新興・再興感染症及び予防接種政策推進研究事業の総合的推進に関する研究

文献情報

文献番号
202219023A
報告書区分
総括
研究課題名
新興・再興感染症及び予防接種政策推進研究事業の総合的推進に関する研究
課題番号
20HA2004
研究年度
令和4(2022)年度
研究代表者(所属機関)
松岡 隆介(国立感染症研究所 国際協力室)
研究分担者(所属機関)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 新興・再興感染症及び予防接種政策推進研究
研究開始年度
令和2(2020)年度
研究終了予定年度
令和4(2022)年度
研究費
6,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
当研究事業において実施する研究課題の評価及び企画の実施、研究成果や感染症に関する情報の活用、研究推進の支援方法、評価方法の検討・改善について研究することで、当研究事業のより円滑かつ適切な実施と総合的推進に資することを目的とする。世界的大流行となったCOVID-19の感染拡大防止やウィズコロナに向けた諸課題に対する研究をより一層推進するためには、当研究事業で蓄積される新型コロナウイルスに関する最新の研究動向や科学的知見等について、詳細な研究内容ならびに進捗状況の把握・分析を行い、効率的な俯瞰に向けた課題整理の強化・拡充が必要である。そこで、分担研究を引き続き実施し、研究事業において実施される研究内容(新型コロナウイルス関連を含むすべて)の詳細な動向把握や分析をし、本研究事業全体の体系的な課題整理等をより一層強化・拡充させることを目的とした。
研究方法
当研究事業の各研究班会議に出席し、研究の進捗状況の把握、感染症研究の専門家(評価委員)による適切な研究課題の評価を支援するほか、以下を実施する。1 適切な企画・評価と研究事業の効率的な実施(a 新規公募課題応募者に対してヒアリングを実施、b 研究成果発表会の開催、c評価支援システムの運用)、2 研究者への支援(a 研究班会議に参加し、評価委員の助言を各研究班が取り入れ、研究の推進に役立てられるよう進捗管理・アドバイス・調整、b 評価委員、プログラムオフィサー(PO)の助言等に基づく研究デザインの整理 、POとの情報共有を促進するための会議などの開催、班会議情報共有システム等の運用)、3 動向把握や分析、本研究事業全体の体系的な課題整理(a 各研究課題の基本情報、解決を目指す課題、研究実施の短期的・長期的な意義等の整理、b 新興・再興感染症対策における各研究課題の位置づけの明確化ならびに可視化、c 当該研究事業の関係者等と情報共有及び連携、研究事業の推進及び政策等への還元)
結果と考察
1「研究評価支援システム」を用いた各評価委員への評価依頼:評価委員からのコメントに基づき評価入力・集計等を行い、評価業務を効率化かつ適正に行った。
2「班会議情報共有システム」の運用:POと厚生労働省担当者と共に班会議の情報を共有するため、当事務局で得た班会議開催情報をこのシステムから、PO、厚生労働省担当者に発信することにより、三者間の情報共有、情報交換が効率化され、各班会議により迅速に対応した。
3 ヒアリング、研究成果発表会の開催:来年度新規応募課題に対して「ヒアリング(プレゼンテーション+質疑応答)」を実施し、事前評価委員が公募課題の内容をより深く理解することを支援した。中間・事後評価委員会開催前に、「研究成果発表会」を開催し、中間・事後評価委員が研究内容をより深く理解することを支援した。
4「研究成果概要」の取りまとめ:各研究班に対し「研究成果概要」の提出を依頼し、書面評価のための資料として中間・事後評価委員へ送付し、中間・事後評価委員が事前に各研究班の研究内容に対する理解を深められるよう支援することで、書面審査の効率的な実施に貢献した。
5 班会議への専門家の参加:オブザーバーとして、POが班会議に出席し、各班の研究内容に関して情報収集を行うと共に、研究班へのアドバイスを行った。また、班会議出席後にPOが作成した報告書を取りまとめた上で評価委員へ評価の参考資料として提供することで、研究事業の質の担保や研究の円滑な実施に貢献した。
6 国際的な動向に関する情報収集:感染症政策研究の企画や効果的かつ総合的な推進のため、研究協力者が、世界保健機関等が主催する国際会議にオンライン参加し、国際的な新興・再興感染症関連施策や関連する情報収集を行った。
7 感染症に係る広報活動:新型コロナウイルス感染症に関する研究を中心に、行政、審議会等を通じて、広く情報の提供をおこなった。
8 動向把握や分析、本研究事業全体の体系的な課題整理:全研究課題の各基本情報ならびに成果発表会資料、研究成果概要をもとに、「最終成果概要反映版概要シート」、新興・再興感染症対策における各研究課題の位置づけを明確化した「事業マップ」を作成した。これら成果物によって、研究事業全体の体系的な課題整理が可能となったとともに、厚生労働省所管部署等への情報共有は、厚生労働科学研究及び次年度の概算要求のための参考資料として効果的に活用する等、研究事業の推進及び政策等への還元が図れた。
結論
本研究を通じて開発・改良された一連の研究班会議の情報共有及び研究評価手順に関するシステムは、新興・再興感染症及び予防接種政策推進研究事業の一層の推進を目的として、今後の本研究事業における運営ならびに企画と評価において活用される。

公開日・更新日

公開日
2024-06-07
更新日
-

研究報告書(PDF)

公開日・更新日

公開日
2024-06-07
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

文献情報

文献番号
202219023B
報告書区分
総合
研究課題名
新興・再興感染症及び予防接種政策推進研究事業の総合的推進に関する研究
課題番号
20HA2004
研究年度
令和4(2022)年度
研究代表者(所属機関)
松岡 隆介(国立感染症研究所 国際協力室)
研究分担者(所属機関)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 新興・再興感染症及び予防接種政策推進研究
研究開始年度
令和2(2020)年度
研究終了予定年度
令和4(2022)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
実施する研究課題の評価及び企画の実施、研究成果や感染症に関する情報の活用、研究推進の支援方法、評価方法の検討・改善について研究することで、より円滑かつ適切な実施と総合的推進に資することを目的。また世界的大流行となったCOVID-19の感染拡大をうけ、分担研究において、1)SARS-CoV-2の各種素材上での感染力の持続時間の検証と2)衣類に抗ウイルス作用を付与できる物資の検索等を目的とした。さらに、COVID-19の感染拡大防止やウィズコロナに向けた諸課題に対する研究をより一層推進するために、分担研究において、研究事業で実施される研究内容(新型コロナウイルス関連を含むすべて)の詳細な動向把握や分析をし、本研究事業全体の体系的な課題整理等をより一層強化・拡充させることを目的。
研究方法
各研究班会議に出席し、研究の進捗状況の把握、感染症研究の専門家(評価委員)による適切な研究課題の評価を支援する他、以下を実施。1 適切な企画・評価と研究事業の効率的な実施(a 新規公募課題応募者に対してヒアリングを実施、b 研究成果発表会の開催、c評価支援システムの運用)、2 研究者への支援(a 研究班会議に参加し、評価委員の助言を各研究班が取り入れ、研究の推進に役立てられるよう進捗管理・アドバイス・調整、b 評価委員、プログラムオフィサー(PO)の助言等に基づく研究デザインの整理 、POとの情報共有を促進するための会議などの開催、班会議情報共有システム等の運用)、3 新型コロナウイルスの消毒法の検証等に関する研究(a 衣類素材へのウイルス接種実験、b 抗ウイルス作用付与剤の検討)、4 動向把握や分析、本研究事業全体の体系的な課題整理
結果と考察
1「研究評価支援システム」を用い各評価委員へ評価依頼:評価委員からのコメントに基づき集計等を行い、評価業務を効率化かつ適正に行った。2「班会議情報共有システム」の運用:POと厚生労働省担当者と共に班会議の情報を共有するため、当事務局で得た班会議開催情報をこのシステムから、PO、厚生労働省担当者に発信することにより、三者間の情報共有、情報交換が効率化され、各班会議により迅速に対応。3 ヒアリング、研究成果発表会の開催:来年度新規応募課題に対して「ヒアリング(プレゼンテーション+質疑応答)」を実施、事前評価委員が公募課題の内容をより深く理解することを支援。中間・事後評価委員会開催前に「研究成果発表会」を開催、中間・事後評価委員が研究内容をより深く理解することを支援。4「研究成果概要」の取りまとめ:各研究班に対し「研究成果概要」の提出を依頼し、書面評価のための資料として中間・事後評価委員へ送付し、中間・事後評価委員が事前に各研究班の研究内容に対する理解を深められるよう支援することで、書面審査の効率的な実施に貢献。5 班会議への専門家の参加:オブザーバーとして、POが班会議に出席し、各班の研究内容に関して情報収集を行うと共に、研究班へのアドバイス。また、班会議出席後にPOが作成した報告書を取りまとめた上で評価委員へ評価の参考資料として提供し、研究事業の質の担保や研究の円滑な実施に貢献した。6 国際的な動向に関する情報収集:感染症政策研究の企画や効果的かつ総合的な推進のため、研究協力者が、世界保健機関等が主催する国際会議に参加し、国際的な新興・再興感染症関連施策や関連する情報収集。7 感染症に係る広報活動:新型コロナウイルス感染症に関する研究を中心に、行政、審議会等を通じて、広く情報の提供。8 新型コロナウイルスの消毒法の検証等に関する研究:a 衣類素材へのウイルス接種実験として、恒温恒湿条件の設定に関する試験を実施。b 抗ウイルス作用付与剤の検討として、衣類に付着したSARS-CoV-2を能動的に不活化させる物資を探索するため、柔軟仕上げ剤の主成分であるジアルキルアンモニウム塩と食品添加物であり汎用洗浄剤として使用されているクエン酸について検討。その結果、クエン酸は100mM(約0.2%)以上、1分前後の処理でSARS-CoV-2の感染価を4桁以上低下させる作用があることが明らかになった。9 動向把握や分析、本研究事業全体の体系的な課題整理:全研究課題の各基本情報ならびに成果発表会資料等をもとに「概要シート」「事業マップ」を作成。これら成果物によって、研究事業全体の体系的な課題整理が可能となり、厚生労働科学研究及び次年度の概算要求のための参考資料として効果的に活用する等、研究事業の推進及び政策等への還元が図れた。
結論
本研究を通じて開発・改良された一連の研究班会議の情報共有及び研究評価手順に関するシステムは、本研究事業の一層の推進を目的として、今後の本研究事業における運営ならびに企画と評価において活用される。

公開日・更新日

公開日
2024-06-07
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

行政効果報告

文献番号
202219023C

成果

専門的・学術的観点からの成果
新興・再興感染症及び予防接種政策推進研究事業の適切かつ円滑な実施を図るため、これらの研究に関する情報の収集及び本研究事業において実施される研究の評価・進捗管理の支援を行った。事前評価前にヒアリング、中間・事後評価前に研究成果発表会を開催し、専門家による議論を深めることは、評価の充実とともに研究の質的向上に役立つと考えられた。
臨床的観点からの成果
新興・再興感染症及び予防接種政策推進研究事業の適切かつ円滑な実施を図るため、これらの研究に関する情報の収集及び本研究事業において実施される研究の評価・進捗管理の支援を行った。事前評価前にヒアリング、中間・事後評価前に研究成果発表会を開催し、専門家による議論を深めることは、評価の充実とともに研究の質的向上に役立つと考えられた。
ガイドライン等の開発
なし。
その他行政的観点からの成果
新興・再興感染症及び予防接種政策推進研究事業の適切かつ円滑な実施を図るため、これらの研究に関する情報の収集及び本研究事業において実施される研究の評価・進捗管理の支援を行った。事前評価前にヒアリング、中間・事後評価前に研究成果発表会を開催し、専門家による議論を深めることは、評価の充実とともに研究の質的向上に役立つと考えられた。
その他のインパクト
なし。

発表件数

原著論文(和文)
0件
原著論文(英文等)
0件
その他論文(和文)
0件
その他論文(英文等)
0件
学会発表(国内学会)
0件
学会発表(国際学会等)
0件
その他成果(特許の出願)
0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
0件
その他成果(普及・啓発活動)
0件

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

公開日・更新日

公開日
2024-05-28
更新日
-

収支報告書

文献番号
202219023Z