文献情報
文献番号
202221008A
報告書区分
総括
研究課題名
肝炎等克服政策研究事業の企画及び評価に関する研究
課題番号
20HC2004
研究年度
令和4(2022)年度
研究代表者(所属機関)
松岡 隆介(国立感染症研究所 国際協力室)
研究分担者(所属機関)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 肝炎等克服政策研究
研究開始年度
令和2(2020)年度
研究終了予定年度
令和4(2022)年度
研究費
3,440,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
肝炎等克服政策研究事業を適切かつ円滑で効果的に実施することは、厚生労働省の肝炎対策の推進において必須であり、適切な研究課題の設定、最適な研究者の選考、公正な研究費の配分、適切な研究成果の評価等が行われることが必要不可欠である。本研究では、厚生労働省から示された「肝炎研究10カ年戦略」、「肝炎対策基本指針」、「肝炎研究推進戦略」等を踏まえ、肝炎等に関する行政ニーズに即した肝炎等克服政策研究事業の適切かつ円滑な実施を支援するため、適切な研究課題の設定、進捗管理や評価の手法について検討し、改善に向けた提言を行うことで、同研究事業の総合的推進に資することを目的とした。
研究方法
本研究では、研究協力者(プログラムオフィサー、PO)の協力のもと、肝炎等克服政策研究事業における各研究班の研究の進捗状況の把握を行い、厚生労働省および評価委員への情報提供を行うことで、当該年度の実施課題に対する評価及び次年度に実施する課題の企画と評価の支援を支援した。具体的には下記のような方法で行った。(1)適切な企画・評価と研究事業の効率的な実施(①新規公募課題応募者に対し、ヒアリングを実施、②研究成果発表会の開催、③評価支援システムの運用、④研究成果概要等のとりまとめ)(2)研究者への支援(①POが研究班会議に参加し、評価委員の助言を各研究班が適切に取り入れ、研究の推進に役立てられるよう進捗管理・アドバイス・調整、②評価委員、POの助言等に基づく研究デザインの整理、③PO等との情報共有を促進するための会議等の開催、班会議情報共有システムの運用)
結果と考察
(1)「研究評価支援システム」の活用と機能の点検 これまで開発・運用してきたシステムを積極的に活用し、評価業務の効率化・適正化を推進するとともに、研究事業を円滑に進めるための検証を行った。さらにセキュリティ強化を行った。(2) 「班会議情報共有システム」の活用と機能の点検 当事務局で得た班会議開催情報を「班会議情報共有システム」からPOや厚生労働担当者に発信することにより三者間の情報共有の効率化、迅速化を図った。さらにセキュリティ強化を行った。(3) ヒアリング、研究成果発表会の開催 事前評価委員会開催前に、来年度新規応募課題に対して「ヒアリング」(発表+質疑応答)を実施し、事前評価委員が公募課題の内容をより深く理解することを支援した。同様に、中間・事後評価委員会開催前に、「研究成果発表会」を開催し、中間・事後評価委員、POが研究内容をより深く理解することを支援した。(4)「研究成果概要」等のとりまとめ 中間・事後評価委員会開催前に、各研究班に対し「研究成果概要」の提出を依頼し、中間・事後評価委員へ送付し、中間・事後評価委員が研究内容を事前に理解を深められるよう支援した。中間・事後評価委員が事前に各班の研究内容に関する理解を深められるよう支援することで、書面評価の効率的な実施に貢献した。また、厚生労働省が各研究のポイントを把握できるための研究概要資料および事業マップを作成し、事業全体として適切な課題の設定となるよう支援した。(5) POによる進捗状況把握、アドバイス等研究班会議にオブザーバーとしてPOが出席し、各研究班の研究内容に関して情報収集を行うと共に、研究班へのアドバイスを行った。POが班会議出席後に作成する報告書を取りまとめた上で、評価委員へ参考資料として提供し、評価委員による適切な評価を支援し、研究事業の質の担保や、研究の円滑な実施に貢献した。
結論
本研究を通じて開発・改良された一連の情報共有及び評価に関するシステムは、肝炎等克服政策研究事業の一層の推進を目的として、今後の本研究事業における運営並びに企画と評価において活用された。
公開日・更新日
公開日
2024-03-29
更新日
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