医療機関における院内感染対策の質向上のための研究

文献情報

文献番号
202222026A
報告書区分
総括
研究課題名
医療機関における院内感染対策の質向上のための研究
課題番号
21IA1022
研究年度
令和4(2022)年度
研究代表者(所属機関)
吉田 正樹(東京慈恵会医科大学 感染制御科)
研究分担者(所属機関)
  • 大毛 宏喜(国立大学法人広島大学 病院 感染症科)
  • 松本 哲哉(国際医療福祉大学成田病院 感染制御部)
  • 三鴨 廣繁(愛知医科大学 大学院医学研究科 臨床感染症学)
  • 満田 年宏(東京女子医科大学 感染制御科)
  • 森兼 啓太(山形大学医学部附属病院 検査部)
  • 柳原 克紀(長崎大学 大学院医歯薬学総合研究科 医療科学専攻 展開医療科学講座 病態解析・診断学)
  • 四柳 宏(東京大学 医科学研究所 先端医療研究センター感染症分野)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 地域医療基盤開発推進研究
研究開始年度
令和3(2021)年度
研究終了予定年度
令和5(2023)年度
研究費
2,747,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
 一般社団法人日本環境感染学会と連携し、新興再興感染症の感染対策を加味した日本環境感染学会監修の院内感染対策ガイドラインを作成することが目的である。
研究方法
 令和3年度においては、国内外の感染対策ガイドライン、各種ガイドライン、感染制御に関する文献を調査し、院内感染対策ガイドライン案を作成する。令和4年度には、この院内感染対策ガイドライン案に不足している部分の追加を行い、日本環境感染学会の委員会、会員と共有し、ブラシュアップし完成させる。
 研究代表者及び研究分担者でガイドラインの担当分野を分けて、さらに各分野において研究協力者を加えて、国内外の感染対策ガイドライン、各種ガイドライン、感染制御に関する論文、新興再興感染症に関する論文を検索、吟味を行い、新興再興感染症にも対応可能なガイドライン案を作成した。
 引用論文の科学的位置の推奨ランクを、A:強く推奨する、B:一般的に推奨する、C:任意でよいとし、文献ランクはⅠ:最低1つのRCT(Randomized Controlled Trial)またはMeta-analysisによる実証、Ⅱ:RCTではない比較試験、コホート研究による実証、Ⅲ:症例集積研究や専門家の意見とした。
結果と考察
 研究代表者及び研究分担者で、病院感染対策の組織作り、手指衛生・隔離予防策、サーベイランス・病態別感染対策、病原体別感染対策、感染症と病院環境整備、中小病院・高齢者施設での感染対策、外来・診療所における感染対策、救急領域における感染対策、抗菌薬適正使用、アウトブレイク時の対応、ワクチン、職業感染対策、医療廃棄物関連、感染症法について執筆し、ブラッシュアップを行った。令和4年度に追加した項目として、ICU/NICUでの感染対策、歯科口腔外科領域での感染対策、流行性角結膜炎の感染対策を追加執筆した。
結論
 令和3年度は、研究期間が短期間であったために、すべての分担項目について、ガイドライン案の作成ができなかった。令和4年度に令和3年度で出来なかったものを完成させ、さらに不足している項目については、新たに作成を行った。

公開日・更新日

公開日
2023-06-02
更新日
-

研究報告書(PDF)

公開日・更新日

公開日
2023-06-02
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

収支報告書

文献番号
202222026Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
3,571,000円
(2)補助金確定額
3,571,000円
差引額 [(1)-(2)]
0円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 1,721,246円
人件費・謝金 215,000円
旅費 249,250円
その他 52,950円
間接経費 824,000円
合計 3,062,446円

備考

備考
① 物品費が交付決定額より増額した理由
謝金の支払いが翌年になった部分もあり、翌年に購入を予定していた物品を購入したため、交付決定額より増額となった。
② 人件費・謝金、旅費、その他が交付決定額より減額した理由
当初の謝金の見積額が多かったことに加え、謝金を支払う研究協力者を減らして、研究分担者が担当することにより、謝金を減らせたこと、原稿の入稿が支払期限より遅れたため、謝金の支払いを翌年に回したことにより、人件費・謝金が減額となった。また、オンライン参加等で当初の予定より、旅費を減らせた。研究分担者が病気により、研究を一時中断し、研究費を活用できなかったことより、交付決定額より減額した。
③ 経費の変動によって、研究に支障はなかったか、研究目標を達成できたか
研究分担者が病気により、半年以上の療養を必要としたため、分担した研究費は使用されなかったが、他の分担者の協力により研究の遂行には、大きな影響を及ぼさなかった。

公開日・更新日

公開日
2024-05-17
更新日
-