多列CTを用いた冠動脈プラークの性状判定と冠動脈イベント発症との関連についての多施設・前向き追跡調査

文献情報

文献番号
200918026A
報告書区分
総括
研究課題名
多列CTを用いた冠動脈プラークの性状判定と冠動脈イベント発症との関連についての多施設・前向き追跡調査
研究課題名(英字)
-
課題番号
H20-臨床研究・一般-015
研究年度
平成21(2009)年度
研究代表者(所属機関)
木原 康樹(広島大学大学院 医歯薬学総合研究科(展開医科学専攻病態情報医科学講座))
研究分担者(所属機関)
  • 栗林 幸夫(慶應義塾大学 医学研究科(放射線医学講座))
  • 堀口 純(広島大学病院 放射線医学)
  • 山本 秀也(広島大学病院 循環器内科学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 医療技術実用化総合研究(臨床研究・予防・治療技術開発研究)
研究開始年度
平成20(2008)年度
研究終了予定年度
平成22(2010)年度
研究費
7,840,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究では,多列CT冠動脈造影により非石灰化冠動脈プラークが検出された虚血性心疾患患者および冠危険因子重積患者を対象とした多施設・前向き共同臨床研究を世界に先がけて企画し、CT冠動脈造影における非石灰化冠動脈プラーク形成と患者背景との関係を6,000人規模で統計解析することから、その臨床有用性と限界を明らかにする。
研究方法
【対象】虚血性心疾患の疑いがある、または既に診断された患者、または冠危険因子重積患者で非石灰化プラークが検出された症例。
【試験期間と目標症例数】 本研究は試験開始後平成21年9月から22年12月の2年間で症例を登録し、平成23-24年に2年後の追跡検査を行い,25年に結果報告を行う。
【試験方法】 登録時調査内容:患者背景、CT冠動脈造影検査。冠イベントの発生。
【臨床評価項目】 主要評価項目:冠イベントの発生、二次評価項目:登録2年後のCT冠動脈造影検査、血液生化学・尿検査および投薬内容の登録時に対する変化。
結果と考察
【平成20年度】
コア研究チームの結成と第1回全体会議:研究協力者を選定し第1回全体会議を開催した。その結果以下を決定した:1)CTA上のプラークを2年間追跡する。2) 2年後にCTAを再検する。3) Modalityの確認、4) 広大画像処理のコアラボを設け一括解析を行う。5) Web上に秘匿化された患者情報を入力するデータベースを設置し中央管理する。6) 症例登録開始を2009年秋とする。7) 参加施設(年間50症例以上の登録が見込める指定機種を有しCT撮像を活発に行っている施設)。
【平成21年度】
研究名をPlaque Registration, Evaluation, and Detection In Computed Tomography (略称:PREDICT)と決定、NIH臨床研究に登録した。コア解析ラボに画像解析用のワークステーションを1台追加配置した。WEB上のデータベースの構築し、平成21年7月に稼働した。並行して、全国から総計34施設の参加を得た。平成21年9月に第2回全体会議を開催し平成21年8月からは患者登録を開始した。平成22年3月には、第3回全体会議を開催した。
結論
患者登録g順調に推移しており、今後、カテーテルによる冠動脈造影診断に優先する検査としての多列CT冠動脈造影の確立、予防的循環器診療のモダリティとしての多列CT冠動脈造影の提唱などについて具体的なデータを提供する。

公開日・更新日

公開日
2011-05-31
更新日
-