アルコール依存症の医療研修プログラムをモデルとした、オンライン研修に対応できる実践的な医療研修プログラムの標準化等を推進するための研究

文献情報

文献番号
202218048A
報告書区分
総括
研究課題名
アルコール依存症の医療研修プログラムをモデルとした、オンライン研修に対応できる実践的な医療研修プログラムの標準化等を推進するための研究
課題番号
22GC1021
研究年度
令和4(2022)年度
研究代表者(所属機関)
大槻 眞嗣(藤田医科大学 医学部 )
研究分担者(所属機関)
  • 佐久間 寛之(独立行政法人国立病院機構さいがた医療センター)
  • 齋藤 利和(社会医療法人博友会平岸病院)
  • 杉浦 真由美(北海道大学 大学院教育推進機構オープンエデュケーションセンター)
  • 堀場 文彰(藤田医科大学 医療科学部)
  • 稲熊 容子(藤田医科大学 医学部臨床総合医学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 障害者政策総合研究
研究開始年度
令和4(2022)年度
研究終了予定年度
令和5(2023)年度
研究費
6,154,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

概要版(繰越課題)
 教育研修プログラムの開発において、「どのような人材を育成する必要があるか」についてのニーズを把握する必要がある。そこで、「アルコール依存症にかかわる医療者に必要な資質」に関する調査を実施した。その結果、知識に加えて、柔軟かつ多職種で連携しながら対応できる人材が求められた。また、研修の設計において参加者が学んだ知識を実際の現場で活用できるプログラムの必要性が示唆された。ニーズ調査の詳細は齋藤利和分担研究者、杉浦真由美分担研究者の研究報告書において報告する。
 プログラム内容を計画する上で、班員と研究協力者が密に意思疎通をはかることに留意した。2023年1月7日のワークショップ(1回目)において、「アルコール依存症の医療・福祉における支援に必要な資質・能力」について検討し、同年2月12日のワークショプ(2回目)において、「インストラクショナルデザインに基づいた学習コンテンツ作成方法と多職種連携に必要な能力」について学んだ。
その後、研修受講者の到達目標を設定した上でコンテンツの作成に着手した。以後、5チームに分かれて、リーダーがチームメンバーと連絡を取り合って、コンテンツを作成し、毎週、リーダー会議と班会議を続けて進捗状況を確認した。
 基盤システムの開発として、研修を支える学修管理システム(Learning Management System)の構築を行った。詳細は堀場文彰研究分担者の研究報告書において報告する。
 オンライン研修プログラムの枠組みを計画した。オンデマンド講義(合計10時間)とWeb会議方式の演習(合計6時間)の合計16時間とした。プログラムの参加者は、オンデマンド講義にて基本的な能力(知識など)を習得した上で、多職種参加型の演習に参加して、応用課題(技能、態度含む)に取り組む。オンデマンド講義では臨床現場での有用性の高い項目を優先し、体験談を含めた回復視点を重視した。また、演習では、臨床現場で遭遇しうる状況を想定し、問題解決する考え方を身につけることに留意した。また、研修受講者に、研修を受けた後に「価値ある変化」がみられることが、教育効果である。それ故、研修を受けた後の状態と研修を受ける前の状態における到達度を各々測定して、両者のギャップを調査する計画を立てた。
 2023年6月までに小規模トライアルを試行し、プログラム内容と評価方法を検証し、9月下旬にさいがた医療センターを基地局として、研修を実施する計画を立てた。また、研修を受講する「介入群」と研修を受講しない「対照群」(厳密に言えば、一定期間後に研修を受講する)を設けて、両群20名以上(5職種)の参加者を割り付けたRCTを行うことも計画した。更に、研修を行う前に、研修における指導者を養成するためのFD(合宿研修)を8月に齋藤利和分担研究者の施設で開催することを予定した。

公開日・更新日

公開日
2024-03-18
更新日
-

研究報告書(PDF)

公開日・更新日

公開日
2023-07-18
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

収支報告書

文献番号
202218048Z