文献情報
文献番号
200917021A
報告書区分
総括
研究課題名
バイオイメージング画像による抗体医薬と低分子化合物分子標的薬剤のex vivo評価システムの開発:末梢血CTC,CEC,CEPおよび検査または手術新鮮検体を用いて
研究課題名(英字)
-
課題番号
H21-トランス・一般-012
研究年度
平成21(2009)年度
研究代表者(所属機関)
畠 清彦(財団法人癌研究会有明病院)
研究分担者(所属機関)
- 高橋 俊二(財団法人癌研究会有明病院)
- 照井 康仁(財団法人癌研究会有明病院)
- 湯浅 健(財団法人癌研究会有明病院)
- 松阪諭(財団法人癌研究会有明病院)
- 三嶋雄二(財団法人癌研究会癌化学療法センター)
- 石川雄一(財団法人癌研究会癌研究所)
- 竹内賢吾(財団法人癌研究会癌研究所)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 医療技術実用化総合研究(基礎研究成果の臨床応用推進研究)
研究開始年度
平成21(2009)年度
研究終了予定年度
平成23(2011)年度
研究費
50,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
戦略的に、かつ効率的に新たな分子標的薬剤を開発するために、臨床検体を用いた評価は絶対に必要である。有望と考えられる標的分子について、病理またはTissue arrayを用いた分子疫学調査を行う。適切な評価系として、抗体医薬についてはCDC, ADCC ともに評価系を確立する。適切な精製などの手法を用いた組織、細胞のバンキングを行う。
研究方法
臨床検体を、生検検体、手術検体、血液検査検体から、精製して、細胞および組織バンキングまたは培養を行う。一部は癌幹細胞を培養していく。標的分子は発現頻度を検討する分子疫学調査を行っている。ADCC, CDCおよび有効性をex vivoで細胞を用いて、イメージングにより評価していく。
(倫理面への配慮)
施設内のIRBおよび研究調整委員会の届け出を行い、許可を受けて研究を行っている。
(倫理面への配慮)
施設内のIRBおよび研究調整委員会の届け出を行い、許可を受けて研究を行っている。
結果と考察
EML-ALKについては改善した免疫染色を用い、3月および9月から日本でもALKキナーゼ阻害剤が開発されており、臨床試験の効率化が可能となるであろう。AXLについては慢性骨髄性白血病の耐性機序、乳癌におけるTKI耐性に関係していると考えられ、検討を開始した。癌幹細胞は培養がコンスタントに可能となり発現している遺伝子の検討する。末梢循環血中腫瘍細胞に関しては、定期的に採取し、標的遺伝子の解析を行っている。DLKについては肝臓癌を主として、発現がわかり、抗体医薬として開発が開始された。
臨床検体においては、寿命の短いまたは不安定なリン酸化などを受けた活性型の分子の評価も必要であり、新鮮であり少量で精製されることが必要。末梢循環血中腫瘍細胞や内皮細胞の解析、保存と、保存材料からの遺伝子解析を行い、大腸癌ではKRAS変異解析が可能となった。肝臓癌におけるDLKの発現を発表した。DLK陽性肝臓癌に対する抗体療法の臨床試験につながる。現在、大塚製薬、中外製薬との共同研究も開始した。今後さらに共同研究企業を増加させる、標的分子の解析を増加させる必要がある。
臨床検体においては、寿命の短いまたは不安定なリン酸化などを受けた活性型の分子の評価も必要であり、新鮮であり少量で精製されることが必要。末梢循環血中腫瘍細胞や内皮細胞の解析、保存と、保存材料からの遺伝子解析を行い、大腸癌ではKRAS変異解析が可能となった。肝臓癌におけるDLKの発現を発表した。DLK陽性肝臓癌に対する抗体療法の臨床試験につながる。現在、大塚製薬、中外製薬との共同研究も開始した。今後さらに共同研究企業を増加させる、標的分子の解析を増加させる必要がある。
結論
ADCC, CDCなどの抗体医薬のex vivo評価系が確立し、AXLやEGFR系の評価を開始した。ALK阻害剤は、3月、9月からと2社の臨床試験が開始される、標的分子の評価法が具体的に使用されて成果につながる。標的分子の種類を増加させ、共同研究する企業を増加させる。
公開日・更新日
公開日
2011-05-30
更新日
-