多様な世代の女性に対する情報メディアを通じたアプローチの実践と情報発信基盤の構築に向けた研究

文献情報

文献番号
202210001A
報告書区分
総括
研究課題名
多様な世代の女性に対する情報メディアを通じたアプローチの実践と情報発信基盤の構築に向けた研究
課題番号
20FB1001
研究年度
令和4(2022)年度
研究代表者(所属機関)
藤井 知行(国立大学法人 東京大学 医学部附属病院)
研究分担者(所属機関)
  • 大須賀 穣(国立大学法人 東京大学 医学部附属病院)
  • 秋下 雅弘(東京大学 医学部附属病院 老年病科)
  • 春名 めぐみ(東京大学大学院 医学系研究科 健康科学・看護学専攻 母性看護学・助産学分野)
  • 市橋 香代(東京大学医学部附属病院 精神神経科)
  • 菊池 昭彦(岩手医科大学 医学部 産婦人科学講座)
  • 田中 裕之(東京大学 小児科)
  • 田中 栄(東京大学医学部附属病院  整形外科)
  • 対馬 ルリ子(医療法人社団ウィミンズ・ウェルネス)
  • 鈴木 眞理(堀田 眞理)(政策研究大学院大学 保健管理センター)
  • 平池 修(和田 修)(東京大学医学部附属病院 女性診療科・産科)
  • 若尾 文彦(国立研究開発法人国立がん研究センター がん対策研究所)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 女性の健康の包括的支援政策研究
研究開始年度
令和2(2020)年度
研究終了予定年度
令和4(2022)年度
研究費
11,600,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
これまで我が国の健康支援において、女性の健康に対する政策は十分でなかった。というのも女性の健康に関する情報提供基盤が十分に構築されておらず、性ホルモンのダイナミックな変化に影響を受ける女性の健康特性が国民に十分に認識されていないことがその要因の一つであると我々は考えている。そこで「女性の健康リテラシーに関する基盤構築」を第一の目標とした。
研究方法
多診療科で共同して女性の健康に関する最新でかつ信頼性の高い情報を収集し、Webサイトの形式で一般公開した後、Webサイトの閲覧状況解析を行うことにより効果的な情報提供のあり方を明らかにした。
結果と考察
Webサイトによる情報提供の有効性が確認された一方で、Webサイトの閲覧数は検索サイトのアルゴリズムに大きく影響を受けるなど従来の書籍や講演会などとは異なるWebサイトの特性も明らかとなった。
結論
より効率的に情報提供をするためには情報が正しいというだけでは不十分で、Webサイトの閲覧状況を定期的に解析し、サイトの形式や用語の選択などを更新し続ける必要がある。

公開日・更新日

公開日
2023-07-28
更新日
-

研究報告書(PDF)

公開日・更新日

公開日
2023-07-28
更新日
2023-08-22

研究報告書(紙媒体)

文献情報

文献番号
202210001B
報告書区分
総合
研究課題名
多様な世代の女性に対する情報メディアを通じたアプローチの実践と情報発信基盤の構築に向けた研究
課題番号
20FB1001
研究年度
令和4(2022)年度
研究代表者(所属機関)
藤井 知行(国立大学法人 東京大学 医学部附属病院)
研究分担者(所属機関)
  • 大須賀 穣(国立大学法人 東京大学 医学部附属病院)
  • 秋下 雅弘(東京大学 医学部附属病院 老年病科)
  • 春名 めぐみ(東京大学大学院 医学系研究科 健康科学・看護学専攻 母性看護学・助産学分野)
  • 市橋 香代(東京大学医学部附属病院 精神神経科)
  • 菊池 昭彦(岩手医科大学 医学部 産婦人科学講座)
  • 田中 裕之(東京大学 小児科)
  • 田中 栄(東京大学医学部附属病院  整形外科)
  • 対馬 ルリ子(医療法人社団ウィミンズ・ウェルネス)
  • 鈴木 眞理(堀田 眞理)(政策研究大学院大学 保健管理センター)
  • 平池 修(和田 修)(東京大学医学部附属病院 女性診療科・産科)
  • 若尾 文彦(国立研究開発法人国立がん研究センター がん対策研究所)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 女性の健康の包括的支援政策研究
研究開始年度
令和2(2020)年度
研究終了予定年度
令和4(2022)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
これまでの我が国の健康支援において、女性の健康に対する政策は十分でなかった。女性の健康に関する情報提供基盤が十分に構築されていないために、性ホルモンのダイナミックな変化に影響を受ける女性の健康特性が国民に十分に認識されていないことがその要因の一つであると我々は考えている。そこで「女性の健康リテラシーに関する基盤構築」を第一の目標として、産婦人科のみならず、多診療科で共同して女性の健康に関する信頼性の高い情報提供を行うWebサイトを運用、また「女性の健康相談員」を養成するための教育プログラムを作成し、Webサイトで一般公開した。これらのWebサイトの閲覧状況解析を行うことにより効果的な情報提供のあり方を明らかにする。
研究方法
令和2年から3年間にわたりWebサイトの閲覧状況を調査、解析しその傾向から対応策を検討し、実行する。
結果と考察
Webサイトで女性の健康に関する情報を提供する上で、その閲覧数は検索サイトのアルゴリズムアップデートに強い影響を受けることを明らかとした。その対応策として、検索されることの多いキーワードに関する女性の健康関連の記事や、ニュースなどで話題となった健康関連の出来事に関する解説記事を新規作成し公開するなど行った。
結論
Webサイトによる情報提供の実行可能性が確認された。一方で、Webサイトの閲覧数は検索サイトのアルゴリズムに大きく影響を受けるなど従来の書籍や講演会などとは異なるWebサイトも明らかとなった。より効率的に情報提供をするためには情報が正しいというだけでは不十分で、Webサイトの閲覧状況を定期的に解析し、サイトの形式や用語の選択などを更新し続ける必要がある。

公開日・更新日

公開日
2023-07-28
更新日
-

研究報告書(PDF)

公開日・更新日

公開日
2023-07-28
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

行政効果報告

文献番号
202210001C

成果

専門的・学術的観点からの成果
本研究では「女性の健康リテラシーに関する基盤を構築すること」を目標として、多診療科で共同して女性の健康に関する最新でかつ信頼性の高い情報を収集し、Webサイトの形式で一般公開し、その閲覧状況を詳細に解析した。診療科横断的な女性の健康に関する教育カリキュラムを作成し、Webサイトで一般公開した。社会的に情報提供が不十分で一般国民にニーズがあると考えられる女性の健康に関する情報と、Webサイト形式での情報提供の課題を明らかとした。
臨床的観点からの成果
令和4年6月1日から令和5年2月26日までの期間のセルフチェックサイトのアクセス数を調査したところ、月経前緊張症候群、摂食障害が上位3位で、そのほかに月経困難症が7位、更年期障害が9位だった。ユーザーの属性解析により、セルフチェックをおこなうことがサイト内回遊において重要な役割があることがわかった。
ガイドライン等の開発
本研究はガイドライン開発を目的とはしておらず、特許も取得していない。
その他行政的観点からの成果
アクセスは概ね60万/月程度であり、リピーターは少ないものの、新規ユーザーが毎月90%前後いるため、サイトの性質から考えて露出はよいと考えて良い。診断基準など科学的裏付けが取れているセルフチェックをおこなっているが、他の類似サイトではあまりみられないコンテンツであり、ヘルスリテラシー向上に寄与している。首相答弁でも紹介されており認知度は高いと考える。2023年度より事業化され、セルフチェック機能の更新などを行った。
その他のインパクト
当該年度では、無料で視聴できるeラーニング動画を掲載することができた。いずれのコンテンツも、産婦人科以外も含めエキスパートから頂いたスライド内容であり、昨今有料で情報提供をおこなうサイトもあることから、画期的であると考える。

発表件数

原著論文(和文)
23件
原著論文(英文等)
57件
その他論文(和文)
0件
その他論文(英文等)
0件
学会発表(国内学会)
12件
学会発表(国際学会等)
0件
その他成果(特許の出願)
0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
0件
その他成果(普及・啓発活動)
0件

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限ります。

原著論文1
Mari Uehara, Osamu Wada-Hiraike, Kaori Koga et al
Prediction of the final menstrual period in women taking Dienogest using estradiol and follicle-stimulating hormone values: a case-control study
Endocirne Journal , 69 (12) , 1437-1445  (2022)
10.1507/endocrj.EJ22-0158
原著論文2
Uehara M, Hiraike O, Hirano M, et al
Evaluation of atherosclerosis-related biomarkers during perimenopause: A prospective cohort study in women with endometriosis.
J Obstet Gynaecol Res , 48 (12) , 3160-3167  (2022)
10.1111/jog.15447
原著論文3
Nagashima N, Hirata T, Arakawa T. et al
Long-term conservative management of symptomatic bladder endometriosis: A case series of 17 patients
Taiwan J Obstet Gynecol , 61 (4) , 606-611  (2022)
10.1016/j.tjog.2022.02.044
原著論文4
Uehara M, Wada-Hiraike O, Hirano M et al
Relationship between bone mineral density and ovarian function and thyroid function in perimenopausal women with endometriosis: a prospective study
BMC Womens Health , 22 (1) , 134-134  (2022)
10.1186/s12905-022-01711-3

公開日・更新日

公開日
2023-06-19
更新日
2024-07-03

収支報告書

文献番号
202210001Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
15,000,000円
(2)補助金確定額
14,999,000円
差引額 [(1)-(2)]
1,000円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 3,582,051円
人件費・謝金 0円
旅費 1,393,758円
その他 6,624,188円
間接経費 3,400,000円
合計 14,999,997円

備考

備考
自己資金:997

公開日・更新日

公開日
2023-10-23
更新日
-