医療連携情報も搭載したシステムを完成させた。
最終的なシステムについては、地域の医療関係者や全国のがん患者会、がん患者支援団体の協力を仰ぎ、有用性についての検討を進めているが、地域で利用可能な医療・社会システムの全体像を把握し、極めて容易に必要な情報を入手できる基盤が整備されたと考えられる。
結論
医療福祉サービスとともに、診療や在宅医療に役立つ情報を容易に入手することができる地域がん医療資源検索システム(仮称)を完成させた。

公開日・更新日

公開日
2010-05-31
更新日
-

行政効果報告

文献番号
200924031C