文献情報
文献番号
200913006A
報告書区分
総括
研究課題名
高度医療技術の効率化及び標準化の開発に関する研究
課題番号
H20-活動・指定-006
研究年度
平成21(2009)年度
研究代表者(所属機関)
広橋 説雄(国立がんセンター)
研究分担者(所属機関)
- 土屋 了介(国立がんセンター中央病院)
- 小林 寿光(国立がんセンター がん予防・検診研究センター )
- 池田 徳彦(東京医科大学 外科学第一講座)
- 池田 恢(市立堺病院)
- 執印 太郎(高知大学 医学部)
- 佐久間 一郎(東京大学大学院 工学系研究科)
- 中馬 広一(国立がんセンター中央病院)
- 木下 貴之(国立がんセンター中央病院)
- 吉村 亮一(東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科/国立がんセンター中央病院)
- 角 美奈子(国立がんセンター中央病院)
- 土田 敬明(国立がんセンター中央病院)
- 古河 建規(株式会社インクス)
- 永澤 清(GEヘルスケアジャパン株式会社)
- 佐野 浩(HOYA株式会社)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 医療機器開発推進研究(活動領域拡張医療機器開発研究)
研究開始年度
平成20(2008)年度
研究終了予定年度
平成24(2012)年度
研究費
181,104,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
画像技術とコンピュータ技術を活用することで、高度医療技術の効率化と標準化、低危険度化、更なる高度化を、低価格化にも配慮して行う。
研究方法
要素研究開発項目として1)手術的治療の電子化支援の開発、2)客観的体内座標に基づく医療の開発、3)新たな治療支援画像概念と技術の開発、4)高機能内視鏡的手術装置の開発、5)画像支援放射線治療技術の開発の5つを設定し、2年度は具体的開発研究の開始を行う。
結果と考察
1)ではGPUを使用したコンピューの高速化を行った。対象及び病変の自動認識の開発は機器操作支援も想定し、マーカーなしに直接認識すると共に、処理方法の適切な選択でリアルタイム性を向上した。2)では症例を重ね、0.3T-MRIを使用して高精度な画像診断が可能なであることを乳がん症例で確認し、これを基に来年度の整形外科領域の軟部肉腫及び乳がんの定例手術化への開発を開始した。またこれを支援し、放射線治療との併用などを円滑に行う搬送システムの改良開発を行った。3)は放射線治療支援を前提としたMRI装置の開発を行い、放射線治療計画でのCT画像とMRI画像のフュージョンの意義を確認した。4)は早期臨床応用を目的に、高精度で容易な経気管支的診断・治療法のなかった、末梢小型肺がんの気管支鏡治療装置の開発を行ない、来年度に臨床試験を開始する予定である。5)の新規開発は資金等から難しく、呼吸を含む患者の高度安静管理と患者搬送システムの構築で、これまで以上に高精度な画像支援放射線治療の開発を代替策として開始した。
成果の相互利用による相乗効果を目的に、長期的開発に繋がるものとして、気管支鏡診断・治療システムに、客観的体内座標に基づく医療の開発と、手術的治療の電子化支援の成果を組み合わせて操作ナビゲーションとし、総合的開発として開始した。発展的長期開発の基礎となるものとして、サイバーナイフ棟の構築を開始した。これは放射線治療装置に画像技術、患者安静技術、患者搬送技術や電子化支援技術を追加することで、将来これまで以上に高精度な放射線治療を行うものである。
以上の結果、今後高度医療技術の効率化と標準化を介して、豊かな暮らしを支える総合的に医療開発に繋がると考えられる。
成果の相互利用による相乗効果を目的に、長期的開発に繋がるものとして、気管支鏡診断・治療システムに、客観的体内座標に基づく医療の開発と、手術的治療の電子化支援の成果を組み合わせて操作ナビゲーションとし、総合的開発として開始した。発展的長期開発の基礎となるものとして、サイバーナイフ棟の構築を開始した。これは放射線治療装置に画像技術、患者安静技術、患者搬送技術や電子化支援技術を追加することで、将来これまで以上に高精度な放射線治療を行うものである。
以上の結果、今後高度医療技術の効率化と標準化を介して、豊かな暮らしを支える総合的に医療開発に繋がると考えられる。
結論
研究は年次計画に従い適切に進むと共に、開発成果の相互利用により、中、長期開発が開始され、これらはそれぞれの開発を促進すると考えられる。
公開日・更新日
公開日
2011-05-30
更新日
-