運動器機能不全の早期発見、診断ツールの開発

文献情報

文献番号
200921024A
報告書区分
総括
研究課題名
運動器機能不全の早期発見、診断ツールの開発
研究課題名(英字)
-
課題番号
H20-長寿・一般-002
研究年度
平成21(2009)年度
研究代表者(所属機関)
星野 雄一(自治医科大学 整形外科)
研究分担者(所属機関)
  • 伊藤 博元(日本医科大学 整形外科)
  • 藤野 圭司(藤野整形外科)
  • 北 潔(北整形外科)
  • 高杉 紳一郎(九州大学 医学部リハビリ部)
  • 林 邦彦(群馬大学保健学科医療基礎学)
  • 赤居 正美(国立障害者リハビリテーションセンター)
  • 飛松 好子(国立障害者リハビリテーションセンター)
  • 川口 浩(東京大学 整形外科)
  • 芳賀 信彦(東京大学 リハビリテーション部)
  • 星地 亜都司(自治医科大学 整形外科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 長寿科学総合研究
研究開始年度
平成20(2008)年度
研究終了予定年度
平成22(2010)年度
研究費
21,500,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
ロコモティブシンドロームが原因で要介護になる高齢者を早期発見する診断ツールを開発すること
研究方法
731名の調査結果を解析し、信頼性、妥当性の検証を行った。
結果と考察
下記の早期発見ツール 足腰指数25を完成させた(字数上、選択肢は省略してある)。足腰指数25は0点から100点(最重症)の得点範囲からなる。
この1ヵ月のからだの痛みなどについてお聞きします。
1. 頚・肩・腕・手のどこかに痛み(しびれも含む)がありますか。
2. 背中・腰・お尻のどこかに痛みがありますか。
3. 下肢(脚のつけね、太もも、膝、ふくらはぎ、すね、足首、足)のどこかに痛み
(しびれも含む)がありますか。
4. ふだんの生活でからだを動かすのはどの程度つらいと感じますか。
この1ヵ月のふだんの生活についてお聞きします。
5. ベッドや寝床から起きたり、横になったりするのはどの程度困難ですか。
6. 腰掛けから立ち上がるのはどの程度困難ですか。
7. 家の中を歩くのはどの程度困難ですか。
8. シャツを着たり脱いだりするのはどの程度困難ですか。
9. ズボンやパンツを着たり脱いだりするのはどの程度困難ですか。
10. トイレで用足しをするのはどの程度困難ですか。
11. お風呂で身体を洗うのはどの程度困難ですか。
12. 階段の昇り降りはどの程度困難ですか。
13. 急ぎ足で歩くのはどの程度困難ですか。
14. 外に出かけるとき、身だしなみを整えるのはどの程度困難ですか。
15. 休まずにどれくらい歩き続けることができますか(もっとも近いものを選んで下さい)。
16. 隣・近所に外出するのはどの程度困難ですか。
17. 2kg程度の買い物(1リットルの牛乳パック2個程度)をして持ち帰ることはどの程度     困難ですか。
18. 電車やバスを利用して外出するのはどの程度困難ですか。
19. 家の軽い仕事(食事の準備や後始末、簡単なかたづけなど)は、どの程度困難ですか。
20. 家のやや重い仕事(掃除機の使用、ふとんの上げ下ろしなど)は、どの程度困難ですか。
21. スポーツや踊り(ジョギング、水泳、ゲートボール、ダンスなど)は、どの程度困難ですか。
22. 親しい人や友人とのおつき合いを控えていますか。
23. 地域での活動やイベント、行事への参加を控えていますか。
24. 家の中で転ぶのではないかと不安ですか。
25. 先行き歩けなくなるのではないかと不安ですか。

結論
16点以上でロコモティブシンドロームと判定することが妥当であるとの結論を得た。

公開日・更新日

公開日
2010-05-24
更新日
-