肝がん・重度肝硬変の治療に係るガイドラインの作成等に資する研究

文献情報

文献番号
202221004A
報告書区分
総括
研究課題名
肝がん・重度肝硬変の治療に係るガイドラインの作成等に資する研究
課題番号
H30-肝政-指定-003
研究年度
令和4(2022)年度
研究代表者(所属機関)
小池 和彦(東京大学 医学部附属病院)
研究分担者(所属機関)
  • 泉 並木(武蔵野赤十字病院  消化器科)
  • 考藤 達哉(国立研究開発法人 国立国際医療研究センター 国府台病院 肝炎・免疫研究センター)
  • 工藤 正俊(近畿大学 医学部 消化器内科)
  • 久保 正二(大阪市立大学大学院医学研究科肝胆膵外科学)
  • 宮田 裕章(東京大学 医学部附属病院)
  • 建石 良介(東京大学医学部附属病院 消化器内科)
  • 長谷川 潔(東京大学大学院医学系研究科 臓器病態外科学 肝胆膵外科)
  • 江口 有一郎(医療法人ロコメディカル ロコメディカル総合研究所)
  • 吉治 仁志(奈良県立医科大学 消化器内科学講座)
  • 國土 典宏(国立国際医療研究センター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 肝炎等克服政策研究
研究開始年度
平成30(2018)年度
研究終了予定年度
令和4(2022)年度
研究費
42,547,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
(1) 肝癌・非代償性肝硬変患者の複数回入院・治療を捕捉できるデータベースを構築する。臨床調査個人票からのデータ収集を行う。(2)肝がん・重度肝硬変治療研究促進事業を促進するためのマニュアル等の環境整備を行う。(3)登録されたデータを解析し、新たなエビデンスを構築することによって、肝がん・重度肝硬変のガイドラインを改良(改訂)する。
研究方法
(1) NCD上に構築した肝癌・非代償性肝硬変患者レジストリシステムを用いて、2022年7月より新たな患者登録を開始した。登録開始に先立ち、システムの改修を行った。2023年1月末を持ってデータ入力を締め切った。2022年度の有効入力件数は、初回治療情報6,321件、入院情報14,369件であった。(2) 昨年度から引き続き「高額療養費算定基準額を超えた月」を4月から3月に短縮し、肝がんの通院治療(分子標的薬を用いた化学療法※に限る)も新たに対象とした。(3) わが国の肝がんの診療実態について論文発表を行った。
結果と考察
1)NCD上に構築した肝癌・非代償性肝硬変患者の複数回入院・治療を捕捉できるレジストリシステムを用いて、2022度末までに172施設200診療科から累計初回治療情報34,709人、入院情報65,707件分の入力を得た。昨年度構築した入力協力施設に対するインセンティブ支払いシステムを用いて登録症例数に従ってインセンティブの支払いを行った。(2)肝がん・重度肝硬変治療研究促進事業で収集された臨床個人票上のデータを収集し、解析を行った。 (3)肝癌研究会参加施設に対して、NCDを介して本研究の情報提供をおこない、参加各施設に対して症例登録にともなうインセンティブを提供した。
結論
研究により得られた成果の今後の活用・提供:肝癌・非代償性肝硬変を対象とした、全国規模のレジストリが構築されつつある。観察期間も5年まで確保されつつあり、分担研究者にもデータ提供を開始した。将来的には、肝癌・非代償性肝硬変の実態を時系列で解析できるデータベースとして、政策決定に資する基盤となる事が期待される。

公開日・更新日

公開日
2024-03-29
更新日
-

研究報告書(PDF)

研究成果の刊行に関する一覧表
倫理審査等報告書の写し

公開日・更新日

公開日
2024-03-29
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

文献情報

文献番号
202221004B
報告書区分
総合
研究課題名
肝がん・重度肝硬変の治療に係るガイドラインの作成等に資する研究
課題番号
H30-肝政-指定-003
研究年度
令和4(2022)年度
研究代表者(所属機関)
小池 和彦(東京大学 医学部附属病院)
研究分担者(所属機関)
  • 泉 並木(武蔵野赤十字病院  消化器科)
  • 考藤 達哉(国立研究開発法人 国立国際医療研究センター 国府台病院 肝炎・免疫研究センター)
  • 工藤 正俊(近畿大学 医学部 消化器内科)
  • 久保 正二(大阪市立大学大学院医学研究科肝胆膵外科学)
  • 宮田 裕章(東京大学 医学部附属病院)
  • 建石 良介(東京大学医学部附属病院 消化器内科)
  • 長谷川 潔(東京大学大学院医学系研究科 臓器病態外科学 肝胆膵外科)
  • 江口 有一郎(佐賀大学 医学部附属病院 肝疾患センター)
  • 吉治 仁志(奈良県立医科大学 消化器内科学講座)
  • 國土 典宏(国立国際医療研究センター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 肝炎等克服政策研究
研究開始年度
平成30(2018)年度
研究終了予定年度
令和4(2022)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
肝癌・非代償性肝硬変患者の複数回入院・治療を捕捉できるデータベースを構築する。臨床調査個人票からのデータ収集を行う。(2)肝がん・重度肝硬変治療研究促進事業を促進するためのマニュアル等の環境整備を行う。(3)登録されたデータを解析し、新たなエビデンスを構築することによって、肝がん・重度肝硬変のガイドラインを改良(改訂)する。
研究方法
(1) NCD上に構築した肝癌・非代償性肝硬変患者レジストリシステムを用いて、平成31年1月より患者登録を開始した。2023年1月に入力を締め切った (2) 2021年4月に「高額療養費算定基準額を超えた月」を4月から3月に短縮し、肝がんの通院治療(分子標的薬を用いた化学療法※に限る)も新たに対象とした。(3) 肝癌診療ガイドライン改訂を行った。
結果と考察
NCD上に構築した肝癌・非代償性肝硬変患者の複数回入院・治療を捕捉できるレジストリシステムを用いて、2022年度末までに172施設200診療科から累計初回治療情報34,709人、入院情報65,707件分の入力を得た。昨年度構築した入力協力施設に対するインセンティブ支払いシステムを用いて登録症例数に従ってインセンティブの支払いを行った。(2)肝がん・重度肝硬変治療研究促進事業で収集された臨床個人票上のデータを収集し、解析を行った。(3) クラウドを基盤としたガイドライン支援システムを開発し、日本肝臓学会肝癌診療ガイドライン2021年版作成に用い、上梓した。
結論
肝癌・非代償性肝硬変に関する入院毎のデータが順調に収集されている。肝癌の再発症例における治療選択などの診療実態が明らかとなり、ガイドラインの策定に資するデータベースが構築できていると考えられる。

公開日・更新日

公開日
2024-03-29
更新日
-

研究報告書(PDF)

公開日・更新日

公開日
2024-03-29
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

行政効果報告

文献番号
202221004C

収支報告書

文献番号
202221004Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
55,310,000円
(2)補助金確定額
55,231,000円
差引額 [(1)-(2)]
79,000円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 6,013,471円
人件費・謝金 20,615,725円
旅費 4,424,351円
その他 11,414,959円
間接経費 12,763,000円
合計 55,231,506円

備考

備考
補助金確定額が千円以下切り捨てのため、合計金額の506円が自己負担金となったため。

公開日・更新日

公開日
2024-03-29
更新日
-